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毒キノコを自宅で「きのこラーメン」にして食す『ツキヨタケ』の中毒は今シーズン初めて 新潟県

BSN新潟放送 / 2024年11月29日 18時9分

BSN

新潟県上越市で28日、県内で今年2例目となる“毒キノコ”による食中毒が発生しました。県では15日から『毒きのこ食中毒発生注意報』を出して注意を呼び掛けていますが、食用のヒラタケと間違えて『ツキヨタケ』を誤って食べてしまったということです。

上越保健所によりますと、26日に上越市の70代男性が市内の山中でヒラタケと思ってキノコを採取。自宅に持ち帰った後、28日の正午ころに油炒めにしたそのキノコをラーメンに“トッピング”して食べたということです。

しかし、その日の午後3時ころから、吐き気・おう吐・下痢などの症状が現れ、午後7時ころに医療機関を受診。未調理で残っていたキノコの写真を専門家が確認したところ、このキノコは有毒の『ツキヨタケ』であることがわかったということです。

この男性の症状も『ツキヨタケ』の中毒症状と一致しましたが、入院はせず既に回復しているということです。

保健所によりますと、男性のほかにこの「きのこラーメン」を食した人はおらず、男性と共に山中から同じキノコを持ち帰った友人も、男性から連絡を受けた後にそのキノコを既に破棄しているため、これ以上の被害拡大はないということです。

ドクササコの毒は植物性の神経毒の一種で、誤って摂取した場合は、手足の先が赤くはれて“しびれ”や“痛み”がおよそ6時間から1週間してから現れ、長い場合には1か月程度その症状が続くこともあるということです。

新潟県では、食用キノコと毒キノコとの“見分け方”には幾つかのポイントがあるため、確実に鑑別のできる専門知識のある人に鑑別してもらうよう呼び掛けています。

新潟県は『毒きのこ食中毒発生注意報』を15日に発令しています。

新潟県では、2023年に新潟市と糸魚川市でツキヨタケによって6人に食中毒が発生するなど、令和になってから(2019年以降)これまでに12件・28人の毒キノコによる食中毒が確認されています。

県は、食用と正確に判断できないキノコは絶対に「採らない」・「食べない」・「人にあげない」よう注意を呼び掛けています。

【きのこによる食中毒の予防ポイント】(新潟県より)
1.食用と正確に判断できないきのこは、絶対に「採らない」、「食べない」、「人にあげない」
2.様々な「言い伝え」は全く根拠のない迷信であるため、信じない
 (主な迷信)
 (1) 柄が縦に裂ければ食べられる → 毒を持つきのこの多くは柄が縦に裂ける
 (2) ナスと一緒に料理すれば食べられる → 食中毒を起こした例は多数ある
 (3) 虫が食べているきのこは食べられる → 虫は毒のあるきのこも食べる

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