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《驚くほど簡単!》ホコリ、アブラ汚れ、水アカ、カビ…誰もが知っておきたい“家庭汚れ”の“ラク”な落とし方

文春オンライン / 2021年10月19日 6時0分

写真

©iStock.com

 気づかぬうちに部屋の片隅にたまったホコリ、キッチンのしつこい油汚れ、ヌルっとしたカビ……。家庭で生じるイヤな汚れには、それぞれに適切な落とし方があるものの、具体的な掃除法は意外と知らないもの。

 ここでは、掃除・洗濯・洗剤を主婦目線、かつ科学的に解説する講座を10年以上にわたって開催する本橋ひろえ氏の著書『 ナチュラルおそうじ大全 』(主婦の友社)の一部を抜粋・再構成。ちょっとしたコツで驚くほど簡単にキレイが保てる掃除のポイントを紹介する。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◆◆◆

家の汚れの大親分!それは ホコリ・チリ!

《ホコリの正体》

 繊維くずに髪の毛などがからまったもの。

 砂や泥や食べ物のカスなどが乾燥したもの。

《ホコリを放置すると》

 雑菌が繁殖したり、においのもとになったり、 アブラ汚れとまじりあってこびりつく。

《ホコリの対処法》

 掃除機やハンディワイパーなどで、物理的にとり除く。

放置するとアブラ汚れとまじりガビガビにこびりつく

 ホコリのない家はありません。掃除のゆきとどいた家でも、人のいない家でも、たまっていくのがホコリやチリです。実を言うと、家の中でもっとも多い汚れが、洗剤のいらない汚れであるホコリなのです。

 ホコリを分解してみましょう。メインとなる物質は、衣類や布製の家具から出る綿ボコリです。フワフワした繊維の間に、髪の毛や食べ物のカス、外から入ってきた粉塵や花粉などがまじりあっています。なかにはカビやダニが繁殖していることも。これを放置すると雑菌のすみかになって、家のにおいの原因になります。しかも、時間がたつと室内のアブラ汚れとまじりあって、フワフワだったホコリがガビガビになり、洗剤がなくてはとれないガンコ汚れに変質。掃除機やワイパーでとれるうちにとり除くのが実はラクなのです。

洗剤で落とす汚れの主役アブラ汚れ!

《アブラ汚れの正体》

 飛び散った料理油、お肉や魚から出る動物性脂肪、 人間の手肌から出る皮脂など。

《アブラ汚れを放置すると》

 アブラ(油脂)は時間とともに乾いてかたまり、落ちにくくなる。酸化するとイヤーなにおいの原因にも。

《アブラ汚れの対処法》

 重曹、過炭酸ナトリウム、アルコールなど。

 早めに拭けば洗剤なしでも落とすことができる。

アブラで汚れるのは キッチンだけにあらず

 「アブラ汚れはキッチンの汚れ」と思われがちですが、アブラは家じゅうどこにでも広がる汚れです。

 なぜかというと、料理中にフライパンの油や肉や魚の脂を含んだ水蒸気が発生するから。キッチンだけでなく、リビングや廊下にも流れ出し、壁や天井にも付着します。換気扇や換気扇カバーが汚れていると、部屋の換気が不十分になるので、なおさら室内のアブラ汚れは深刻に。

 原因はそれだけではありません。私たちの体から出る皮脂の汚れもアブラ汚れなのです。床のベタベタ汚れは、足の裏から出る皮脂汚れ。電気スイッチの汚れは、指先の皮脂かもしれません。

 アブラは早めに拭きとれば洗剤なしでもキレイになります。温度が高いほうが落としやすいので、お湯を使うとラクに落ちますよ。

水まわりにたまるガンコもの水アカ!

《水アカの正体》

 水道水が蒸発したあとに残る、水の中にとけていた カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分。

《水アカを放置すると》

 毎日掃除が必要なわけではないが、放置するとたまって洗剤を使ってもとれなくなる。

《水アカの対処法》

 水滴を拭いておくと予防できる。水アカをとるには、クエン酸や酢など酸性の洗剤が効く。

浴室の鏡の白いスジ、放置するとガッチリかたまる

 水で流せばキレイになる……イメージですが、水道水が原因の汚れもあります。それが水アカ。浴室の鏡についたウロコのような白い汚れや、加湿器の底に残る結晶のような汚れ、トイレの手洗いの水栓につく白いかたまりも水アカです。

 水アカは、水道水にとけこんでいたミネラル分が残ったものです。そのため、窓が結露して水分がたまっても水アカはつきません。結露の水分は水蒸気によるものなので、ミネラルがとけこんでいないのです。

 水アカ掃除には、風呂用洗剤も、ガラス用洗剤も、食器用洗剤も効果がありません。あとで詳しくお話ししますが、水アカはアルカリ性の汚れなので、クエン酸など酸性の洗剤が効果を発揮します。でも洗剤で掃除するよりも、こまめに水滴を拭きとって予防するほうが重要です。

黒くなってからでは遅い!カビ・雑菌!

《カビの正体》

 室内にはカビの胞子や雑菌が浮遊している。水分と栄養 (汚れ)があり適温(20℃以上)のところで繁殖しやすい。

《カビを放置すると》

 透明なヌルヌルの段階なら洗い流すことができるが、 放置すると黒いシミが残ってしまう。

《カビの対処法》

 予防が大切。

 日頃から水分をしっかり拭きとり、アルコールで除菌を。

3つがそろうと発生するカビ雑菌

 家の中には目に見えない汚れもあります。たとえばカビや雑菌。室内の空気を採取して調べると、想像以上に多くのカビの胞子や雑菌が浮遊していることがわかるそうです。

 しかもそれらは常に繁殖のチャンスを狙っています。カビや雑菌の繁殖に必要な条件は、(1)水分、(2)栄養(アブラ汚れや食べ物のカス、流しきれなかった洗剤やシャンプーなど)、(3)適温。浴室やキッチンはこれらの条件がそろいがちなので危険です。

 「カビって、赤や黒の色がついたものですよね?」と聞かれますが、色がつく段階になるとカビはしっかり根を生やしているので、掃除が難しくなります。透明でヌルヌルしている状態のときに除去したいものです。

 でも、掃除以上に大事なのは予防。

 (1)~(3)のどれかひとつでも排除できれば、カビも雑菌も予防できます。

汚れるだけじゃない…消臭スプレーでは解決しないイヤ~なにおい

《イヤな臭いの正体》

 排水口や冷蔵庫のにおいは腐敗した食品、押し入れのにおい はカビ、トイレはアンモニアなど。

《イヤな臭いを放置すると》

 雑菌が繁殖したり、食品の腐敗が進んだりすることで、 においはますます強くなる。

《イヤな臭いの対処法》

 消臭スプレーを吹きかけても、においの原因がある限りは 消えない。まずは掃除!

効果的な洗剤でもとになる汚れをスッキリ

 「イヤなにおいには消臭スプレー!」と思っていませんか?それは本当の意味でのにおいの解消にはなりません。

 においには必ず原因となる汚れがあります。たとえばキッチンで腐敗臭がするなら、それは生ゴミのせいかも。生ゴミを捨ててもまだにおうなら、ゴミ箱に汚れが付着しているのかも。排水口や三角コーナーに腐った食品が残っているのかもしれません。ここに消臭スプレーをかけても、備長炭を置いても、大もとの汚れが残っていては解決しません。

 においは「ここが汚れているよ!気づいてよ!」というサインです。それぞれの汚れの種類に応じた洗剤を選び、においのもとになっている汚れを掃除することがいちばん。原因をとり除いてもにおいが残っている場合には、しっかり乾燥と換気を。

【続きを読む】 水まわりのイヤ~なカビ汚れ…実は簡単に予防できます! プロが教える意外と知らない「浴室」「トイレ」掃除テクニック

水まわりのイヤ~なカビ汚れ…実は簡単に予防できます! プロが教える意外と知らない「浴室」「トイレ」掃除テクニック へ続く

(本橋 ひろえ)

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