「そんな仕事してんじゃん!」「ならやってみろ!」AV女優の母は娘の反抗期をどう乗り越えたのか

文春オンライン / 2020年10月2日 20時0分

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インタビューで当時の心境を語る当真ゆきさん ©光文社

「これ、ママだよね?」小6一人娘から送られた自分のAV写真…突然の身バレに返した言葉とは から続く

 AV女優という自分の仕事が小6の一人娘にバレたものの、娘は“よき理解者”として家族との関係を取り持ってくれるようになったと語る当真ゆきさん。しかし、その後、娘に反抗期が訪れて……。

 寺井広樹『 AV女優の家族 』(光文社新書)で語られたAV女優と家族の葛藤の一部を、抜粋して転載する。

◆◆◆

「そんな仕事してんじゃん」高校で訪れた娘の反抗期

「娘は反抗期もずっとなかったんです。だけど、高校生の時に突然爆発的に来ちゃって、その時はほんと大変でした。高校に行かなくなっちゃったので、『高校くらいは卒業した方がいい』って一生懸命話してたんですけど、、『ママなんて高校卒業したって、そんな仕事してんじゃん』って言われて。一時期親子関係めっちゃくちゃになってましたね。『そんな仕事って、簡単な仕事って思うなら、今すぐ高校辞めてママみたいな仕事をしてみろ!』って話になって」

──「売り言葉に買い言葉」になってしまったんですね。

「うち結構私が実践派タイプなんで。で、娘が『じゃあ、ママと一緒の仕事する』って言って、高校を辞めて風俗に入ったんです」

──えぇっ!?

「でも、いきなり風俗っていうのはちょっと抵抗があったのか、リフレで働き始めたんですね。そこに入って1か月くらいしたある日、LINEが届いて。『高校も卒業しないでごめんなさい』って。『どんだけ大変な仕事をして自分を育ててくれたかわかりました』っていう内容の長いLINEが来て、その時は私もうめっちゃ号泣しちゃいましたね。今でも思い出すとウルウル来ちゃうんですけど。それで、やっとわかってもらえて、親子関係も修復して、今は仲良しです。娘は今は20歳になって新橋のいちゃキャバで働いてるんですけど、色々仕事の悩みや相談を聞いたり、売り上げあがると『今月頑張ったよ』って連絡がきたりとか、そんな感じですね」

──娘さんに仕事のアドバイスをされたりすることもあるんですか?

「あります、あります。あと、私のところに来るお客さんで話しやすい人とかに『新橋のいちゃキャバで娘が働いてるんだよね』って紹介して、お客さん回したりとか(笑)」

──母親が娘に風俗のお客さん回すって新しいですね(笑)。母娘2代でお世話されたんですね。

「そのくらいざっくばらんな関係ですね。親として、人として怒んなきゃいけない時は急に親になりますけど、そうじゃない時はほんとフラットですね。私と実家の母親がそうなんですよ、めちゃフラットなんで。娘もそれを見てるんで、こういう感じでいいんだみたいな風に多分思ってて」

「娘くらいのお客さんが来る」のが今の悩み

──当真さんと一緒だと悩みが些細なことに思えてきそうですね。ご自身の悩みはありますか?

「ありますよぉ。実は、今一番の悩みは、子供と一緒くらいの年代のお客さんが来ると物凄く仕事がやりづらいんです。子供の彼氏でもおかしくないと思ったら犯罪を犯してる気分になって、なんかもう『はぁ、どうしよう』ってなって(笑)。で、『また来ます』とか言われると、気まずくなって子供のところに送り込む(笑)。『うちの子供と同じ年くらいだから、そっちに行ったら?』って」

──確かに。年齢的に全然ありえますもんね。

「そうなんですよぉ。しかも今の子たちは年上好きなんで、20代前半とか19ですとかいう子が来たりするんですよ。『なんで若い子のとこに行かないの?』って色々説教してます」

──説教(笑)。むしろそれがいいんじゃないですか?

「で、だいたい『お母さんみたい』って言われるんですよ(笑)」

──人気の秘訣かもしれないですね。「娘さんと似てる」って言われたりしますか?

「輪郭とか体型はそっくりな気がするけど、どうでしょう。顔立ちは違うかな。娘は最近の子っぽいというか。ちょっとアイドルに憧れてたりしますけど、でも派手な感じの子ではないですね」

──親子物のAVって今めちゃくちゃ人気あるじゃないですか。娘さんはAV女優さんになる予定はないですか? 親子共演とか。

「多分ないです(笑)。本人がやりたいってなれば親子共演もアリかなって思うんですけど(笑)。今のところその感じはなさそうですね。今は王道を行きたいみたいですよ、ちゃんとしたOLさんみたいな。それにはやっぱり大学出た方がいいからって言って、高卒認定試験の書類とか取り寄せたりしてるみたいです」

──当真さんご自身は将来の展望は?

「お酒が物凄く大好きなんで、最後はちょっと寂れた感じのスナックのママやりたいな。場末で常連さんばっかり来るようなしっぽりしたところで」

(寺井 広樹)

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