「必要なものは元気な遺伝子です」濱崎麻莉亜さんが自殺前に告白していた結婚への思い 「いきなりマリッジ」出演

文春オンライン / 2020年9月4日 20時0分

写真

濱崎麻利亜さん オフィシャルブログより

「8月26日午後、東京・港区にある一人暮らしのマンションで彼女の遺体が発見されました。連絡が取れなくなった関係者が自宅を訪れ、亡くなっている姿を発見しました。睡眠薬など複数の薬物の多量摂取による中毒死と見られ、現場の状況から自殺の可能性が高いのですが、遺書は残されていませんでした。自殺の原因については不明な点が多く、まだ捜査段階です」(捜査関係者)

 8月26日、AbemaTVで配信されているリアリティ番組「いきなりマリッジ シーズン4」に出演中の濱崎麻莉亜さん(享年23)が自宅マンションで遺体になって発見された。

 8月1日から開始された「いきなりマリッジ シーズン4」は、現在第4話まで放送中だったが、濱崎さんの急逝を受け、8月28日にAbemaTVは「ご遺族および関係者のみなさまへの配慮を最優先にし、番組の制作および配信を見合わせることを決定した」と発表している。

30日間の”疑似結婚生活”の中で起きた

「『いきなりマリッジ』シリーズは、初対面の男女が出会ったその日に仮の“結婚式”を挙げ、その後、カメラが密着する中での30日間の“疑似結婚生活”を経て、実際に結婚するのか、それとも別れるのかを2人に選択させるという、リアリティショーです。

 シーズン4では趣向を変えて、本気で結婚したい男女16人がマッチング・パーティーを開催し、そこでマッチングしたカップルが“結婚式”を挙げました。それから例によって、30日間の“疑似結婚生活”を送っていた。そんな中で起きたのが、今回の事件なのです」(Abema関係者)

 濱崎さんのパートナーになったのは、西片圭佑さん(31)だ。西片さんは、住宅ローンコンサル会社の代表取締役を務める傍ら「17LIVE」で配信を行うライブ配信者でもある。

 西片さんは8月30日、悲しみの声を自身のインスタグラムに記した。

《まだ気持ちの整理はつかないけれど、一緒に過ごした日々は忘れないよ。マリア、たくさんの笑顔をありがとう》

「私にとって結婚に必要なものは元気な遺伝子です」

「濱崎さんは西片さんの真っすぐで情熱的なところに惹かれたようです。“疑似結婚生活”では2人とも積極的に家事に参加して、濱崎さんは手料理を振る舞う家庭的な一面も見せていました。当初はお似合いの夫婦のように見えましたが、徐々に2人の結婚観や価値観のズレが露わになってきたところでした」(前出・Abema関係者)

 濱崎さんは、結婚や出産に対する意識が誰よりも強かったという。7月26日にYouTubeで公開された同番組のインタビューで結婚観についてこう話している。

「子供はたくさん産みたいのでそれを考えると早く出産したくて結婚をすごく急いでいます。私にとって結婚に必要なものは元気な遺伝子です。結婚は家族になることなので、パートナーとして一緒に生活してまた新たな家族ができることなので、だから遺伝子が一番大切かなと思いました」

 かたや西片さんは、2020年8月22日に配信された同番組の第4話で「結婚にはこだわっていない」と口にしていた。実は、2018年から配信されている同番組のシリーズで、実際に結婚に至ったカップルは今のところ、ひと組もない。

「メンタルケアにも番組は力を入れるようにしていました」

 番組の撮影状況について番組関係者が明かす。

「すでに撮影はほとんど終了していて、2人の“疑似結婚生活”は一旦終了していました。過去の出演者には結婚をしたいというよりも、『番組に出演して有名になりたい』という、売名目的の参加者が多かったのです。売り出し中のタレントやアイドルなどもたくさん出演していました。そんな中で、濱崎さんは真剣に結婚を考えていた。プライベートでも婚活に励んでいたそうで、『結婚に憧れがあって、早く結婚したいんです』と話していました。

 番組の出演料は1人100万円とも言われ、デートや食事代も番組持ち。バックアップはかなり手厚く、金銭的には何不自由なく生活を過ごすことができるのです。が、やはりカメラが24時間回っているということにストレスを感じてしまう出演者も多い。先日自ら命を絶った 『テラスハウス』の木村花さんの件 があってから、メンタルケアにも番組は力を入れるようにしていました」

リアリティショー出演者の自殺は世界的な問題

 木村花さん(享年22)の自殺の原因は、SNSでの誹謗中傷だと言われている。だが、今回の濱崎さんの自殺について友人はこう話す。

「麻莉亜は太陽みたいに明るく元気な子でした。結婚願望が人一倍強くて、『早く家庭を持ちたい。いい人と結婚したい』とよく話していました。1カ月ほど前に麻莉亜と食事をしましたが、特に変わった様子もなく、いつものように元気な麻莉亜でした……。番組出演での誹謗中傷に悩んでいるということは麻莉亜から一切聞いたことはありません」

 実際にネット上では濱崎さんを誹謗中傷する書き込みはほとんど見当たらない。むしろ濱崎さんたちを支持している人たちは多く、SNSでは《ケイスケ&マリア、応援します。お似合い》《この二人は結婚してほしいな》という応援コメントが散見される。

 濱崎さんは、元々、韓国コスメなどの企画プロデュースに携わっていた。その後、2019年秋に配信されたAmazon Prime Videoの婚活サバイバル番組「バチェラー・ジャパン シーズン3」に出演。2019年10月3日に配信された同番組のエピソード6では、自身の家庭環境や恋愛観についてこのように吐露していた。

「私は自分のお父さんの記憶がありません。顔もあまり見たことがなくて小さい頃に両親が離婚していてお父さんという存在を、私を守ってくれる人があまりいませんでした。心のどこかで家族という居場所とか私の帰る場所はどこなんだろうって結構毎日寂しかったりとか感じていて、男性という存在がよく分からないまま大人になりました。年上の人に憧れがあるのもそれが理由なのかもしれません」

 家族という居場所を求める余り、強い結婚願望を抱き、家庭を持つことに夢見ていた濱崎さん。彼女はなぜ絶望してしまったのか。リアリティショー出演者の自殺は 世界的な問題 であることが、徐々にわかってきているが、 数多くのリアリティショー を放送しているAbemaからついに犠牲者が出たことは、大きな意味を孕んでいるのではないか。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング