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《白金高輪硫酸事件》25歳大学生容疑者が起こしていた“母親馬乗り事件”と不可解発言「僕の彼女は宇宙人しかいないかな」

文春オンライン / 2021年8月29日 20時0分

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白金高輪署に護送された花森容疑者 Ⓒ文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

《白金高輪硫酸事件》「恨みを買ってしまったかもしれない」被害者男性が1度だけ語っていた大学時代のトラブル から続く

 東京の高級住宅地・白金での“硫酸事件”で、静岡市葵区に住む大学生の花森弘卓(ひろたか)容疑者(25)が8月28日に沖縄県内で逮捕された。

 事件は8月24日夜、全身黒ずくめの花森が赤坂見附駅から不動産会社に勤める会社員男性Aさん(22)を待ち伏せ尾行したことで始まった。溜池山王駅でAさんと同じ車両に乗り換えて白金高輪駅で下車、Aさんが改札を出ると数メートル後ろにぴたりとつけ、出口のエスカレーター付近で、追い抜きざまに持っていた硫酸をふりかけた。

 Aさんは顔にやけどを負い、失明こそまぬがれたが両目の角膜が損傷し全治6カ月の傷を負った。Aさんの後ろをたまたま歩いていた会社員女性(34)も液体が足にあたり軽傷を負った。

「硫酸をかけた時に自分も浴びたのか、逮捕された花森は顔や手にやけどの跡がありました。大学時代を過ごした沖縄で逮捕された時は現金数十万円を所持していて、長期間の逃亡を企てていたと考えられます。28日に東京へ護送され羽田空港へ到着した時は、報道陣を一瞥して後はうつむいて歩いていました」(社会部記者)

父母があいついで他界

 静岡県静岡市で育った花森は、私立高校で1年留年したのちに沖縄の琉球大学農学部へ進学。今回被害に遭った男性は、同大学の映画サークルの後輩だという。

 花森は父が有名な整体師、中国人の母も医療関係の仕事に就く裕福な家庭で育ったが、その両親は早くに他界してしまった。その影響もあったのか4年生で琉球大学を退学し、地元に戻り静岡大学農学部に編入した。両親と暮らした2階建ての一軒家に1人で住み、伯父(父の兄)が後見人として面倒を見ていたという。

 花森の親族が明かす。

「弘卓が生まれた時、父親はすでにかなり高齢でした。それもあって弘卓はすごく大事に育てられていました。その両親が亡くなってからは弘卓の伯父が後見人として面倒を見るようになりました。月1回くらいは弘卓の家へ様子を見に行っていたみたいですが、もう少し深い関係が作れていればこんな事件を起こさなかったのかもしれません……」

 琉球大学を退学して地元静岡で1人で暮らすようになって以降、花森はどんな生活を送っていたのだろうか。

「いやー彼女作るのは無理だと思う」

 花森が2年ほど前から定期的に訪れていたという喫茶店の店主の女性は「優しい子です……」と言葉を詰まらせる。

「2年前くらいにふらっと店に来て、そこから月2回くらい来てくれるようになりました。窓際のテレビが見える席がお気に入りで、いつもアイスコーヒーを飲んでいましたね。訪れるのは決まって昼過ぎで、いつも1人でした。アメリカの友達がコーヒー豆を送ってくれたことがあったようで『たくさんもらったから、他のお客さんにも出してください』とコーヒー豆をお裾分けしてくれました。優しい子、という印象でした。

 恋愛話になった時に、こんなおばさんばかりの喫茶店に来てないで彼女を作りなよって言ったら『いやー彼女作るのは無理だと思う。僕の彼女は宇宙人しかいないかな』って冗談のような本気のような雰囲気で言っていました」

 花森容疑者が白金高輪駅で硫酸事件を起こしたのは8月24日の21時頃。最後に来店したのは、5日前の19日だったという。

「19日の15時くらいですかね。その日は、他のお客さんとカブトムシの話をしていて『育てていたカブトムシが2万円で売れたんです!』とすごく嬉しそうに話していました。普段は無口であれほど饒舌に話す姿は初めて見たので、自分の好きなことだとあんな顔もするのかと驚きました。他のお客さんに自分から積極的に話しかけるタイプではなかったですが、将来の夢を語っていたこともありますよ。専門的な話は難しくてさっぱり分かりませんでしたが、将来研究員や教授になるために大学で勉強を頑張っているようでした。『僕はサラリーマンは向いてないし、日本では自分のスキルや知識を活かせないから海外でやりたい』とアメリカや中国で働くことも考えていたようです」(同前)

「今にもお母さんを殴りそうな雰囲気が衝撃的で」

 彼女をはじめ花森を知る人は事件について「信じられない」と声を揃えるが、ある近隣住民は過去に花森の凶暴性を目の当たりにしたことがあるという。

「彼が高校生くらいの頃だったでしょうか。昼間に、家の前の道路の真ん中で花森がお母さんに馬乗りになって首元を掴んでいるのを目撃したんです。今にもお母さんを殴りそうな雰囲気が衝撃的で、今でも鮮明に覚えています。私の姿を見るとバツが悪そうに家の中に入っていきましたが、誰かが通りかからなかったらどうなっていたんでしょうか……」

 無口で大人しいという評判と、凶暴性を示すエピソード。一見矛盾する2つの要素はどうつながるのか。花森容疑者は事件について「今は話したくない」と認否を留保している。

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(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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