スマホの日本語入力、3つの「最新方法」――ダントツに速いのは“あの方法”!

文春オンライン / 2019年2月15日 17時0分

写真

母音(およびY)がL字状に並んだ独自配列のキーボード。子音に触れたあとそのまま母音に向けて指を滑らせることで高速なローマ字入力が行えます。なお12のキーに含まれていない子音、例えばCやXはAを押しながらスライドさせて入力します

 ますます生活に浸透しつつあるスマホですが、使いこなせている人とそうでない人とで差が開きつつあるのが、効率のよい日本語入力ではないでしょうか。

 かつてはPCでフルキーボードを使わないとできなかった長文の入力を、スマホひとつでスラスラこなしてしまう人がいる一方、いまだに自分に合った入力方法そのものを見つけられない人もいるはず。自分では「スマホが苦手」と思っているけれど、実は「スマホでの日本語入力が苦手」なだけだった、というケースも多そうです。

 今回は、デキる人はもうとっくに始めているかもしれない、ケータイ入力(トグル入力)やフリック入力のさらに一歩先を行く、スマホならではのテキスト入力方法を紹介します。家族友人や同僚がスムーズな日本語入力を行っているのを見て、自分も追いつきたい、どうせなら上を行く方法をマスターして追い越したいと思っている人は、参考にしてみてください。

(1)一筆書きのような「アルテローマ字入力」

 最初に紹介するのは、ストローク入力と呼ばれる入力方法です。これは例えば「こ」と入力したければ「K」→「O」へと指を滑らせる仕組みで、タップ回数が少ないことが特徴です。今回はAndroidの日本語入力アプリ「アルテ日本語入力キーボード」が採用しているストローク入力の一種「 アルテローマ字入力 」を紹介します。

 この入力方法のメリットは、指の動きが少ないことです。ケータイ入力で「こ」を入力するには「か」を5回タップしなくてはいけません。フリック入力だと、「か」を押したまま下方向へとスライドさせるだけで済みますが、もう少し複雑な、例えば拗音を含む「きょう」だと、「き」「よ(小文字)」「う」と、画面に触れる→離す動きが計4回は必要になります。

 その点、この「アルテローマ字入力」で「きょう」を入力するには、キーボード上で「K→Y→O→U」と指を滑らせるだけで済みます。いわば一筆書き、ワンストロークで入力が行えるのが、ストローク入力と呼ばれる所以です。いまのところAndroid向けしかなく、iOS向けに提供されていないのが、もったいない限りです。

 賛否が分かれるのが、独自配列のキーボードです。指を滑らせる際に意図しない子音や母音に触れないようアルファベットを配置した結果、かなり特殊な配列となっており、どこに必要な子音があるのか、最初のうちは見つけられないこともしばしば。キー配置さえ覚えれば日本語入力の新境地にたどり着けるのですが、そこまで我慢できるかどうかが、大きなポイントになるでしょう。

(2)フリックの進化系「ターンフリック入力」

 スマホでの日本語入力は極めたいけど、新たにキー配置を覚えるのはハードルが高すぎる……そんな人にオススメしたいのが、フリック入力の上位互換にあたる「カーブフリック入力」「ターンフリック入力」などと呼ばれる入力方法です。今回は前述の「アルテ日本語入力キーボード」が対応している「ターンフリック入力」を例に説明します。

 フリック入力の場合、例えば「ぶ」と入力するには、「は」を押したまま上方向にスライドさせて「ふ」を入力し、続けて濁音キーをタップしますが、このターンフリック入力では、「は」から上方向にスライドさせた指を離すことなく、さらに横方向へとスライドさせます。これにより、濁点を含む「ぶ」が入力できます。

 同様に、反対方向にスライドさせれば半濁音の「ぷ」も入力できるほか、促音の「っ」なども、同じように大文字の「つ」から指をスライドさせることで入力できます。スライドの方向(時計回り/反時計回り/その他)は設定画面で変更できますので、直感的に分かりにくい場合も、自分に合ったカスタマイズが可能です。ちなみに筆者は「時計回り」に設定しています。

 その他の入力方法は通常のフリック入力とまったく同一で、また従来のように濁音キーや半濁音キーを使った入力にも対応しますので、フリック入力を使いながら徐々に慣らしていったり、また濁音だけはこのターンフリック入力でその他は従来のフリック入力といった使い分けも可能です。フリック入力をマスターしている人であれば、試してみる価値はありそうです。

(3)ダントツに速い! マイクに話し掛ける「音声入力」

 日本語の入力方法は、新しい方法が登場すること自体、数年に一度あるかないかといったペースです。ここ10年に限れば、ほかに、Googleの「Godan キーボード」くらいしか例がなく、今後もソフトウェアキーボードを使った入力方法は、既存の入力方法の改良版にとどまる可能性が高いと見られます。

 そんな中で、日本語の入力に適した方法として利用者を増やしているのは、音声入力です。スマホのマイクに直接話し掛けて日本語を入力するというもので、スピードの速さは群を抜いています。ネットで音声入力のテクニックや活用例が紹介される機会も、年々目に見えて増えつつあります。筆者自身、原稿の下書き段階ではほぼ100%、音声入力を使っています。

 聞き取りの精度、および漢字変換の精度についてはまちまちですが、最近ではわざと文節を区切ったり、話すスピードを落とさなくとも、普通に話し掛けるだけでそれらをテキストに起こしてくれます。AppleもGoogleも、日本語入力に対応した音声入力ツールをプリインストールしていますので、導入のハードルが低いのもメリットです。

 ネックがあるとすれば、変換精度が100%ではないため、長文を書くには推敲の作業がどうしても必要になること、またオフィスなど人がいるところでは使いにくい、気恥ずかしいといった問題が挙げられます。しかし最近はスマートスピーカーの普及もあり、デバイスに話し掛ける機会は日常の中でも増えており、心理的な障壁は以前に比べると確実に低くなっています。どちらかというと「食わず嫌い」であることが、最大のネックと言えるかもしれません。

 

(山口 真弘)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング