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「サイン盗みは技術のひとつ」と発言した野村克也氏…阪神の“疑惑”をヤクルトが指摘した“必然”

文春オンライン / 2021年7月18日 6時0分

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矢野監督は「やってへんわ!」と激高 ©共同通信社

 阪神の「サイン盗み」疑惑が禍根を残している。発端は7月6日のヤクルト─阪神戦だ。5回の攻撃で二塁走者の近本光司の左手の動きについて、ヤクルトの三塁手・村上宗隆がアピール。打席内の佐藤輝明にサインを伝えたのではと疑ったもので、これをきっかけに両軍ベンチから怒号が飛び交う大騒動となった。

 翌7日に阪神・矢野、ヤクルト・高津両監督が話し合い、セ・リーグ側が阪神に注意したことで一応の和解を見たが、事は収まらない。今度は10日の二軍戦で中日が阪神のサイン盗みを疑い、両軍監督が激しく口論、警告試合となっている。

 セ・リーグのスコアラーが内情を明かす。

「実は阪神のサイン盗みは春先から噂が絶えなかったのです。今回の近本のような走者側の動作もですが、打者が明らかに走者に視線を送っていたり、球種を見通したような打撃も目立った。ヤクルトも当然把握しており、チーム内で注意喚起されていたのでしょう」

 一概にサイン盗みといっても、解読して詳細な球種を打者に伝えるものから、捕手の構えや投手の握り方で大まかなコースや球種を伝えるものまでさまざま。チームぐるみの情報戦という場合もあれば、打順の近い選手同士が“助け合う”といったケースもある。

「そんなチームプレーができるんだ」阪神を“評価”する声も

 昭和のプロ野球では、客席から双眼鏡でサインを盗んで無線で伝えるなどの事例が横行していたが、1998年オフ、ダイエー(現ソフトバンク)のスパイ行為疑惑を契機に、禁止事項が明文化された。

「騒動がヤクルト対阪神で起きたのも因縁というか必然というか……。サイン盗みやクセ盗みの“元祖”は、野村克也氏がいた頃の南海と言われています。禁止が決まった際には、当時阪神監督だった野村氏が『サイン盗みは技術のひとつ』と猛反発。いずれも野村氏が監督を務め、“ID野球”を注入した球団だけに、相手の手の内が見えるのでしょう」(スポーツ紙デスク)

 一方、この騒動で阪神を“評価”する皮肉な声も。

「そんなチームプレーができるんだ、と(笑)。暗黒期の阪神は派閥もあってバラバラで、個人プレーばかり。リスクを負ってまで後続の打者を打たせてあげるような姿は見られなかった。今季は若手や外国人問わず本当に仲が良く、全員で打ち崩そうという一体感があるんです」(スポーツ紙記者)

 とはいえ、疑惑のレッテルが貼られた阪神は、

「佐藤輝が騒動後の5試合でわずか2安打と絶不調に。他球団は警戒していますし、盗塁王を争う近本や中野拓夢が執拗なけん制にあう可能性もあります」(同前)

 16年ぶりのVサインへの見通しが悪化しつつある。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年7月22日号)

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