26歳になった神木隆之介が明かす、星野源に「どうやったらモテるんですか?」と聞いた日

文春オンライン / 2019年12月14日 17時0分

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©石川啓次/文藝春秋

「週刊文春ミステリーベスト10 2017」を筆頭に、年末ミステリーランキング3冠達成&本格ミステリ大賞受賞の栄誉に輝いた『 屍人荘の殺人 』(今村昌弘)が実写映画化され、12月13日(金)より公開される。

 隔絶された屋敷内で発生した密室殺人事件に巻き込まれる主人公・葉村譲を演じるのは、神木隆之介。大学のミステリー愛好会の先輩・明智恭介(中村倫也)と謎の美人女子大生探偵・剣崎比留子(浜辺美波)、二人のホームズから「ワトソン役」を熱望される葉村くん——という原作にも描かれていた三角関係を、映画版ではよりチャーミングにクローズアップ。本格ミステリーのシリアスさは保持しつつ、コメディとしても楽しめる。26歳になった神木隆之介の恋愛・結婚観も探ります。

「ミステリーってこんなに面白いんだ」 

――「ネタバレ厳禁 超展開の連続 」(映画の予告編より)ゆえに詳しいストーリーは語れないんですが、原作を読んでいない人は間違いなく、度肝を抜かれますよね。

神木 そうですね。出演のお話をいただいてから本を読んだのですが、「ミステリーってこんなに面白いんだ、こんなこともできるんだ!」って。先が気になりすぎて、3時間半ぐらいで一気に読みました。あんまり言うとネタバレになっちゃうんですけど……「二者択一」の場面とか、もう~!! 活字だけでこんなにドキドキできるんだ、じゃあ映画はどうなんだろうどうするんだろうって。原作が好きだからこそのプレッシャーがありました。

――原作と映画は結構、雰囲気は変わっているという印象ですか?

神木 だいぶ変わっていると思います(笑)。試写会は(原作者の)今村先生の隣だったのですが、観終わった後でまず、いの一番に謝りました。でも、先生はすごく楽しかったと言ってくださっていて。「僕の作品はちょっと暗いので、変えてくれて嬉しかったです。普段あまりミステリーを読まない人にも見て欲しいですね」と。

 原作を読んでいる方はびっくりすると思うんですけど、内容的には原作の要素はちゃんと詰め込まれていますし、2時間という上映時間の中でできるだけいろんな感情が楽しめるように作られている。ちょっとおどろおどろしい題名ではあるんですけど、ポスターのカラフルなイメージの通りに仕上がっているので、気軽に観に来てほしいですね。

「今までモテたことはあんまりないです」

――実は今日、一冊の本を持ってきています。俳優でミュージシャンの星野源さんのエッセイ集『 よみがえる変態 』(文春文庫)。神木さんと共演したドラマ『11人もいる!』の頃の思い出を綴った一編が、「神木隆之介はどんな人物か?」を知る恰好のサンプルだと思うんですよ。冒頭でまず、<子役出身の俳優は「幼い頃から芸能界のいろいろにまみれていそう」という偏見で将来を心配される傾向にあるけど、神木くんは奇跡的なほどに純粋な青年に育っている>。……どうしてそれが可能になったんですか?

神木 母の教育がよかったからじゃないですかね(笑)。身内に芸能活動をやっている人もいないし、本当に普通の家庭なんですよ。

――続けて<神木くんには、いつも友人と、もしくは一人でも行くお決まりの遊びのコースがあるという。へえ、今度連れてってよ、となんの気なしに言うと「源さん! 一緒に行ってくれるんですか!?」と目を輝かせながら腕を握ってきた>。……この人懐っこさ!

神木 あはは。源さんとは、ボウリングとカラオケに行きましたね。歌手の方をカラオケに連れて行って、僕がいっぱい歌うっていうひどいことをしちゃいました(笑)。

――神木さんは当時、卒業間近の高校3年生。エッセイの最後で<悩み相談に答え、頭を下げられるも、お礼を言いたいのはこちらの方だと思った>とあるんですが、星野さんにしたのは進路についての相談だったんでしょうか?

神木 いえ、違いますね。「どうやったらモテるんですか?」とか。

――モテなかったんですか!?

神木 モテないですよ! 今までモテたことはあんまりないです。みんな仲良く、友達になりますね。あきらめてます。いいんです、もう。

――あきらめるのが早くないですか(笑)。「恋愛したら『友達』じゃなくなっちゃう」みたいな感覚があったりするんですかね?

神木 それは無いですね。というか恋愛が終わった後って、友達に戻れないものなんですかね? その人と悪い思い出しかなかったら関わりたくないって思うかもだけど、もしもいい別れ方だったら、その後も友達で行けるかもしれないですよね。

「とりあえずやってみて、失敗したら『ごめんなさい』でいい」

――確かに「恋愛したら『友達』じゃなくなっちゃう」からやめるというのは、ナンセンス。

神木 一回きりの人生ですから。自分に好きな人がいて、付き合える可能性がゼロじゃないとする。待っていてもしょうがないし、動かないと何も始まらないですよね。「いいえ」って言われた場合はどうするってことは、後から考えればいいと思うんですよ。告白しようかな、どうしようって迷っている間に、誰かに取られるかもしれないじゃないですか。

 仕事とかも同じで、とりあえずやってみて、失敗したら「ごめんなさい」でいい。「これをやりたいんですけど、こういうリスクがあります。やっていいですか?」って上司に聞いて、いいって言われたらやればいいし、ダメって言われたら「そうか、分かりました」でいいと思うんです。動く前に考えすぎちゃって止めるのは、ちょっともったいないのかなとは思いますね。

20代後半を迎えて変わったこと

――神木センパイ……。じゃあ恋愛に関しても、行く時は行くタイプなんですね?

神木 全然違います(笑)。人のこととなると客観的なアドバイスもできるし、勇気を出しなよとか言えるんですよ。女の子の友達からよく恋愛相談を受けるんですけど、僕に相談してもらえたら、ほぼ成功率100%近くまで持っていけます。でも、自分のことになると考えられないし、「考えたくない!」ってなりますね。

 今は自分のことより、周りの人が恋愛とか結婚とか、いい相手を見つけてちゃんと幸せになってほしいなって思いますし。そう願えるようになったのは、20代後半になったからかもしれないですね。一番不安なのは、本郷奏多(※俳優。幼いころからの親友)です。

――友人に対しての心配のほうが大きい、と(笑)。テレビ番組で本郷さん、「神木隆之介と結婚したい」と言っていましたもんね。

神木 お酒を飲むと言い出すんですよ。「はいはい、そうだね。はいはいはい」って、いなすのが大変なんです。向こうは酔っ払ってるけど、僕はお酒が飲めないからシラフでそんな話を延々と聞かなきゃいけないんですよ!「いや、しないよ?」って言ってますけど、このままだと老後に同居する可能性は高まっています(笑)。

 あのめちゃくちゃな彼をちゃんと見守ってくれる人、寛大な人にぜひとも名乗りを上げてほしいと願ってますね。本郷奏多は本郷奏多でちゃんと、僕の幸せを願ってくれていると思うので。願い合えば僕らもきっと大丈夫です。

――本郷さんともども、今後を見守っていきたいと思います。

文/吉田大助 写真/石川啓次

(「週刊文春」編集部,吉田 大助/週刊文春 2019年12月19日号)

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