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「早く皇室を出たいのですよ。そうに決まっています」眞子さまが小室圭さんとの結婚にこだわる“本当の理由”

文春オンライン / 2021年7月18日 6時0分

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2018年7月31日、ブラジル公式訪問から帰国された眞子さま ©️JMPA

秋篠宮夫妻は「鳴くまで待とうホトトギス」の心境か 眞子さま結婚問題が示した“令和皇室の宿題” から続く

 本稿は6月25日に行われた「マスコミ倫理懇談会全国協議会」における毎日新聞編集委員・江森敬治氏の講演「眞子さま結婚問題が国民に問いかけるもの——その課題と展望」の内容をもとに一部加筆を行ったものです。

「眞子さまの婚約内定の経緯と現状、そして今後は?」

「『早く皇室を出たい』。眞子様の窮屈な日常」

「皇位継承問題の行方。女性・女系天皇実現の可能性はあるのか」

「令和皇室はどうあるべきか」

 といった、令和の皇室が抱える“宿題”について、宮内庁担当記者を務め、秋篠宮さまとの親交も深い江森氏が、わかりやすく問題提起したものです。(全2回の2回目/ 前編 を読む)

眞子さまにとって「結婚は目的ではない」?

「それは、早く皇室を出たいのですよ。そうに決まっています」

 事情をよく知る関係者が私に、さも当然のことのように話してくれました。私はひらめきました。眞子さまにとって、結婚は目的ではないのだと、思い当りました。一般国民と同じような自由な生活を手に入れることが究極の目的なのではないか。要するに眞子さまは、早く皇室を出たいのだ。窮屈な皇室生活から抜け出したい。そのための手段として、結婚をあんなにも急いでいるのではないか、と考えるようになりました。

 もちろん、これはあくまでも仮説です。

 しかし、今のところ、この考えを打ち消すものは見当たりません。そうでないと、あれほど聡明で冷静な彼女が、このような難しい状況に置かれてしまった理由の説明がつかないように思えます。もちろん、本当のところは、眞子さま自身に確かめるしかありませんが。

普通の「恋愛の自由」を味わうことは難しい

 具体的な話をしたいと思います。眞子さまには「参政権」がありません。だから、生まれてから一度も国政選挙などで、投票所に足を運んだことはありません。憲法が国民に保障する「居住、移転、外国居住などの自由」も制限されています。

 眞子さまの恋愛だって窮屈です。外出すれば、彼女の動静はマスコミなどから監視されます。どこに行くにも警備担当者が付きます。彼女の恋愛は、一般女性と比べ、かなり制約されたものだと思います。普通の女性のような恋愛の自由を味わうことは難しいでしょう。

もし眞子さまがアメリカの小室さんに会いに行ったら

 小室さんは米国留学中です。結婚を強く望んでいる眞子さまが、彼に会うため米国に行こうと思ったらどうなるのでしょうか。関係者によると、以前、皇族の外国公式訪問の際には閣議了解が必要で、私的訪問でも閣議報告が必要でした。しかし、今では私的訪問に限って、基本的に閣議の手続きが不要となっているといいます。また、眞子さまはパスポートを持っていません。だから、小室さんに会いたくてもすぐ米国に行けません。「なんと、かわいそうに」と、思う人も少なくないでしょう。自分自身に置き換えたら、なんと理不尽なことだ、と憤る人もいることでしょう。

 眞子さまの場合、外国訪問のたびに宮内庁を通じて外務省に申請し、外交旅券を発行してもらわなければいけません。また、入国手続きなどがスムーズにいくように、事前に、外務省を通じて訪問国に連絡、調整しなければいけません。私的訪問の場合には、眞子さまの渡航費用などは宮家の私費となりますが、同行する宮内庁職員や警備担当者の経費は公費となります。さらに、眞子さまの場合だと、出発前の天皇、皇后両陛下へのあいさつや記者発表なども考えなくてはいけないと思います。

 これだけ考えても、眞子さまの日常は、かなり窮屈な生活だ、ということがおわかりいただけると思います。

離婚しても戻る家はなく、秋篠宮家には住めない現実

「そんなに結婚したいのなら、結婚させてあげればいい。駄目ならすぐ離婚すればいいのだから……」

 このように考える人は私の周りにもいます。しかし、私が取材した範囲ですけれども、眞子さまが結婚して一般国民となった場合、離婚しても戻る家はありません。もう一般の人ですから、秋篠宮家には住めません。では、赤坂御用地はどうでしょうか。宮内庁職員たちのアパートはあります。しかし、眞子さまは職員ではありません。住むことは難しいでしょう。

 また、秋篠宮は名乗れません。姓もどうするのでしょうか。眞子さまを取り巻く環境は、国民と異なることが多いのです。前提条件が違い過ぎますから、眞子さまを国民と同じように考えて、「そんなに結婚したいのなら結婚させて、駄目なら離婚すればいい」と、軽々しく言ってほしくはありません。結婚にあたっては、時間をかけて賢明な選択を真剣に考えるべきだと思います。

秋篠宮さまが私に仰った「皇族の真実」

 こんなこともあります。ある時、秋篠宮さまもふと私に、次のように漏らされました。この言葉は、強く響きました。私は今でも忘れることができません。

「どこに行くにも、必ず何人かついてきたりとか、それはやはり窮屈に思ったことはあります。そういう生活を、あなたやってごらんなさいと言われたら、十人中十人が窮屈だと思うでしょう。私も同じ人間ですから、そういうふうに思ったこともあります」

 もしも、自分が秋篠宮さまの立場になったと仮定したらどうでしょうか。さぞかし窮屈に感じることと思います。早く今までの普通の生活に戻りたいと思うでしょう。秋篠宮さまもそう思っているけれども、それが許されないのです。眞子さまも同じです。こう考えると、日頃から秋篠宮さまたちに犠牲を強いている側面が浮かび上ってきます。

 眞子さまたちの自由や人権が、もっともっと尊重されるような環境を作って差し上げる。そうした議論が必要だと思います。

 現行の皇室の関係する法律や皇室制度そのものが、もはや今の時代にそぐわなくなっていると思います。眞子さまの結婚問題が、主権者である国民が皇族の自由などをより深く考えるきっかけになってほしいと願います。

秋篠宮家が「女官」をなくした意味

 秋篠宮一家の世話をする「皇嗣職」の職制に注目してみましょう。皇太子一家を支えていた東宮職は、皇太子さまの世話をする男性の東宮侍従長や東宮侍従が控えていました。雅子さまを担当するのは、女性の東宮女官長や東宮女官でした。男性と女性で仕事や役割がほぼ分担されていました。しかし、皇嗣職は、宮務官長と宮務官が置かれ、従来の侍従、女官という名称をなくしています。

 女性の宮務官が秋篠宮の世話をすることもありますし、男性の宮務官が紀子さまの仕事を受け持つこともあります。秋篠宮さまは、男性だからこの仕事、女性だからこの仕事と、最初から決めつけることはしないで、職員の適性や能力に応じて仕事を割り振ろうとしています。生物学的な男女の性の違いではなく、社会的、文化的に形成された男女の違いをジェンダーと呼びます。以前から、私は、秋篠宮さまがこのような社会的、文化的に形成された男女の違いについて違和感を覚え、改善に向けて努力をしたり、かなり意識的に発言しているように感じています。

 たとえば、2006年11月の会見で秋篠宮は、女性皇族の役割について「私たち(男性皇族)と同じで社会の要請を受けてそれが良いものであればその務めを果たしていく。そういうことだと思うんですね。これにつきましては、私は女性皇族、男性皇族という違いは全くないと思っております」と、発言しました。私は、会見でのこうした発言の背景にも秋篠宮さまの鋭い時代感覚を感じ取っています。

 19年秋の記者会見で秋篠宮は、新しい皇室像について「時代によって要請も変わってきます。ですからその時代時代に即した在り方というのは、常に考えていかなければいけないと思っています」と、述べています。女性の能力を積極的に評価しようとする秋篠宮さまの姿勢は、「ジェンダー平等を実現しよう」とする今の時代の流れに沿ったものだと思います。「時代時代に即した在り方というのは、常に考えていかなければいけない」という宮様が考える皇室のあり方と、重なるのではなかろうか、と私は考えております。

「大嘗祭を国費で賄うことが適当か」緻密なご意見

 宮様の「大嘗祭」について発言は、皆様の記憶に新しいことと思います。18年11月、誕生日会見でした。この時、宮様は天皇の代替わりに伴う皇室行事「大嘗祭」について、「国費で賄うことが適当かどうか」と発言し、大きく報道されました。

 秋篠宮さまはこう述べました。

「宗教色が強いものについて、それを国費で賄うことが適当かどうか、(中略)宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、それは、私はやはり内廷会計で行うべきだと思っています」

 憲法20条は、「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と明記しています。「政教分離の原則」と呼ばれるものです。これまでも、神道方式で行われ、宗教色が強い大嘗祭への国費の支出は憲法に違反するのではないか、と専門家たちからは指摘されてきました。秋篠宮さまの発言はまさにこの点を突いていました。その解決策として宮様は「内廷会計」、つまり天皇家の私的生活費を利用して、大嘗祭を行うべきだと提案したのでした。ちなみに、毎年皇居で行われる新嘗祭などの皇室祭祀は内廷会計で賄われています。

 結局、前例を踏襲して大嘗祭は国費で行われましたが、秋篠宮らしい、筋の通った意見表明だったと私は思いました。そう思われた国民も多かったと思います。現在の象徴天皇制を支える最大の基盤である日本国憲法について秋篠宮さまは日ごろから強い関心を持っています。また、宮様は緻密で、論理立てて考える性格でもあることも、この大嘗祭発言で理解が深まったのではないでしょうか。

「愛子さま、眞子さま、佳子さま」当事者のお考えは?

 今、安定的な皇位継承の確保などの課題を検討する、政府の有識者会議が開かれています。皇室の制度ですので、入れ物の話が多くなるかと思いますが、大切なのは中身だと思います。女系・女性天皇や女性宮家問題でも、その当事者は、愛子さま、眞子さま、佳子さまという3人の内親王さまたちです。

 彼女たちやご両親たちの声を十分に聞くという視点が抜け落ちてはいないかと心配です。制度について議論したところで、肝心の内親王さまたちが早く窮屈な皇室を出たい、と考えていたとしたらどうするのでしょうか? まさか、「こう決まりましたから、是非とも皇室にお残りください」と、政府が無理やり押し付けることはないと思いますが……。心配です。

 そのためにも主権者である私たち国民が、日ごろから、内親王さまたちに寄り添い、彼女たちの本音を知る努力が大切になると思います。そのためにも皇室報道がより重要になってくると思います。国民の間で議論を深め、まず、眞子さまたちが暮らしやすい、伸び伸びと恋愛が楽しめるような環境を作って差し上げることが必要なのではないでしょうか。まず、中身ファーストで議論を深めてほしいと思います。

悠仁さまが結婚する前には認めるべき

 眞子さまたち当事者の声を聴くことの大切さ。ジェンダー平等の実現といった時代の趨勢。それに、男性皇族が少ないという現状を考えると、将来的には、否応なしに女系・女性天皇を認めることになろうかと思います。「将来的には」と、述べたのは、今、ただちに女系・女性天皇を認めるとなると、愛子さまがいいのか秋篠宮家の長男である悠仁さまなのかという、国民を分断する議論になりかねないと恐れているからです。そこを、私は、大変、危惧しています。

 しかし、遅くとも、悠仁さまが結婚する前には、女系・女性天皇を認めることが大切だと思います。そうでないと、悠仁さまが結婚で、大変、苦労するのではなかろうかと思います。女系・女性天皇が認められていれば、結婚相手の女性もどれほど救われるか分かりません。現実に即しながら、目先のことにとらわれずに、100年、200年という単位で皇室を見据えて考えていきたいと思います。

(江森 敬治/文藝春秋)

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