「手術台の私を放置させ、男性は中絶費用の領収書を…」交際男性殺害未遂・美熟女モデル岩本和子(43)留置所からの手紙

文春オンライン / 2019年7月7日 19時40分

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手紙の掲載について岩本は記者に「本当にありがとうございます。(掲載を)ぜひお願い致します」と面会室で告げた ©文藝春秋

「完全に私は、狂ってしまいました」

 美熟女モデルとしてグラビアで活躍する岩本和子容疑者(43)が、知人男性(34)を熱海駅で切りつけ、殺人未遂と銃刀法違反で逮捕された事件。取材班は、検察庁の留置施設にいる岩本に複数回面会しているが、面会室では語り尽くせなかった思いをしたためた、岩本の4通の手紙も受け取っていた。

 丁寧な言葉遣いで綴られたその手紙には、熱海の事件に至るまでの出来事が、ひとつひとつ赤裸々に綴られていた。

  前編 で紹介したのは、43歳で妊娠して「奇跡だ!」と喜んだことに始まり、一度は男性に「産んでいいよ」と伝えられたこと。しかし事態は一転し、父親になるはずの知人男性が既婚者だったことが判明して堕胎を決意し、錯乱状態に陥っていく過程だった——。

 この後編では、岩本が堕胎のために手術台に乗ったときの状況から、やがて訪れた激しい後悔、さらに自分自身を見失い、事件当日を迎える様子が記されている。

 岩本いわく、「同じ女性の方たちなら、私の気持ちが分かってくれるかもしれない」。面会室でガラス越しに記者に手を合わせ、こう話した岩本の同意を受け、以下に後編を公開する。取材班では被害男性のA氏にも連絡を試みたが、コンタクトを取ることができなかった。

 ◆

 5/13~5/18の事件当日までの私の記憶は混沌としています。

 誰かれかまわず メッセージし、相談し、しまいにはSNSにアップしたりもしていたようでございます。

 思いつく相談相手(友達)には、ほんの数人ですが、産みたい、どうしようと言っていたようです。

 大阪と東京を行き来しましたが何日にどこで何をしたか?は覚えていません。

 その頃、私は安定剤でボーっと過ごしていたような気がします。

 母とベッドで眠った記憶もあります。

 けど、救急車で運ばれた記憶もあり、警察(新宿)で保護された記憶もあり、本当に何もかもが混沌としています。(※ 第2回記事参照 )

 ともかくまともじゃなかったのです。

 ショックが大きすぎて。

箇条書きで綴られた“事件当日の記憶”

 手術台にいる自分も覚えています。

 中絶当日、相手は手術台で酸素マスクをしたままの私を医師に放置させ、「中絶費用の領収書をくれ」と30~40分、交渉をしていたようです。

(※編集部註 岩本の証言によれば、岩本は事件前日の5月17日に中絶手術を受けたという。相手も病院に同行したが、手術前に帰ったため、岩本が中絶したかどうかを確認してはいない。事件当日は岩本が「まだ堕していないから、中絶手術の同意書にサインしてほしい」と嘘をつき、被害男性を熱海に呼び出している)

 事件当日の記憶。

 ここは文章になりませんので箇条書きさせて下さい。

 ・血を見た。私の子宮から血が出ていると思った

 ・妊娠していると思っていた

 ・入院しなければと思っていた

 ・サイン会に行かなきゃと思った

 ・衣しょうを取りに行かなきゃ大阪にと思った

 ・忘れものをしたので 1回東京に帰ろうと思った

 ・子供の声を頭の中で聞いていた

 ・私は 自分が殺される気さえしていた

 ・「苦しいよ」「助けて」「痛い」「ごめんなさい」「死にたくない」「殺さないで」「よくも」「なんで?」「ひどい」「ウソつき」「産むって言ったのに」「辛い」など……無茶苦茶なことばかり考えていました。

 ・相手と会うことが決まり 本当に来るかどうか疑っていましたが コンビニでカッターナイフを買いました。

 ・もしまたダッシュで逃げたら、それを見せるか、自分の手首を切ろうと思った

 ・でも それも別に本気ではなく想像しただけであった。イメージでしかなった

 ・事件が起きたことを自覚したのは次の日 留置所にいる自分に気付いた時だった

 文章にならず、すみません。本当に申し訳ございません。

 こんな感じなんです。

 でも、防犯カメラの映像を見せてもらった時、うつっていた自分は、私ではありませんでした。見たことのないような 自分でした。

 5/12~5/18の記憶って、本当にこんな感じなのです。

《事件は起きるべきじゃなかった、起こすんじゃなかった。》

 ○○さま(※文春記者の名前)、ちょっとひとつ御礼を言わせて下さい。

 まだまだ書ききれませんが 私は、本当に辛かったのです。

 すごく辛かったです。辛い思いをした直後に更に辛い思い(逮捕されて)で、

 子供、仕事、すべてを失い なんの天罰なのかと、本当に死にたかったです。

 でも こうして伝えられて良かったです。

 今こうなってみて思っていることを正直に書きます。

 事件は起きるべきじゃなかった、起こすんじゃなかった。

 私は本当に愚かでした。

 何も残りませんでした。

 ただただ、母に、ご心配をおかけしたみなさまに、ご迷惑をおかけしたみなさまに、本当に申し訳ないです。

 そして何より子供に、本当に本当に申し訳なかったです。この子のエコー写真は一生、大切に 宝物にします。死んじゃったけど、私の子供です。全てに謝罪したい。

 どうして、中絶してしまったんだろうと 後悔をしています。しなきゃよかったです。

 すごくすごく後悔をしています。

 ごめんなさい。日記帳にごめんなさい、とたくさん書きました。けどもう、あの子は戻ってこれないけど。

 悲しいです。すごく悲しいです。

 女として、私はどん底に落とされてしまいました。

 落ちていった自分が悪いのですが……。

 なんて愚かだったんだろうと、毎日泣いています。

 事件の相手に何か一言いいたいとすれば……

「特に無い」のですが、

 敢えて言うとすれば

「私の子供に謝ってほしかった」

 その一言です。

 ケガをさせてしまったことは申し訳ないと思っております。

 私もいくらでも謝ります。それに関して反省はしております。

 ただ、こんな最悪な結果を招く前に、他の結論があったはずです。

 一言だけでも、その言葉があればと思うと……。

 乱筆、乱文で 本当に申し訳ないです。

 あの後、だーっと書いておりますので

 文章もまとまりがなく 大変失礼いたします。

 岩本和子

 ※ 前編 より続く。手紙抜粋は原文ママ

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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