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飛行機に乗れない…「マイル上級会員」から陥落する29歳会社員の嘆き

bizSPA!フレッシュ / 2021年10月23日 15時45分

写真

飛行機に乗れない…「マイル上級会員」から陥落する29歳会社員の嘆き

 搭乗した飛行機の距離などに応じてポイントが加算される航空会社のマイレージ会員。実は、これには一般会員のほか、優先搭乗やラウンジ利用といった各種特典を得られる上級会員が存在し、それも複数のグレードがあります。

飛行機通勤

画像はイメージです(以下同じ)

 そのため、上級会員になることを目指して飛行機に数多く搭乗する者もおり、これをマニア用語で「修業」と呼ぶとか。医療機器メーカーに勤める中村恵介さん(仮名・29歳)も航空会社の上級会員を維持するため、趣味として毎年修業に勤しんでいるひとり。

 ところが、コロナの感染が拡大した昨年春以降、まったく飛行機に乗ることができず、上級会員の維持が難しくなったといいます。

◆会社から県外移動を禁止され…

「2020年も1~2月に数回乗っただけで規定のポイントには足りなかったんですけど、特例として上級会員の期間が1年延長されたんです。2021年もポイントが倍増するキャンペーン期間があったり、例年よりも少ないポイントで上級会員になることが可能なんですけど、まったく乗れるが機会ないので……

 なぜなら中村さんは営業担当で医療機関に出入りすることが多いため、仕事以外での県外移動は原則禁止。それでも申請を出せば認められる場合もあるようですが、それができる雰囲気ではないそうです。

「勤務先と担当エリア、そして自宅があるのは関東ですが東京じゃないため、都内にすら行ってません。万が一、自分が感染してしまったら仕事的に面倒なことになりますし、立場的にもちょっとマズいので地元でも人の多い場所はずっと避けています。買い物とかもスーパーには行かず、ネットショッピングを利用しているほどです」

◆飛行機と旅行が好きなので出費も苦にならない

空港

 2019年までは海外を含み、年間十数回は飛行機に乗っていた中村さん。子供のころから飛行機マニアのうえ、旅行も好きだったので社会人になってからの新しい趣味として始めたのが上級会員になるための修行。航空券代や宿代などを含めると年間百万円以上と高額になりますが、普段は倹約生活だったので出費が苦になることはなかったようです。

「どうしてそこまでして上級会員を目指したいのかと聞かれると答えに困りますが、なんかステータスって感じじゃないですか。それに空港ラウンジの雰囲気とかも好きなんです。利用者はビールなどアルコール類飲み放題(※緊急事態宣言中は対象地域の空港内ラウンジでの酒類の提供は中止)だし、すごく贅沢な気分になれるんです。まあ、人からあまり理解されない自己満足の世界ですけどね(笑)

◆Go To トラベルも申請できる雰囲気ではなかった

上司と部下

 それでもコロナ禍では旅行そのものを諦めていたそうですが、昨年秋にGo To トラベルで各地へ行楽に出かける人は増えていた時期は旅行を申請しようとしたそう。ですが、すでに申請を出していた同僚に対し、上司が「アイツは今がどんな状況かわかっているのか」と言っていたのを聞き、断念せざるを得なかったと振り返ります。

「しかも、その上司は私がよく地方や海外に行っていたのを知っていて、『わかっていると思うが……』とクギを刺されてしまったのです。そもそも上級会員は搭乗マイルと別にボーナスマイルも加算されるため、マイルが貯まりやすいんです。

 けど、一般会員に戻ればその特典も当然なくなります。今の状況だとコロナが沈静化するどころか定期的に感染爆発を繰り返すのが当たり前になっているし、会社の県外移動禁止のルールがいつ解除されるかはわかりません。以前よりは多少緩和されてきたのですが、コロナ前のように毎月のように飛行機に乗って遠出することはもう無理かもしれませんね

◆今の趣味を続けるのは困難。すでに諦めている

 今年いっぱいで上級会員の資格を失うのは確実。中村さん自身、それを機にこの趣味をやめるつもりでいるようです。

「どのみち結婚すれば、こんなお金のかかることを続けられると思っていなかったので、最初から独身時代限定の趣味だと割り切っていたのも事実です。ただ、今は付き合っている女性もいませんし、本音を言えばこんな形でやめたくなかったんですけどね。転職して県外移動の制限のない会社に勤めるって選択肢もありますが、今の会社は給料もそれなりにいいんです。さすがに趣味のために収入を減らしてまで仕事を変えることはできませんから

 同じようにコロナ禍で旅行などの行楽を我慢している人はきっと多いはず。1日も早く収束して、以前のように楽しく旅行できるように戻ってほしいものです。

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[若者の「趣味で痛い目に遭った話」体験談]-

【トシタカマサ】

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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