女子学生のレイプ騒動、男を宿舎に連れ込んだ女性自衛官……防衛医大の“乱倫報告書”入手

文春オンライン / 2020年6月3日 6時0分

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所沢市にある防衛医大の病院

「男子学生舎で深夜、女性が大声で泣き叫んでいた。部屋から飛び出してきた女性は、下半身が裸だったといい、その状況から“レイプ事件”が起きたと、校内で噂になっていました」

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 そう語るのは、埼玉県所沢市にある防衛医科大学校の学生である。

「事件が起きたのは昨年5月25日のことです。前日から研究室に運動部員らが集まって、たこ焼きパーティーをしていました。零時前に会が終わると、医学科6年の男子学生Aと、当時未成年だった看護学科2年の女子学生B子さん、それに医学科5年の女子学生の3人が、校内にあるAの居室に行き、事件が起きたといいます」(同前)

 防医大は幹部自衛官である医官になる者を養成するために1973年に設置された大学校。2014年には看護学科が新設された。学生は防衛省職員(特別職国家公務員)という身分で、授業料が無料の上、毎月の手当やボーナス、衣食が支給され、卒業後は直ちに幹部候補生(曹長)となる。

「週刊文春」は防衛省人事教育局が作成した内部の報告書を複数入手。今年2月26日付けの「防衛医科大学校学生間の強制性行(ママ)の疑い事案について」と題された文書には、①女子学生が男子学生舎居室に立ち入って飲酒をしたこと、②B子さんがAから性的暴行を受けたと申し出たこと、の2点について自衛隊の司法警察職である警務隊が捜査したが、決定的な証拠を得られず、送致(立件)に至っていないことなどが記されている。

「Aさんから、人に言ったら殺すと言われた」

「学生舎の居室は二人部屋ですが、カーテンと壁で仕切られているため、個室のようになっています。当日、隣人は不在で、AとB子がベッド、もう一人が床に座ってウイスキーを飲んでいたそうです。AがB子の肩に手を回しながら、1時間ほど話し込んだ後、眠くなった別の女子学生が自室に帰ったのです」(別の学生)

 事情を知る防衛省関係者もこう証言する。

「Aから襲われたと主張するB子さんは、医学科の男子学生にLINEで助けを求め、部屋から脱出した後、『Aさんから、人に言ったら殺すと言われた』と怯えながら話したと聞いています。その2日後、B子さんは指導教官に産婦人科の受診を申し出て、事件が発覚。B子さんは後に警務隊へ被害届を出しましたが、Aは『酒に酔って全く覚えていない』と言っており、今はお互い示談交渉をしていると聞きました」

 Aには、今年2月28日に停学3日の懲戒処分が下されている。

「強制性交についてはまだ立件できないため、未成年の学生を部屋に入れ飲酒したことで処分を出して、この春に卒業させた。Aは医官として幹部自衛官になり、近く防衛省が運営する病院に勤務予定です」(同前)

 さらに別の学生は「最近、校内の風紀が著しく低下している」と、こう明かす。

「学生舎は男女別棟で、相互の居室立ち入りは禁止ですが、守らない学生も多い。服務規程違反も頻繁に起きており、学生を指導する立場の女性自衛官もトラブルを起こしたばかりです」

男を部屋に連れ込んだ女性自衛官

 その女性自衛官とは「助教」と呼ばれる3等陸曹(27)。実はこの3曹は、看護学科指導官室に所属しており、レイプ被害を訴えたB子さんらを担当していた。

「今年1月の22時過ぎ、敷地内に不審な男がいるとの通報を受けて所沢署の警官が駆け付けました。女性3曹が留守中、彼女の部屋に男が出入りしていたのです。昨年あたりから、マラソン中の学生らにも、男の姿が頻繁に目撃されており、『男を宿舎に勝手に住まわせている』と噂になっていました。男は女性の恋人だといい、地方紙の元記者で、現在はIT関連の会社員。その彼に、南側通用門の暗証番号を勝手に教えていたのです。学校の調べに対して彼女は当初、『教えていない』と虚偽の報告をしていました。その6日後、3曹の留守中に再び通報があり、また警察が来る騒ぎに。彼女は、部外者に対する秘密漏洩事案を起こしながら、この春から自衛隊の広報部門に栄転しています」(別の防衛省関係者)

 防医大総務課に事実関係を確認すると、

「(強制性交事案については)現在も警務隊の捜査が続いており、捜査に影響を及ぼす恐れがありますのでお答えは差し控えます。(3曹については)個別の事案についてはお答えを差し控えます」と回答した。

 国を守り、さらには医療にも携わる自衛官たち。乱倫にふける暇はないはずだ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年5月28日号)

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