「眞子さまも冷静になってくだされば…」 佳子さま「回答拒否」、承子さま「結婚と交際は別」それぞれのお考え
文春オンライン / 2021年3月9日 6時0分

2017年9月3日、婚約内定記者会見での眞子さまと小室圭さん ©JMPA
「眞子内親王の結婚については、国民の間で様々な意見があることは私も承知しております。このことについては、眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」
秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と小室圭さん(29)の結婚について、天皇陛下は誕生日に際した記者会見でこのようにお考えを述べられた。
宮内記者会からの代表質問には「眞子さまは、小室圭さんとの結婚についてのお気持ちを公表した文書で『天皇皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております』と記されました。秋篠宮さまは結婚を認める考えを示されましたが、陛下はどのようにお考えですか。お二人の結婚に関して国民の間で様々な意見があることについて、どのように捉えていらっしゃいますか」とあったが、陛下は昨年11月に眞子さまが公表された文書については直接言及されなかった。
陛下は「あえて厳しいことをおっしゃったという印象」
「陛下は誕生日会見で、眞子さまが公表されたお気持ちに同調されたというわけではなく、むしろあえて厳しいことをおっしゃったという印象を持ちました。新型コロナの感染拡大の影響で、国民と直接触れ合うことが極めて難しくなっていることに、強い危機感を覚えていらっしゃるでしょう。東日本大震災から10年の節目を、両陛下は緊急事態宣言下の東京で迎えられ、国立劇場で行われる『東日本大震災十周年追悼式』に出席されます。
小室さん側の説明が待たれることはもちろんですが、これは眞子さまご自身の問題でもあるということを示されたようにも感じました」(秋篠宮家関係者)
「陛下のお言葉を機に、眞子さまも冷静になってくだされば…」
これまでに陛下は眞子さまと小室圭さんのご結婚について、公にご意見をおっしゃることはなかった。今回の誕生日会見でのご発言を受けて、陛下は天皇家の「家長」というお立場から現状を非常に心配しておられるのではないか、と推察する声とともに、このような声も聞こえてきた。
「陛下が『多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております』とおっしゃったことで、正直に申し上げてほっとしました。眞子さまが公表された文書だけを拝見すると、両陛下が小室さんとのご結婚を好意的に見守られているようにも受け取ることができ、意見を申し上げることがはばかられました。陛下のお言葉を機に、眞子さまも冷静になってくださればよいのですが……」(宮内庁関係者)
小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者の男性の間で起きた金銭トラブルをきっかけに、眞子さまのご結婚問題は3年以上のあいだ解決の糸口が見えない状態が続いている。秋篠宮さまはお二人の結婚を「認めるということです」とおっしゃったが、国民からの懸念や反対の声は根強く残ったままだ。
守谷絢子さん「両母親のつないだ素敵なご縁だったのかなと思っております」
皇室典範は、「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」と定めている。近年、結婚によって皇籍を離れられた女性皇族は、上皇ご夫妻の長女・紀宮さま(現・黒田清子さん)、高円宮家の次女・典子さま(現・千家典子さん)、三女・絢子さま(現・守谷絢子さん)だ。
「私に守谷さんを紹介した母の思惑がどうであったのかはわかりませんが、二人でさまざまな場所へ行き、時間や思い出を共有していく中で、自然とお互いに惹かれあい、今日という日を迎えられましたことは、両母親のつないだ素敵なご縁だったのかなと思っております」
2018年7月2日に行われた絢子さま(30)と日本郵船に勤務する守谷慧さん(34)の婚約内定記者会見は、お二人の初々しい笑顔と終始和やかな雰囲気が深く印象に残っている。
母の久子さまは「私としてはご両親を存じ上げており、亡くなったお母さまの、深い愛情をもって世界の子供たちと接するお姿を思い出すと、そのお母さまに育てられたご子息はしっかりとした価値観をもつ優しい青年であろうと思い、結婚に賛成いたしました。良いご縁と喜んでおります」と宮内庁を通じてご感想を公表された。久子さまは2017年11月、「国境なき子どもたち」の設立20周年記念レセプションで守谷さんとお会いになり、その人柄に好感を持たれてから、久子さま主導でお二人を引き合わせられたようだ。
承子さま「結婚とお付き合いするのとは、完全に別」
高円宮家の長女・承子さま(35)は取材に対し「昔から私、結婚とお付き合いするのとは、完全に別だと思ってきました」とお考えを述べられたこともあった(「週刊新潮」2014年9月4日号)。 高円宮家では、「結婚相手と交際相手は別」という方針を3人の女王殿下方が受け入れてこられたように見える。
承子さまはイギリスご留学中に「胸にヤモリの刺青入れたい」「ディスコに行って、帰って来たら朝4時」といったSNSへの書き込みをなさっていたことが2007年に明らかになり話題を呼んだが(「週刊文春」2007年2月8日号)、2013年からは日本ユニセフ協会で勤務され、今年2月には世界の若者が犯罪防止や刑事司法について話し合う「京都コングレス・ユースフォーラム」の開会式に出席されるなど、公務も続けられている。
佳子さま「結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています」
対照的に思い出されるのは、秋篠宮家の次女・佳子さま(26)のお言葉だ。
眞子さまのご結婚について、国際基督教大学ご卒業に際しての文書回答の中で「姉が結婚に関する儀式を延期していることについてですが、私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」、ご自身のご結婚やお相手については「お答えするつもりはございません」とはっきりお考えを述べられている。
お相手がいるか「今後も含めお答えするつもりはございません」
「結婚の時期については、遅過ぎずできれば良いと考えております。理想の男性像については、以前もお答えしていますが、一緒にいて落ち着ける方が良いと考えております。相手がいるかについてですが、このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」(佳子さまの国際基督教大学ご卒業に際しての文書回答)
眞子さまは、昨年11月に公表された文書の中で「お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」と痛切な思いを綴られている。こうして振り返ると、秋篠宮家の眞子さまと佳子さまは、「憲法にも結婚は両性の合意のみに基づくというのがあり、親としては尊重するべき」という秋篠宮さまのお考えのもとでお育ちになり、率直にご自身のお考えを表明をなさっていることが伝わってくる。
政府は、安定的な皇位継承について議論する有識者会議を3月内にも開催すると報じられたが、 昨年にわかに持ち上がった「皇女」制度の創設検討も含めて、本格的な議論はなされるのだろうか。眞子さまのご結婚問題の進展にも、何らかの影響があるかもしれない。
(佐藤 あさ子/文藝春秋 digital)
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