妊娠させた彼女を「診察してあげる」と呼び出し……“無断堕児”エリート外科医のありえない二股

文春オンライン / 2020年8月29日 6時0分

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勤務先の岡山済生会総合病院

「逮捕に衝撃を受けました。勤務態度は非常に真面目で、勉強熱心。事件の前後もいつもと変わらずに働いていました。女性関係のトラブルも聞いたことがなかったのですが……」(同僚医師)

 8月9日、岡山県警は、妊娠中の女性に無断で堕胎させたとして、医師の藤田俊彦容疑者(33)を不同意堕胎致傷容疑で逮捕した。

妊娠を告げられ「診察してあげる」と彼女を呼び出し……

 犯行現場は、藤田が外科医として勤務する岡山済生会総合病院だった。

 5月17日。人の少ない日曜日の午後、藤田は20代のA子さんを、密かに病院へと招き入れている。その日、藤田に勤務の予定はなかった。

「事前にA子さんから妊娠を告げられていた藤田はその日、『診察してあげる』と彼女を呼び出した。藤田は麻酔薬を使ってA子さんの意識を朦朧とさせ、無断で胎児を堕胎させている。その際、藤田はA子さんに全治約1週間の傷害を負わせていた」(捜査関係者)

 A子さんが取り返しのつかない事実に気づいたのは2日後の5月19日。別の病院の産婦人科で主治医の診察を受けると、胎児の心拍が途絶えていたのだった。

 なぜ、藤田はA子さんにかくも惨たらしい仕打ちを行ったのか。

「県警はA子さんについて藤田の“親しい知人”としていますが、胎児の父親は藤田である可能性が高い」(社会部記者)

藤田には婚約者がいた

 だが――。藤田と同級生だった男性は戸惑いながら、「週刊文春」にこう打ち明ける。

「今年3月、久しぶりに会った時、『近く結婚する予定なんだ』と嬉しそうに教えてくれたんですよ」

 5月の事件当時、A子さんは妊娠2カ月だった。3月の時点で婚約者がいた藤田は、同時にA子さんとも二股の関係を持っていたのである。

「A子さんから身籠った事実を伝えられた際、藤田は彼女に堕胎の意志が全くないことも確認していたようだ」(前出・捜査関係者)

藤田がSNSにつづっていた“自己分析”

 岡山市出身の藤田は、裕福な医師家庭に育ったエリートだった。父親は県内で内科医院を営む開業医。3人きょうだいの末っ子で、藤田の兄も医師だという。

「子供の時から優しい子でした。成績も優秀。将来は医師になるのが当たり前といった感じで、典型的な“勝ち組”の子だと思っていました」(実家近所の住民)

 県内有数の進学校である私立岡山中学・高校を卒業した後は、香川大学医学部に入学。学生時代はテニスに打ち込んでいた。

 大学時代のSNSには、こんな自己分析がある。

〈僕は、、、感情をごまかして、特に何かシンドかったり辛かったりすればするほど、逆にテンションを上げたりして隠す性格〉

 また、恋愛観にも触れ、交際相手に求めることを、

〈適当なキョリ…?〉

 などと綴っていた。

 大学卒業後は岡山で研修医、広島県内の病院勤務を経て、17年から岡山済生会総合病院に就職。順風満帆な医師人生を送ってきたはずだった。

 だが、藤田は医師の立場と知識を利用し、女性の尊厳を踏みにじった。同じ医師として開業医の父親に話を聞こうとしたが、「急いでいる。話したくもない」と取りつくしまもなかった。

 被害者のA子さんは藤田を「許せない」と話しているという。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年8月27日号)

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