木炭鉛筆で描かれた絵本「そらからきたこいし」がいま話題 

文春オンライン / 2018年12月16日 17時0分

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しおたにまみこさん

 女の子・ハナが空を見上げていると、光る小石が降ってきた。拾い上げると手の中で少し浮いている。小石を拾い集めると、くっつき始め、かなり大きな石となる。ある晩、ハナはその石と共に空に浮かび上がり――。しおたにまみこさんのデビュー絵本『 そらからきたこいし 』(偕成社)は、少女の一人遊びの楽しさ、鉱物の形と質感の面白さ、夜空への憧れと畏れが混然一体となった幻想的な1冊だ。人物もインテリアも植物も石も影も夜空も、木炭鉛筆で立体的に細密に描き出されている。

「美大では陶芸を学びました。最初は油画を志望していたのですが、前衛的な表現をしなければ受験を突破できない、と言われ、ちょっと違うな、と思ってしまった。前衛では、何が新しい表現かを考えることが大事ですが、私は手を動かしているのが好きなんです。でも陶芸をやっていると、やっぱり絵を描くほうが好きなんだな、と気付いて(笑)」

 卒業後はアニメの背景画を制作する会社に就職するがほどなく退社。絵本コンペに出品した「ひきこもりのおばけ」の絵本が編集者の目にとまり、デビューにつながった。

「ありがたいことに、今、2冊目を描きはじめています」

INFORMATION

そらからきたこいし原画展 
12月19日(水)~27日(木) 東京・青猫書房(火曜定休)
http://blog.aoneko-shobou.jp/?p=592

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年12月20日号)

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