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一般人でも草笛光子になれるのか? 現役美容師が教える「ダサくないグレイヘア」の極意

文春オンライン / 2021年3月6日 11時0分

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©iStock.com

 最近『その女、ジルバ』の草笛光子さんなどでも話題のグレイヘア。自粛期間中に白髪染めをしに行けず、伸びきった白髪を見て「いっそ白髪染めはやめて、グレイヘアにしようか」と考えている方もいるかと思います。 

 今回は、ステキな大人のグレイヘアになるにはどうしたらいいのかについて、心構えとポイントを解説します。 

 尚、今回は女性を例に解説しています。男性は白髪に対する抵抗が少なく「大人の渋み」が演出しやすいのに対して、女性の方がグレイヘアにする際の見た目の変化が大きく、押さえるべきポイントが多いためです。 

グレイヘアは「何もしなくていい」ヘアスタイルではない 

 昨今、グレイヘアはステキな大人像として定着しました。 

「白髪染めはもうしない、ありのままの自分を受け入れる」 

 これは『美魔女』ブームのカウンターカルチャーだと感じています。キレイでいたいけれど、なにも自分の娘と姉妹に見られたいわけではない。歳相応の美しさを体現したい。 

 ですがグレイヘアは「ありのままの自分」であっても、「無精な私が何もしなくていい」ヘアスタイルではありません。 

 何もしないでいると「最近、急に老け込んだ人」になってしまい、周りから心配されてしまいます。また、自分が納得した上でグレイヘアにしていても、見た目が1世代上に見られやすくなります。 

 これには、昔よりも「見た目年齢」と「実年齢」に差が生まれている、という側面もあるでしょう。ファッションやメイクの進化もあり、40代、50代を迎えても、実年齢より若々しく見えるステキな大人が増えました。 

 極端にいうと、60代の方は今までの50代に見えて、50代の方が今までの40代に見えている。よって、40代でグレイヘアにすると、周りの40代に比べ年齢差があるように見えやすくなってしまうのです。 

では、グレイヘアの有名人はなにが違うのか? 

 メディアで活躍されているタレントや有名人たちのグレイヘアは、お顔が端正だからステキに見えている、だけではありません。彼女たちのグレイヘアには共通点があります。 

 一つ目は、グレイヘアであっても、加齢による薄毛を感じさせないよう、トップのボリュームをキープしていることです。 

 彼女たちが皆、元々の毛量が多くて、年齢を重ねてもフサフサなわけではないと思います。薄毛の問題を抱えていても、そう見せないように工夫しているのです。 

 髪の毛は年齢と共に一本一本が細くなっていくので、ハリ、コシがなくなり、毛量が少なくなっていきます。すると、トップ(頭皮)が透けて見えるほどボリュームが失われるため、悩みの種になりがちです。 

 グレイヘアの芸能人たちは、まとめ髪やアップスタイルにするなどして、トップのボリューム感を作っています。特に草笛光子さんのようなクラシカルなスタイルは、後ろに流すブローによってボリューム感が出るので、多くの方に好まれています。 

白髪のパサパサ問題をどうする? 

 二つ目は白髪をパサパサさせず、しっとりさせていることです。 

 白髪は黒髪に比べてウェーブが強いため、パサパサしやすい特性があります。 これは、どういうことでしょうか。

 髪の毛の艶は、光の反射によって起きます。真っ直ぐ(平ら)な髪は真っ直ぐに光を反射するため、艶っぽく見えますが、ウェーブがある髪は光が乱反射するため、艶っぽく見えにくいのです。また白色より黒色のほうが光を強調しやすいため、白髪では黒髪ストレートのような艶は再現できません。 

 ウェーブは髪が長くなるほど存在感を増すため、ロングになるほどパサパサ感が強調されます。パサパサした髪は清潔感に欠く印象や、疲れた印象を与えやすいのです。 

 よって、草笛光子さんのようにブローされたショートヘアは、ロングヘアよりも艶っぽく見えやすい。上記の近藤サトさんの場合は、ロングのグレイヘアをステキに見せるためには、艶感にかなり気を遣っていると言えるでしょう。

アジア人は黄ばんだ白髪 

 グレイヘアというと、白人のおばあちゃんのような、ロマンスグレーの真っ白な白髪をイメージする方も多いと思います。 

 ですがアジア人の場合、素のままの白髪は黄色味がかった白になるため、くすんで見えやすいのです。

 あらゆる物の色は、赤(マゼンタ)、青(シアン)、黄色(イエロー)の3色の組み合わせで造られており、髪の毛も肌の色も、赤青黄の配分でできています。 

 白人の髪や肌は青色が多く赤色が少ないケースが多いのに対して、東洋人は髪や肌が赤みがかっていたり、黄色がかっている人が多いです。白髪になった髪にもこの色素の傾向が残っているため、アジア人の白髪は黄色味がかった白になります。 

 黄色い白を青みがかった白に見せるには、ヘアカラーが役に立ちます。紫を、紫に見えないくらいの微量、白髪に配合することで、色彩学の『補色の関係』によって、お互いを相殺して青白く見せることができます。 

グレイヘアになるまで、どうする? 

 一度白髪染めした部分は、基本的には黒い色素が抜け落ちることがありません。ですので、グレイヘアにするには、既に染まった黒髪の部分を切り落とすまでの時間がかかります。 

 エイッ!と剃毛するわけにもいかないので、多くの方は白髪染めを止めて、根元だけ白い状態で長く過ごさなければなりません。 

 髪の毛は一ヶ月に1cm強伸びています。例えばボブスタイルほどの長さだと、根元から先までの髪の長さは大体15~20cmぐらい。大方生え変わるのに1年半~2年程の期間を要します。 

 その間の根元を不自然に見せないために、ヘアマニキュア(酸性カラー)で一時的に色を補っていく方法があります。 

 ヘアマニキュアは髪の表面をコーティングすることで着色するもので、髪の中に浸透することがなく、少しずつ色が取れていく特性があります。時間が経つと段々と染めた色が薄くなっていくので、グレイヘアへ徐々に移行できるのです。 

 実は、すでに染めてしまった黒髪部分を明るくするなど、グレイヘアへの移行は他にも方法があります。グレイヘアにする気持ちが固まった時には美容師さんに相談して、長いスパンで計画的に道案内してもらうことをお勧めします。

(操作イトウ)

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