「あいのり」“伝説の女”でっぱりん 友人に暴行で警察が捜査開始「私の顔めがけて殴りかかってきた」

文春オンライン / 2020年10月10日 20時0分

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あいのり公式HPより

「でっぱりんの暴言や暴力は番組内ではおもしろおかしく編集されていましたが、彼女の本性はあんなものじゃないです。彼女の怒りを買った私は、幼い娘の面前にもかかわらず密室空間で容赦なく殴られ、蹴られ、罵られました。あざだらけで血を流した状態で、娘を抱いて泣きながら逃げました」

 “でっぱりん”という人物に暴力を振るわれたことを「文春オンライン」取材班に打ち明けるのは20代のA子さんだ。取材班が情報を入手しA子さんに接触したところ、A子さんは戸惑いながらも取材に応じた。A子さんは“でっぱりん”と10代の頃から親友関係にあったものの、暴力を振るわれたことをきっかけに現在は絶縁状態だという。(全2回の1回目。 #2 を読む)

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「あいのり」“伝説の女”としてひっぱりだこに

 “でっぱりん”こと浜崎彩(25)は、2017年から2019年にかけてNetflixとフジテレビ系列で放送された「あいのり Asian Journey」の出演者だ。「あいのり」は、もともとは1999年から約10年間フジテレビ系列で放送された恋愛バラエティ番組で、“ラブワゴン”と呼ばれるピンクの車に乗った男女7人が世界の各国で恋愛模様を繰り広げるさまが人気を博し、深夜帯の放送だったにもかかわらず最高視聴率は20.4%を記録。若い世代を中心に社会現象となった。「あいのり Asian Journey」はそんな人気番組の待望の復活版だった。

 でっぱりんはそのオーディションに参加した一般女性だが、彼女は本作品への出演を通して数々のメディアにひっぱりだこの“「あいのり」伝説の女”と呼ばれるようになる。その理由を業界関係者が明かす。

「若い男女の恋愛がテーマの番組にもかかわらず、彼女はお酒を飲むとすぐ感情的になって博多弁で暴言を吐きまくるんです。『貴様コラァ!』などと叫びながら他メンバーを殴る、蹴る。静止に入った50代の撮影スタッフにも暴力を振るい、最終的には泣き叫ぶ彼女の両手足をスタッフが拘束して他メンバーと隔離する始末。放送時には『視聴いただく際には十分ご注意ください』と、視聴者の精神的ストレスを考慮した前代未聞のテロップが入るほどでした。

ベッキーやいとうあさこ、オードリーにも大人気

 しかし番組を見ていた方ならわかると思いますが、彼女は仲間思いでまっすぐな性格のため、メンバーと真剣に向き合うあまり感情的になってしまうだけ。最終的にはメンバーとも仲直りしますし、MCのベッキーやいとうあさこ、オードリーらにも“でっぱりん”は大人気でした」

 物語の中心を担っていた彼女は視聴者からの人気もダントツで高かった。「あいのり」出演前には全くの無名だった彼女が地上波放送後には一躍人気のインフルエンサーになり、現在はAmebaブログの「女性タレント(90年代~生まれ)部門」では常に1位。彼女がブログに記事をアップするたびにスポーツ紙がこぞって報道するほどである。

「彼女はすっかり一流タレント気取りです」

「今年8月30日、彼女は交際相手のYouTuber男性との婚約を発表したのですが、安倍首相辞任に関する報道を抑えてYahoo!ニューストップに選ばれていました。そして10月8日にはその彼と入籍したことを発表。こちらもYahoo!ニュースに取り上げられました」(前出・業界関係者)

 しかしそんな彼女の活躍を複雑な心境で見つめるのが、冒頭のA子さんだ。

「彼女はすっかり一流タレント気取りです。『あいのり』で暴力を振るう様子が放送された時は『自分でもやばい奴だなって思う』と落ち込んでいましたが、結局は視聴者にまっすぐな子、仲間思いの子だと受け取られて人気になってしまった。(A子さんが受けた暴行について)全く反省していないので、今もYouTubeで自分が暴言を吐く様子を投稿してはアクセス数を稼いでいます。すぐに手を出したり暴言を吐く癖を直してほしい。そして私を含め暴力を振るった相手に心から謝ってほしい。そんな思いでお話しすることを決めました」

 A子さんは現在、傷害事件の被害者として警察から聞き取りを受けている。事件に至るまでを振り返り、A子さんが語る。

「私とでっぱりんは17歳の時に共通の知人を通じて知り合い、すぐに仲良くなりました。『あいのり』に出演すると聞いたときには驚きましたが、一緒に道を歩けば『でっぱりんですか? 握手してください!』と話しかけてくる人がいて、親友が有名人になっていく様子は間近で見ていて気持ちいいものがありました」

「大丈夫、30万円を給料として毎月支払うから!」

 2019年7月にシーズン2の地上波放送が終わった頃、A子さんはでっぱりんから、ある事業の相談を持ち掛けられたという。

「彼女は、タピオカ専門店を開くから店長として雇われてくれないか、と言ってきました。“でっぱりんプロデュース”の看板でやればお客さんが集まるから、と。その時は私も彼女の影響力を過信していた部分があったので、彼女の話に乗ろうと思いました。

 ただひとつ心配だったのは、安定した収入を得られるかどうか。当時は会社員として働きながら2歳の娘を育てていたので、安定した仕事を辞めることに不安はありました」

 そんなA子さんのためらいを予測していたかのように、でっぱりんは強気だった。

「彼女は『大丈夫、30万円を給料として毎月支払うから!』と、当時の収入の倍額を提示してきたのです。そこで完全に目がくらんでしまいました。私は仕事を辞め、彼女の“雇われ店長”としてタピオカ屋で働くことにしたのです」

『もっと頭使って』『クソ赤字』月給30万円から歩合制に

 タピオカ店は2019年11月に開店。しかしA子さんを待ち受けていたのは飲食業界の厳しい洗礼だった。

「九州の片田舎で素人がタピオカ屋を開いたところで、人が集まるわけがなかったのです。当の本人は開店後の数日間しか店に現れず、『あとは頑張って』と言わんばかりに海外旅行に行ってしまうし、お客さんも店の惨状を見かねた友人ばかり。日に数百円~数千円程度の売り上げしかない日が続きました。

 1日の売り上げを報告するたびに彼女からは怒りのLINEが届きました。『もっと頭使って』『クソ赤字』『こんなんじゃ潰れるばいまじで』と叱責されるのですが、唯一の集客ポイントであるでっぱりん本人が出勤していないので、本人目当てで集まってくるお客さんの売り上げは見込めない。当初の月給30万円は夢と消え、給料は日毎の売り上げに対する歩合制になりました。月に3万円程稼げたら良い方で、私は彼女の誘いに乗ったことを後悔し始めました」

帰国後の飲み会で「借金して店を開こう」と言い出した

 そんななか、新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた。タピオカ店は休業せざるを得なくなり、A子さんの収入は歩合制になったために3月頃からゼロになった。

 海外旅行中だったでっぱりんが日本に帰国したのは今年6月になってからだった。

「7月29日から30日にかけての夜のことです。私と娘、でっぱりん、でっぱりんの彼氏と友人の5人で熊本市東区長嶺にあるカラオケに午前0時頃から行きました。その日は近場の温泉を楽しみ、居酒屋で食事をしたのでカラオケに行くまでに結構お酒も入っていました。でっぱりんはハイボールを7杯くらい飲んでいたと思います。カラオケで私が1曲歌い終わった時、彼女は、私に『もう一度、飲食店を開こう』『開店資金はないから、借金しよう』と持ち掛けてきました。

「面倒みてやってたけど正直邪魔」と吐き捨てて……

 さすがにもう付き合いきれず、『借金するのはちょっと……』と難色を示したのです。するとでっぱりんの顔つきが変わりました」

 そこからは、「あいのり」出演時を彷彿させる展開になる。

「彼女は娘の存在を引き合いに出してきました。『今まで面倒みてやってたけど正直邪魔だと思ってた』と、娘の面前で吐き捨てるように言ったのです。娘は3歳になっていて、言葉の意味を理解できる年齢です。私は『大事な娘だから、娘の前でそんなこと言わないで』と彼女をたしなめました。

 すると彼女のなかで何かが爆発したようで、『娘が大事って言ったね?』と言いながらいきなり私の顔めがけて殴りかかってきたのです」( #2 につづく)

《本人直撃》「あいのり」でっぱりん傷害事件の全内幕「このクソ貧乏人が!」彼女は逆上して恋人も殴った へ続く

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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