世界の大使館ツイートが伝えた「雅子さまの笑顔」 “2つの形式”にふさわしい「4回の装い」の意味とは

文春オンライン / 2019年10月31日 17時30分

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10月29日、3回目の「饗宴の儀」であいさつされる天皇陛下と、雅子さま ©時事通信社

 天皇陛下の即位を祝う「饗宴(きょうえん)の儀」。最終回となる4回目が、10月31日に開かれ、雅子さまは和服をお召しになっていた。

「即位の礼」にまつわる一連の儀式には、平成と比べて簡素化された面がある。「饗宴の儀」については、平成の時に4日間で計7回、すべて着席形式で行われたところ、今回は4日間で計4回、3回目と4回目は立食形式となった。立食形式の場合は、天皇皇后両陛下は皇族方とともに、会場となる皇居・宮殿「豊明殿」と「春秋の間」を回られて、招待客と歓談されるスタイルだという。長期療養中の雅子さまのご体調や、時代の流れなどを考えての変更だろう。

前半と後半でイメージを変えてドレスを選ばれた理由

 雅子さまは、イメージを変えながらドレスを選ばれていたように思う。1回目は華やかなフリルがあしらわれたローブデコルテ、2回目はシンプルながら地模様が印象的なイエローのロングドレス。3回目は淡いライトブルーのロングドレスだった。

 さらに前半の2回は、着席されている時に顔回りが華やかに映るドレスを、後半の2回は、お立ちになった姿を想定されたような縦長のラインが美しいドレスと和服を、着席・立食それぞれの形式にふさわしいと考えて選ばれたのではないだろうか。

 式典の性質や雅子さまのお役目をどう捉えていらっしゃるか、お召しになったドレスからお気持ちが伝わってくるように感じられた。

とりわけ華やかだった1回目の「饗宴の儀」

「饗宴の儀」では賓客の装いにも注目が集まった。とりわけ華やかだったのは、やはり10月22日に行われた1回目だったのではないだろうか。「即位礼正殿の儀」に参列した外国の元首や王族らが、夜の「饗宴の儀」へ出席するため、勲章付きの燕尾服や色とりどりのロングドレス、民族衣装などを身にまとって、次々と皇居・宮殿へと集まった。

スマートフォンなどで記念撮影する賓客も

「松の間」では、展示された玉座「高御座(たかみくら)」と「御帳台(みちょうだい)」を見学することができ、スマートフォンなどで記念撮影をする賓客もいたという。

 体調不良のため「饗宴の儀」への出席を取りやめた、フィリピンのドゥテルテ大統領の代わりに出席した長女・ミンダナオ島ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏は、秋篠宮家の長女・眞子さま、次女・佳子さま、寬仁親王妃信子さま、三笠宮家の彬子さま、瑶子さまとともに記念撮影をしたようだ。

デンマークのメアリー皇太子妃から雅子さまへのチークキス

 天皇皇后両陛下が「竹の間」であいさつを受けられる場面でも、ツイッターなどを通じて各国王室との交流の様子が垣間見られた。

 例えば、デンマークのフレデリック皇太子夫妻との場面については、駐日デンマーク大使館のアカウントが「全員が笑顔なのは、カーテシーの前に皇后陛下と皇太子妃殿下がチークキスをしてしまい、その後で妃殿下がカーテシーをなさったことで場が和んだためです」と、写真とともにツイートしている。

 その他にも例えば、イギリスのチャールズ皇太子、オランダのアレキサンダー国王夫妻の「饗宴の儀」への出席について、それぞれ駐日英国大使館と駐日オランダ王国大使館・総領事館のアカウントがツイートしていた。

 このように伝えられる近況に対して、特に若い世代の人たちは親近感を持つのではないだろうか。

銀行員、キャスター、会社員だった王妃や皇太子妃の存在

 また、雅子さまに外務省での勤務経験があるように、例えばオランダのマキシマ王妃は銀行員、スペインのレティシア王妃は国営放送のキャスター、デンマークのメアリー皇太子妃は広告代理店などの会社員だった経験がある。同世代の王妃や皇太子妃の存在は、王室へより一般的な感覚が取り入れられていく背景の一つになっているように思う。

 2017年、デンマークを訪問された天皇陛下(当時は皇太子さま)が一般の男性からセルフィーを頼まれて応じられたことが話題になり、この時の気さくなご様子から、陛下はSNSなどを通じた発信に可能性を感じていらっしゃるのでは、という印象を受けた。日本の皇室が今後どのように公的な活動について伝えていくか。両陛下は、その方法を模索されているところなのかもしれない。

(佐藤 あさ子)

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