iPadで「マウスが使える」って知ってた? 「さらに快適に使いこなせる」“意外なマウス”とは

文春オンライン / 2019年11月22日 17時0分

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iPadOSではマウスの利用が可能になりました

 iPadでマウスが使えるってご存知ですか?

 この9月にリリースされたiPad向けの新OS「iPadOS」では、マウスの利用が可能になりました。市販のマウスを接続すると、ポインタに相当する丸いマークが画面上に現れ、タップやスワイプなどの操作を、画面に触れることなく行えます。これまでWindowsやMacでしかできなかったマウスによる操作が、iPadで行えるのは、ちょっとした衝撃です。

 これにキーボードを組み合わせれば、iPadをさながらPCのように利用できるようになります。完全に同じ操作性とまでは行きませんが、軽作業ならばもうノートPCではなくiPadで十分、という人も出てきそうです。

 もっとも、マウスとしての基本操作、つまりポインタを上下左右に動かしてクリックやダブルクリックを行うだけならば簡単なのですが、さらに快適に使うためには、ちょっとした工夫が必要になります。今回はその設定方法と、使い方のコツについて紹介していきましょう。

簡単設定ですぐできる! 「iPadOS」でマウスを使うには

 iPadでマウスを使うためには、設定で「アクセシビリティ」→「タッチ」→「Assistive Touch」をオンにします。するとポインタに相当する、黒いマークが画面上に出現します。あとはマウスを接続すれば、タップやスワイプなどの操作が行えるようになります。

 マウスはUSB接続のほか、Bluetooth接続のモデルも使用できます。前者は、LightningポートであればApple純正の 「Lightning - USB 3カメラアダプタ」 、USB-Cポートを備えたiPad Proであれば同じく 「USB-C - USB アダプタ」 を使って、物理的に接続します。

「ホイールの回転方向がWindowsとは逆」という問題が……

 さて、本来ならば「これでめでたしめでたし」となるはずなのですが、快適なマウス操作を行う上でひとつ大きな問題があります。それはホイールの回転方向が、Windowsのそれとは異なることです。これはもともとMacでは、ホイールの回転方向がWindowsとは逆であることが理由です。

 そのため、もしWindowsユーザが上記の手順でiPadでマウスを使おうとすると、かなりの違和感があります。これがWindowsやMacならば、設定もしくはユーティリティでホイールの回転方向を逆にできるのですが、iPadではそうした設定項目は現状ないようです。

 もちろん、回転方向が逆であることに耐えながら使うか、あるいはスクロールだけは普段どおり画面をスワイプするという手もありますが、これを「PCと同じようにマウスが使える」と表現するには無理がありますし、Windowsと併用するのはかなりつらいものがあります。

 もっとも、そんな場合に救世主となる解決策があります。それはボタンの割当をカスタマイズできるゲーミングマウスを使うことです。

なぜ「オンボードメモリ搭載」のゲーミングマウスが最適?

 ゲームでの利用を前提に設計された、いわゆるゲーミングマウスは、マウスのボタンに任意の機能を割り当てることができ、その多くが、ホイールの回転方向を逆向きに設定できる機能を備えています。こうした製品をいったんPCにつなぎ、ホイールの向きを逆に設定した上でiPadに接続すれば、Windowsで慣れたホイールの回転方向を、iPadで実現できるというわけです。

 ただし、ボタンのカスタマイズに対応したゲーミングマウスであればどれでもオーケー、というわけではありません。というのも、こうしたボタン設定がPC上に保存されるタイプだと、PCから抜いてiPadにつなぎ直した段階で、元の挙動に戻ってしまうからです。

 ここで選ぶべきなのは、これらボタン設定をPCではなく、マウス本体に保存できるタイプです。俗に「オンボードメモリ搭載」などと書かれたゲーミングマウスがそれで、これらはマウス内のメモリ領域に設定を保存することで、どんなPCに接続しても同じ割当を使えるようになっています。さまざまなPCでプレイするゲーミングマウスならではの仕組みです。

 単に「ボタンの割り当てが可能」とだけ書かれたゲーミングマウスは、オンボードメモリに対応していないことがほとんどですので、製品特徴にそれらが書かれているか事前に確認しないと、せっかく買ったのに使えなかったということになりかねません。今回筆者が試したエレコムのゲーミングマウス 「M-DUX30BK」 は、問題なく利用できることを確認しました。

 もっとも、オンボードメモリを搭載していればどんなマウスでもOKというわけではないようで、製品によっては消費電力の問題もあるようです。今回もうひとつ、オンボードメモリを備えたSteelSeriesのゲーミングマウス「SENSEI 310」も試しましたが、電力不足のエラーが出て、ポインタの操作が極度に遅くなりました。

 こうした製品ごとの相性を購入前に見抜くことは難しく、現時点では口コミでの情報を期待するしかありません。今後、各メーカーによる検証と情報提供を期待するとともに、将来的にはiPadで快適に使える、専用のBluetoothマウスが登場することも期待したいところです。

(山口 真弘)

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