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期限切れの用紙を見つけて「あちゃー」…プロが教える“払込みや引落し、絶対忘れないテクニック”

文春オンライン / 2021年7月15日 11時0分

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©️iStock.com

あいさつのタイミングがわからない…発達障害のプロが教える“日本一簡単”な「あいさつのルール」 から続く

 発達障害を持つ人も持たない人も頭を悩ます「お金の管理」。

『  ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手にお金と付き合うための本 』(翔泳社)より、発達障害の当事者が教える「払込みや引落しを忘れない方法」を抜粋します。

事例―引落しや払込みを忘れる

払わないといけないのだが、行動に結びつかない

 昼休みに昼食を終えて自分の席に戻ったら、ふと机の上に置いてある払込用紙が目にとまった。「あ、自動車税を払わないといけないんだった。そういえばこれ、いつまでに払うんだっけ?」と締切日を見たら今日まで!

 「そうだ……。お昼を食べに外へ行くついでに郵便局へ寄って払おうと思って机の上に出したのに……」と思わず頭を抱えてしまった。

 昼休みはもう終わってしまうし、今日は夕方から仕事関係の予定が入っているから払いに行く時間がない。

 事情を知った同僚が「今日までならコンビニでも払えるよ」と教えてくれたが、忘れずに払える自信がない。

 以前も同じようなことがあったし、クレジットカードの引落しも残高不足で引き落とせず、後日気づいて慌ててカード会社へ連絡して送金したことがあった。

 気づくとハッとするし、「支払わないと!」と頭では思うのだが、なかなか行動に結びつかない。

 大半の人が難なくこなしていることが、どうして自分にはできないのだろう。

原因―なぜ引落しや払込みを忘れるのか?

払込みの行動計画が不正確

 ADHDの傾向が強い人には忘れっぽいという特性があり、冷静になれば「どうしてそこで忘れるの?」というときでもうっかりミスをしてしまいがちだ。忘れないよう目立つところへ払込用紙を置いておいても他のことに気を取られていると見落としやすいので、もう一歩踏み込んだ対策が必要だ。

 また、時間の感覚が弱いため、日付や時間を見て「あと○日(○時間)」と残り時間を見積もることができず、余裕があるうちに対応せずについ先延ばしにしがちな特性もある。

 一方ASDの傾向が強いと、普段やっていることなら大丈夫だが、自動車税のように1年に一度といった頻度が少ない払込みだとパターンが違うため忘れてしまうことがある。

 また、落ち着いていればコンビニでも払込みができるから慌てなくてもいいとわかっていても、普段食料品しか買ったことがない店だとそのことに気づかず、「郵便局へ行く時間がない!」と慌ててしまうこともある。最近は銀行や郵便局の窓口以外にも支払いができる方法が増えているから、自分が使いやすい方法を検討して試してみてもいいだろう。

解決法1―ペイジー決済やクレジットカード払いを利用する

 外出ついでに郵便局や銀行、コンビニで支払うのもいいが、そうなると、

・払込用紙を準備する

・財布やカバンの中に忘れずにしまう

・支払場所へ忘れずに行く

・お金を準備する(電子マネーにチャージする

 といったやらなければならないことが多くなる。項目が多くなるほどうっかりミスをする可能性が増えるから、習慣づけられる自信がなければ確実に払えるやり方を選択しよう。

 自動車税はネットバンキングやクレジットカードでも支払えることが多いので落ち着いてできる状況(自宅など)で払うほうがミスを減らせるし、わざわざお金を準備する手間も省ける。店員や他の客に急かされることもないから自分のペースで行動できる。

 払込用紙が ペイジー決済 に対応しているなら払込用紙に書いてある番号を入れれば代金なども自動で表示され、手数料も無料だ。対応している地方自治体が徐々に増えてきているので、自分が住んでいる自治体が対応していたら検討してもいいだろう。

「ポイント還元率が高いクレジットカードを使っているから多少手数料がかかってもクレジットカード決済で払いたい」という人は Yahoo! 公金支払い などを検討しよう。こちらも対応している自治体が増加している。

 国税は 国税クレジットカードお支払いサイト 、東京都民は 都税クレジットカードお支払いサイト からも支払うことができる。

 自分が住んでいる自治体が対応しているか不明なら、払込用紙を確認するか、「住んでいる自治体名+税金+ペイジー」「住んでいる自治体名+税金+クレジットカード」で検索してみよう。

解決法2―できるだけ負担を減らす方法に変更する

 残念ながらペイジーやYahoo! 公金支払いなどを利用できない地域に住んでいる場合や、車検などで支払った日時入りの払込証明書が必要な場合にはネット経由で支払うのは難しい。そうはいっても平日働いている場合、昼休みに銀行や郵便局の窓口へ並ぶのも面倒だ。

 実は銀行もしくは郵便局の窓口しか受け付けてもらえない払込みは意外と少なく、大半の場合は郵便局の払込用紙対応のATMもしくは収納代行サービス対応の店舗(コンビニなど)でも支払うことができる。払込用紙が3連式のものなら郵便局のATMもしくは収納代行サービスを活用しよう。

 コンビニにはあまり行かない人は、スーパーやドラッグストアでも収納代行サービスを行っている店舗が増えているのでそちらを利用するといい。買い物のついでに公共料金を支払えるし、最近はスーパーにも銀行ATMが設置されていることが多いから手持ちの現金が足りなくてもすぐに引き出して支払えるのは便利だ。

 それも面倒ならこれを機会にできるだけ口座振替や自動引落しに切り替える手続きをするといいだろう。

 とにかく税金や社会保険料といった優先順位が高い支払いや固定費(家賃、電気、水道、ガス、電話代)などはできるだけ口座振替もしくはクレジットカードへ支払い方法をまとめ、生活費の動きをチェックしやすい体制にしておけば家計を見直す際も手間が省ける。 

支払い方法にはさまざまな種類がある

 

・ペイジー決済

・Yahoo!公金支払い

・国税クレジットカードお支払いサイト

・銀行や郵便局の窓口

・コンビニ支払い

・払込用紙対応のATM

・スーパーやドラッグストアでの支払い

・口座引落し

・クレジットカード

対策
○ ペイジー決済やクレジットカード払いを利用する
○ 生活費の動きをチェックしやすい体制にしておく

※発達障害の人が上手にお金と付き合うためのコツは、 ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手にお金と付き合うための本 で全文読むことができます。  

(村上 由美)

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