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「文法にこだわるな」「英会話を重視」といったトレンドに逆行 “基礎的な読解力”を大切にする英語独習法とは?

文春オンライン / 2021年9月15日 6時0分

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『英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで』(北村一真 著)中公新書

 英文解釈の力を、時事ニュースや論文、SNSの投稿、小説などの活きた例文を通じて養う新書が好評だ。著者は『英文解体新書』シリーズのスマッシュヒットも記憶に新しい大学准教授。

「大学受験を突破するには相当なレベルの英語力が求められ、毎年それを身につけているはずの一定数の人が社会に出ます。しかし、日常的にスラスラと英語を読んで情報収集している人がどれくらいいるのか。そのギャップを埋める本を作りたいと考えたのが、企画のきっかけでした」(担当編集者の楊木文祥さん)

 著者が英語学習の基礎に置くのは読解力。その独学でのトレーニング法が、動画サイトやオンライン辞書の活用も含め、丁寧に解説されている。

「これだけインターネットが普及している時代に、ネット上の便利なツールを無視するのは現実的ではないと判断しました。本のヒットにもネットの力は大きかったんです。最近ではSNS上で、東京大学の阿部公彦先生、翻訳家の越前敏弥さんといった方々を中心に、語学のプロどうしの繋がりが活発になっています。そこから、『文法にこだわるな』『英会話を重視すべき』といったトレンドとは逆の、基礎的な読解力を大切にする英語学習の復権というべき動きが広がりました。そのような風潮も本書を後押ししてくれたのだと思います」(楊木さん)

2021年3月発売。初版1万2000部。現在5刷5万5000部(電子含む)

(前田 久/週刊文春 2021年9月16日号)

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