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『Seventeen』モデル新川優愛(27)が語る「高校卒業すると“おばモ”だった時代」と「電車で泣いた日」《月刊発行終了》

文春オンライン / 2021年9月1日 17時0分

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©文藝春秋

 1968年の刊行開始から長年ティーン雑誌の代表格として、女の子の“憧れ”であった『Seventeen』(集英社刊)が9月1日発売の10月号で月刊発行を終了する。今後はデジタルをメインとした新体制で、専属モデル、読者、インフルエンサーなどがSNSなどを通じて発信する情報でつながる『双方向のコミュニケーションの場』を提供すると発表された。

 2011年にミスセブンティーンに選ばれ、4年間STモデルとして活動した後に、集英社から刊行されている『non-no』で専属モデルを、『MORE』『BAILA』でレギュラーモデルを務めながら女優としても活躍の場を広げているのが、新川優愛(27)だ。2019年にはロケバスの運転手を務めている一般男性との結婚を発表し、「ロケバス婚」も話題になった。

 

『Seventeen』のモデルたちのキャリア

 インタビュー室として用意されたスタジオで待っていると、約束時間ちょうどに安室奈美恵の「Don’t wanna cry」を歌う元気な声が聞こえてきた。スタッフと談笑し、夏ソングを口ずさみながら撮影の準備に入っていく。撮影になるとカメラマンからの指示がなくとも、次々とポーズを自由自在に変えてくれる。まだ20代とは思えないほどの動きだった。

 10代女子のバイブルでもあった『Seventeen』のモデルたちはその後どういうキャリアを積んでいったのだろうか。長年愛されてきた『Seventeen』モデルの魅力に迫った。

(全3回の1回目/ #2 を読む)

やっぱり時代の流れですよね

――『Seventeen』休刊のお知らせを聞いたときはどう感じましたか?

新川 びっくりしたのが本当に一番です。ずっと長く愛されてきた、歴史のある雑誌なのでその誌面媒体がなくなるというのは衝撃だったのと同時に、時代って変わっていくんだなと思いましたよね。誌面の良さもあると思うんですけど、オンラインがメインになるという話を聞いたので、手軽に楽しめて物理的な場所をとらない媒体に変わっていくというのは、やっぱり時代の流れですよね。

 

――『Seventeen』モデルは中高生の憧れでした。選ばれた時のことは覚えていますか?

新川 断片的にしか覚えていないんですけど、当時のマネジャーさんから連絡を受けて、どうやら泣いたらしくて(笑)。でも嬉しかったのと同時に“憧れられる立場”になるのが初めてだったので、そういう女性になるにはどうしたらいいのか、いろんなことを考えながら、撮影していたなという記憶があります。それまではグラビアをやっていたんですけど、男性ファンと女性ファンからみた自分はやっぱり違いますよね。だから憧れられる立場になれるのかどうかは自分次第だなとも思っていました。

最初の頃は「あれ?」みたいな不思議な感覚

――当時の読者からすると、新川さんは初登場時から完成されていたように思います。周囲の反応はいかがでしたか?

新川 周りはやっぱり喜んでくれましたね。その時はまだ地元にいたので、地元の友達や事務所の方も「わぁ! すごいね」と言ってくれました。ミスセブンティーンのオーディションを受けたのが17歳ですが、その前から『Seventeen』の存在は知っていたし、自分でも読んでいた雑誌でした。でも、そこに載るということが自分の中ではふわっとしていて、現実として考えられるまでには時間がかかりました。最初の頃は、私が載っている号が発売されているのを見ても、「あれ?」みたいな不思議な感覚で。

――印象に残っている撮影はありますか?

新川 過酷さでいうと、今みたいな真夏の時期にはもうカーディガンとかニットを着だしていて、真冬には半袖やブラウスを着て春物の撮影をするのはやっぱり大変ですよね。これは今でも同じですが、モデルになって初めて、ファッション界がこんなに季節がちぐはぐなことに気が付きました(笑)。

 クリスマスもまだきていないのにバレンタイン企画をやったりしていると、本当にバレンタインになった時にもう過ぎ去っている感覚というか、「あ、まだバレンタインきていなかったんだ」って不思議な気持ちになることもありました。

着回し企画は1日20~30カットを朝から晩まで

 楽しかったのは着回し企画ですね。『Seventeen』とか若い雑誌は着回し企画が多くて、1ページにぽんぽんぽんぽんと写真がたくさん載るんです。そうすると1日20~30カットを朝から晩まで撮るんですけど、いろいろ髪型を変えてもらえたりして嬉しかったです。

 

 はじめましての方とも朝は緊張していても、撮影を通して夜には楽しく話ができるようになっていて、大変な分みんなで濃い時間を過ごせるので、楽しかったです。

――10代で朝から晩までの撮影は大変ですよね。体調を崩したりとかはありませんでしたか?

新川 うふふふふ(笑)。ありましたね。今はもう少し強くなりましたが、当時は体が弱かったんです。このご時世だとなかなか難しいですけど、10年ぐらい前だと多少体調が悪くても撮影に穴をあけるわけにはいかないから行かないといけない。電車で立っていられないくらいふらふらになっていたこともありました。

 たぶん見ていられなかったんでしょうね、前の席が空いた時に知らないおばあさまが席を譲ってくれたこともありました。「座りな」って言ってくれた時に涙が出てきちゃって。弱っている時に人の優しさってしみるんだなって感じながら、その後スタジオで撮影していました。いい思い出ですけどね。

「新川プロ」と呼ばれるほど体調管理できるように

――『non-no』時代には「新川プロ」と言われるくらい、体型維持だけではなく髪も肌も常にベストな状態で撮影に臨まれていたとか。その秘訣は?

新川 うーん、自分の体のことを分かってきたというのがあるんでしょうね。この辺まできたら、この後無理するとやばいな、とか。胃腸炎になることがよくあったんですけど、当時は胃が痛くても食べちゃって、結局症状を悪化させてしまっていました。今は当時の感覚を思い出して、スポーツドリンクだけにしておこうとか、調整ができるようになりました。反面教師じゃないですけど、過去の失敗から学びましたね。特に食生活を変えたりとか、運動をしたりとかはしていないんです。

――ティーン雑誌だとファンレターもたくさん届きますよね。どんな声がありましたか?

新川 文通みたいな感じでしたね。女の子は相談とかしてくれるんです。グラビア時代からの男性ファンの方は「かわいいですね」とか言ってくれるんですけど、女の子は「好きな人がいるんですけど、どうしたらいいですか?」みたいな。それに返事を書いていたら、いただいた手紙よりも私の文の方が長くなっちゃったりして(笑)。普通に友達の話を聞く感覚でお返事を書いていました。

「あなたには時間がないです」

――『Seventeen』時代の経験で一番活きていることはどんなことですか?

新川 『Seventeen』モデルになった時に「あなたには時間がないです」って当時の編集長に言われたんです。ミスセブンティーンに選ばれた時は17歳で、もう高校3年生でした。同期にはポーリン(※編集部注:中条あやみ)がいたんですけど、彼女はまだ中学生。だから他の子が中学生から2年3年で学んでいくことを半年1年で習得しないといけない。今はもう時代の流れで言っていないと思うんですが、『Seventeen』って高校を卒業すると「おばモ」「姉モ」って言われていたんですよ。

――やはり焦りはありましたか?

新川 まぁでも「確かに」とは思いますよね(笑)。でも、大事なのはその「確かに」からどうするのか。時間がないからこそ最短で、他の人にはないくらいのハイペースで表紙を飾ったり、大きい名前立ての企画ができるようにならないといけない。でもそれは自分次第だなと思っていました。

不安からスタッフや編集に「大丈夫ですか」

 だから「吸収しないといけない」という思いで、『Seventeen』時代には色んな先輩のページを見たり、同じ現場になった時に先輩の撮影を見学したりしていました。それは『non-no』や今の『MORE』や『BAILA』でも変わっていません。他のページをみて、こういう見せ方があるのかというのを勉強しています。そういう学ぶ姿勢や気持ちは『Seventeen』で身についたんだろうなって思いますね。

――手応えを感じはじめたのはいつ頃ですか?

新川 手応えは今もありません。今でもすごく不安だから、現場で写真チェックをしているスタッフさんや編集さんがPCの前にいると「大丈夫ですか」って聞きにいきますし、まだまだ分からないことばかりです。

今でも表紙に載る時には、喜びと不安

――『Seventeen』では10回表紙を飾りました。はじめて表紙が決まった時は?

新川 単純に嬉しい気持ちもありましたけど、表紙って本屋さんとかコンビニで並んだ時に1カ月間その雑誌の看板になる写真を撮るわけじゃないですか。それに対してのプレッシャーとか、売り上げが落ちたらどうしようとか、そういう不安もありましたね。今でも表紙に載る時には、喜びと不安があります。

――仕事と向き合う姿勢は変わっていないんですね。

スタッフ 真面目ですよね。とにかく遅刻なんて一度くらいしかないし、私よりも現場に早く来ているくらいですから。人のこともよく見ているし、現場の空気もちゃんと感じていると思いますね。

新川 人を待たせるのが苦手なんです(笑)。

 モデル業を順調に歩む一方で、2019年には9歳年上でロケバスの運転手をしている一般男性との結婚を発表している。人気絶頂の中、結婚することに迷いはなかったのだろうか。そう問いかけると新川は「えー、恥ずかしい!」と言いつつ、結婚秘話を語ってくれた。

( #2 へつづく)

新川優愛が明かす“ロケバス婚”秘話「彼と出会ったのは『Seventeen』の現場」「家事は出来る方がやってます」 へ続く

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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