巨人入りの岩隈久志 「リスクが大きすぎる獲得」と言われる理由

文春オンライン / 2018年12月15日 7時0分

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決め手は「原監督の言葉」と語った岩隈 ©共同通信社

「非常に強い味方が1人、チームに加わったという感想です。胸を張って思い切ってジャイアンツで戦って貰いたい」

 ビヤヌエバ、中島宏之、炭谷銀仁朗、丸佳浩に続く今オフの巨人の“金満”補強第5弾、岩隈久志投手(37)の獲得に際し、原辰徳監督は嬉しそうにそう語っていた。

 巨人フロントもV9時代に入る前、国鉄から巨人に移籍した金田正一投手の名前を挙げ、「(その練習量を見て)巨人は変わった。若い選手も感じるものがあると思う」と波及効果を期待するが、ベテラン記者はこう苦笑する。

「急に400勝投手の金田さんの名前なんか出して、岩隈の価値を盛ろうとしてるとしか思えない。そんなアピールをしないといけないほど、今の岩隈には価値がないと言ってるようなものだよ」

 具体的にはどういうことか。

「岩隈は、ここ2年でメジャーでは6試合しか投げていない。去年9月に右肩の手術をしてからは、今季の終盤に1Aで3イニング投げただけですから」(同前)

獲得は「リスクが大きすぎる」理由とは?

 1Aでの登板でストレートは140キロ出たというが、メジャーのスカウトは「巨人はリスクが大きすぎる獲得をした」と語り、こう続ける。

「久しぶりに少し投げたら、球速はそこそこ出るでしょ。元々肩には爆弾、年齢は37歳、マリナーズをクビに……表の情報を見れば、アメリカでは終わった選手。僕が出せる条件を聞かれたら、『キャンプ招待』が最高ですね。そこで結果を出したら、初めて契約を結ぶという話で」

 古巣の楽天と巨人とで獲り合ったようだが、両球団の評価は随分違ったらしい。

「楽天は、石井一久GMがチームを若手中心に切り替えようとしていることもあり、獲得に熱心ではなく、年俸を抑えて出来高を厚くする条件を提示したようです。一方、巨人は年俸を高くしたようで、発表は少なめに出すでしょうが、球界では『中島(推定1億5000万円)と同程度か、それ以上では』と言われている。原さんは『(WBC以来の)信頼関係がある』と言ってたけど、『結局はカネで引っ張った訳でしょ』と見られています。岩隈は仙台に家があるんですけどねぇ……」(スポーツ紙デスク)

 岩隈本人は「感触はいい」と言うが、周囲の不安はピッチングで払拭するしかない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年12月20日号)

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