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益若つばさ 避妊リング「ミレーナ」“炎上覚悟”で公表のワケ「“はいマウント、承認欲求強め”で片付けられないように」

文春オンライン / 2021年9月7日 11時0分

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益若つばささん

人気絶頂21歳で結婚・出産した益若つばさ35歳 離婚後「子どもがかわいそう」の声、再婚は“してもしなくてもいい”理由 から続く

 避妊リング「ミレーナ」についてYouTubeで公表し話題を呼んだ益若つばささん。その後も生理について発信するなど、益若さん流「性教育」が広がりを見せている。数年前に友人から、「最近“益若つばさ”が薄まってきてるよね」と言われたことで、“気づき”があったという。カリスマ読者モデルとしてデビューして以来、20年間メディアに登場し続けてきたなかで感じた世の中の「変化」、「息苦しさ」についても聞いた。(全3回の3回目/ #1 、 #2 を読む)

◆ ◆ ◆

「最近“益若つばさ”が薄まってきてるよね」

――読者モデル出身ゆえにプライベートを隠す意識がなかったというお話でしたが、芸能界という違うフィールドでは周囲の反応もさまざまにありそうです。

益若つばささん(以下、益若) ちょっとさらけ出しすぎてしまったかもしれませんね(笑)。読者モデル時代は好きなものは好きと言ってたし、「こんなことがあった。つらい」と素直に何でも話してたのに、今それをSNSで発信すると、「かまってちゃんなの?」「承認欲求強め」と受け取られてしまう。「この芸能の仕事はどうやらプライベートの出し方に気をつけないといけないらしい」と気がついて、一時、普段の自分を出さないようにしていたこともありました。

――益若さんをはじめ、メディアに出ている方はプライベートの出し方を考えざるを得ないですよね。お子さんのこともあります。

益若 ただそうやってパートナーや友だちと一緒に見たもの、食べたもの、その時に感じた気持ちとかを隠していくと、自分の好きなものをどんどん発信できなくなってしまうんですよね。最近「匂わせ」とか言いますけど、「この食事ってあの人と一緒だよね」と言われるのを想定して発信の中身を全て制限してしまうと、“自分”がどんどん薄っぺらくなってしまう感覚がありました。

 そんな時期、友達に「最近“益若つばさ”が薄まってきてるよね」と言われてハッとしたんです。自分を押し殺した結果、私はファンをないがしろにしていたなと思いました。それからは本を出したりYouTubeを始めたりして、読モ時代のように自分をもっと出していこうと思って今に至ります。

避妊リングの話は「間違いなく炎上すると思っていました」

――益若さんのYouTubeと言えば、避妊リングの「ミレーナ」を入れたことを明かされたり、生理の話題を展開するなど、話題になっています。

益若 避妊リングの話をしたら間違いなく炎上すると思っていました。それにLINEニュースにもなるだろうなとも思っていて、実際、動画を多くの方が見てくださったようです。ありがたいことに、自分で発信したことについて、ネットニュースになるような場所に今、私はいさせてもらっています。これまではその影響力を自分が好きなヘアメイクやファッションの分野で使っていました。でも今は「今日の髪型」じゃなくて、知識とか教養になることを発信できたらなと思っているんです。そう考えるようになったのは、子どもが中学生になって思春期に入ったことが大きいかもしれません。

 動画に上げている生理や避妊リングのことも、専門家である産婦人科医の方ではなく“益若つばさ”が話すことで、みんなの会話にのぼりやすくなるなと思ったんです。正直、私がミレーナを入れたというのはあまりどうでもいいことで、避妊リングの存在を知ってもらうきっかけにしたかった。そういう意味で、私は「お題提供の人」でいたいんです。

 それを知りたての人が発信してもいいし、知識が足りないから言っちゃいけない、なんてことはないと思います。「しっかりお勉強してから来てくださいね」的な言葉は議論を活発にするのではなく、相手を黙らせてしまうだけだと思います。

まどろっこしくても、自分なりの言葉で話したい

――バッシングや炎上はこわくないですか。

益若 こわいです。めちゃくちゃこわいです。お題提供者としてはたとえばヤフトピに載せてもらうって最高ですけど、一方でヤフコメで叩かれもします。LINEニュースも文春も、正直、メディアに出るのは全部覚悟がいります。ただ取り上げてもらうことで、たとえば性教育が進む場面もあると思うので、本当にその狭間で悩みながらやっています。

――みちょぱさんや藤田ニコルさんといったギャル系タレントの方は、バラエティ番組などで、ご意見番というかコメンテーター的な立ち位置になることも多いですね。

益若 私自身は「ギャル」や「シングルマザー」を代表しているつもりもないし、代弁者になりたくないんです。それにコメンテーターとして呼ばれたとしても、人や事件について白黒つけるようなジャッジもしたくなくて。

一言でバッサリ「嫌い」「ダサい」「ダメ」がウケるテレビ

益若 友達のケンカの仲裁で話を聞くと、聞く人によって全然印象が違うみたいなことってありますよね。Aさんから聞いたらAさんが被害者に思えるけど、Bさんから聞くとAさんは完全に加害者みたいなことはよくあることだと思うので、だったらどっちの背景もわかった上で、考えて発言したいんです。

 でもテレビはどっちつかずの、歯切れの悪い発言は好まれません。「嫌い」「ダサい」「ダメ」と、一言でバッサリ言い切る表現がウケるんです。私も仕事と割り切ってコメントしていたこともありました。でも言った後はめちゃくちゃ自分自身だって傷つきましたし、後悔したんです。だからわかりにくかったりまどろっこしかったとしても、今は自分なりの言葉で話すようにしています。

ハッピーなことを「はい、マウント」で片付けられないように

――ちょっとした失敗や間違いも許されない、SNSの息苦しい雰囲気も気になります。

益若 今は「常識」を求めすぎてるから、一回でも失敗した人を、周りが立ち上がれなくなるまで叩きますよね。このままの世界線が続いていくのは本当にこわいし、才能のある人が出てこなくなってしまう気がします。

 それにすごくハッピーなことをSNSでつぶやいても、「はい、マウント」と言われることもある。例えば日本だと、「うちの子ってほんとに天才で、この前もテスト100点取ったの」っていう言い方しないですよね。むしろ周りからポジティブな反応が得られないことを見越した上で、「うちの子たまたま100点取ったけど、ほんとにただの偶然」と書く方が正解みたいになっている。

 でも子どもからしたら頑張りを否定されたように感じるでしょうし、そもそも、素敵なものを素敵と言えない文化はしんどいです。自分のハッピーを「はい、マウント」っていう言葉一つで片付けられないようにしたいし、みんなも、好きな人たちとの時間や幸せを変に隠したりせず、自然に過ごして健康的にやっていけたらいいですよね。

写真=深野未季/文藝春秋

(小泉 なつみ/文藝春秋)

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