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沖縄県の離島在住、通塾なし…厳しい学習環境から東大に合格した学生が明かす“画期的な勉強法”とは

文春オンライン / 2021年7月27日 6時0分

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©iStock.com

なぜ多くの東大生は“100点満点”を取ると落ち込むのか…現役東大生が語る“バカ”な人物の特徴とは から続く

 生まれ育った環境によって受けられる教育に差が生まれる「教育格差」の問題が深刻化している。一方で、沖縄県の離島に暮らし、塾にも通わない、教育的に恵まれているとはいいづらい環境から東京大学に進学を決めた学生もいる。学生は、どのようにして東大合格という高いハードルを超えることができたのだろうか。

 ここでは現役東大生の西岡壱誠氏の著書『 東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法 』(文藝春秋)の一部を抜粋。独学において忘れてはならない大切なポイントを紹介する。(全2回の2回目/ 前編 を読む)

◆◆◆

独学には限界がある!?

 さて、「1人で勉強することをやめよう」なんて聞くと、みなさんは「ええ? じゃあ今までのはなんだったのさ?」「これは独学術の本じゃないのかよ?」と思うでしょう。が、そうではないのです。

 僕は、独学の前提になっている部分を発展的に解消しませんか、とご提案しているのです。

 独学の前提。それは、1人でやらなければならないということです。「独」学なのですから、当たり前ですね。

 しかし、よく考えてみてください。1人で勉強しなければならない理由があるのでしょうか? 多くの人と共に勉強でき、その方が楽に成果が上がるのであれば、それはそれでいいことなのではないでしょうか?

 もちろん、以前は一緒に勉強する仲間がいないとか、経済的な理由で塾に行けないとか、そういった理由で1人で勉強しなければならない状況もあったと思います。

 しかし、現代において同じ目標を持つ仲間を見つけること、繋がって一緒に努力することは簡単になっています。たとえ周りに一緒に頑張る人が誰もいない状況だったとしても、無人島に暮らしていたとしても、スマホ1つあれば一緒に頑張る仲間が見つかる時代なのです。

 2019年度に、沖縄県の離島から塾に行かずに東大合格した学生が1人います。

 SNSで自分の勉強記録をアップして、他の東大志望の学生がどのように勉強しているかを知り、「スタディサプリ」の動画を見て勉強し、スマホをフル活用して合格したわけです。

 彼は、「なぜ1人で合格できたのか」という質問に対して「自分は1人ではなかった。だから合格できた」と語っています。つまり、彼は既存の独学の概念を打ち破って東大に合格したというわけです。

 これと同じように、スマホのおかげで勉強を1人でやらずに志望校に合格する学生は後を絶ちません。これからの時代は、独学といえども他の人と一緒に頑張ることも可能なのです。

「1人で勉強できる」という勘違いとは

 「でも、勉強なんて1人でやるものだ」「仲間がいようがいまいが、なんの関係もないんじゃない?」と考えた人もいるかもしれませんが、それは2つの間違いをはらんでいます。

 一つは、実践的な話です。書籍『 東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法 』の1~3章を読み直してもらえばわかるのですが、多くの部分で他人の力を借りることで効果を発揮していましたよね?

 例えば1章では、物事を続けるためには周りの環境を整える必要があるとお話しして、「みんチャレ」やSNSの活用が勉強を継続することに役立つとお伝えしました。2章では他人からアウトプットを見てもらうことが効果があるとお話しし、SNSを使えばそれが簡単にできることをご紹介しました。3章でも、他人からリマインドをもらうことで覚えた内容を忘れにくくなるとご説明しました。

 すべての章で、勉強の中に「他人」がいましたね。他人に頼れるなら頼った方が、独学は効果が出るというわけです。

 もう一つは、精神的な話です。1人で戦うよりも、仲間と共に戦う方が、精神的に安定するのです。

 所詮、人間は弱いものです。誰しもすぐにサボるナマケモノな自分を抱えていて、正解以外は答えたくないと考えていて、放っておくと97%も忘れてしまう。人間はそういう生き物です。

 そんな弱い生き物がどうすれば結果を出せるかといえば、自分以外にも頼るというのが一番いいのです。自分1人だと難しいのならば、一緒に頑張る仲間を作って助け合えばいいのです。

「仲間」がいた方が成績は上がる

 自分1人よりも、仲間と共に切磋琢磨した方が結果が出るというのは、科学的に証明されています。

 それは「ピア効果」と呼ばれ、同じ目的・目標を持つ仲間が近くにいるだけで目標達成のスピードが速くなり、学習効果も高くなるというのです。1人でやるよりも複数人で頑張った方が効果が出るというわけです。

 僕も経験があるのですが、やっぱり友達が多い人は独学で結果を出しやすいと感じます。

 例えば受験でも、1人で頑張っているうちはなかなか成績が上がりませんでした。でも2浪しているうちにできた友達と一緒に東大の合格を目指す中で、「ここで自分がサボったら、あいつに迷惑をかけるかもしれない」「自分だけじゃなくて、周りのみんなと一緒に合格したい」という意識を持つようになりました。

 また、諦めそうになった時も、「でも、自分が合格したら、友達が喜んでくれるかもしれない」と考えるとやる気が出ました。大学生になってから、社会人で独学している人とお話ししても、周りに同じように努力している人がいるかいないかで結果は全然違うと言っていました。

 「迷ったり、つまずいたりした時に人に相談できる」とか「一緒に協力して勉強できる」ということもありますし、もっと精神的な部分で、「モチベーションが持続する」「やる気が出ない時にも、自分1人の頑張りが他の人にも波及すると思うと頑張れる」と述べた人もいました。

1人で勉強することの限界を超えるには

 僕が個人的に思うのは、モチベーションというのは個人の目的よりも集団の目的の方が持続するということです。人間は自分だけのためよりも他人のためという視点もあった方が、努力できるのではないかと僕は考えています。「自分が頭が良くなりたい」とか「自分が合格したい」というモチベーションなら、途中で諦めても「まあいっか」となってしまいがちです。目標達成できないのは「自分だけ」だからです。しかし、「他人のため」だとそうはいきません。

 自分以外のためだからこそ、他人を背負っているからこそ逃げられないのです。「ここで頑張って、応援してくれている人を笑顔にしたい」「ここで諦めたら、一緒に頑張っている人に迷惑がかかる」、そんな意識で勉強していると、簡単には諦められなくなります。

 SNSを使えば、そういうライバルや仲間を簡単に見つけることができます。

 試しにみなさんが受けようとしている試験の名前を、「Twitter」や「Instagram」で調べてみてください。多くの「その試験に向かって勉強している仲間」を見つけることができるはずです。現在進行形で、みなさんと同じように頑張っている人が、「勉強アカウント」という形で発信を行っていることと思います。この仲間たちのアカウントをフォローするだけで、自分の勉強のモチベーションは自然と上がっていきます。「ああ、こんな遅くまで勉強してるんだこの人は。よし、自分も頑張らなきゃ」と思うことができるようになるはずです。スマホを使ってこういう仲間を見つけていくことで、1人で勉強することの限界を超えられるのです!

(西岡 壱誠/ノンフィクション出版)

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