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高性能な掃除機も吸引力が落ちる…!? プロの清掃員が伝えたい「掃除道具」「洗剤」の“理想的な選び方”

文春オンライン / 2021年10月1日 6時0分

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©iStock.com

 掃除をするにあたって必ず必要になる「掃除道具」は、各社からさまざまな商品が発売されているため、どんなものを購入するべきか悩むことも多い。では、掃除を生業にする人たちはいったいどんな掃除道具を選び、使っているのだろう。

 ここでは、羽田空港を「世界一清潔な空港」に導き、TV番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」や「金スマ」などに出演して話題になった新津春子氏の著書『 1か月に1回物を動かせば家はキレイになる 』の一部を抜粋。意外と知らない“掃除道具選びのポイント”を紹介する。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◆◆◆

掃除に必要な用具

 お店に行くと、さまざまな種類の掃除用具が並んでいますが、基本は次の3つ。すでに家にある人も多いのではないでしょうか。

《基本の掃除用具》

(1)タオル

(2)スポンジ

(3)ブラシ3種……歯ブラシ(やわらかいタイプ)/亀の子タワシ/ナイロンブラシ(毛先が長く、幅がやや細いタイプ)

 この3つで「ホコリを取りのぞき、磨いて、拭く」基本の掃除ができます。

 そのほかに、次の用具もあると便利です。

・掃除機

・ホコリ取り(※呼称:除塵用ダスター、ハンディモップなど)

・ポール(柄)付きの用具

・マイクロファイバークロス

・スクイージー

・ゴム手袋

マイクロファイバークロスを使うとキレイに拭ける

 基本のタオルだけでも、ホコリを取りのぞいて拭く作業はできますが、掃除機があると、細かい粉塵まで手早く除去できます。棚の上など掃除機をかけられないところは、ホコリ取りを使います。天井付近など手の届かない高いところは、ポールがあると便利です。脚立を使わず安全に作業でき、床や壁など、広い範囲を掃除する時にも活躍します。

 仕上げ拭きは、マイクロファイバークロスを使うと、タオルよりも拭き跡が残りにくく、キレイに拭けます。水分を除去するのに使うスクイージーは床用とガラス用の2種類があり、浴室や窓の掃除で使うのはガラス用です。

使い捨てのウエットタオルは使う場所に合わせる

 ゴム手袋は、キッチン用とトイレ用に最低でも2組必要で、色分けして使います。高いところを拭く時は手袋の手首側の縁を2cmほど折り返しておくと、洗剤液などが垂れてきた時にそこでキャッチしてくれます。

 今は、洗剤を含んだシートや使い捨てタイプの物など、手軽に使える掃除用具もさまざまあります。あまり掃除に時間がかけられない人は、そのような用具を活用するのもいいですね。

 使い捨てのウエットタオルを使う場合は、水分を多く含んでいるので、拭いたあとは、拭き跡が残っていないかどうかチェックし、残っていたら仕上げ拭きをしてください。リビング用、トイレ用などがあるので、拭く場所に合わせて選びましょう。

掃除用具を買う時の注意点

 タオルは、綿素材の薄いフェイスタオルが使いやすくておすすめです。ミニタオルなど、サイズが小さすぎると手をケガしてしまうこともあります。

 スポンジは、研磨材の入っていないタイプなら、さまざまな物に使えます。スポンジは、細長いタイプ、四角いタイプ、凹みのあるタイプなど各種ありますが、手で持ってみて、使いやすい形を選んでください。自分の手に合ったサイズ(手のひらにおさまるぐらいの幅や厚み)を選ぶこともポイントです。

 磨く作業にはスポンジシートが適しています。また、キッチンでの食器洗い用は吸水性の低いもの、浴室用や洗車用は吸水性の高いものを選びます。

 スポンジシートやアクリルスポンジは油による汚れを落としやすい性質があります。メラミンスポンジは硬い無数の網目状の構造が特徴で、普通のスポンジでは取れない水アカやトイレの黒ずみなどさまざまな汚れ落としに使えますが、光沢のある素材に使うとツヤも落ちてしまうので注意してください。

 ブラシは3種類あると便利です。歯ブラシは、狭い隙間や溝などの汚れ落としに使います。ホテルのアメニティーや使い古しの物など、毛の硬さやサイズ違いでいくつか揃えておくと使い分けができていいですね。

 亀の子タワシは、壁や浴室の床、ベランダ、カーペットなど凹凸のあるところに使います。濡らしたタオルでタワシをくるみ、カーペットや網戸の表面をこすると、よく汚れが取れますよ。

 ナイロンブラシは排水口を掃除する時などに使います。ホコリ取り、モップ、デッキブラシ、ほうきなど長いポール(柄)の付いた用具は、ヘッド部分を取り外せるタイプだと収納や管理がしやすく、おすすめです。

掃除機の選び方

 掃除機の価格と性能は比例します。ただし、高性能の物を買っても、こまめに手入れをしなければ吸引力は下がってしまうので注意してください。

 コードレスタイプは手軽さが魅力ですが、コード付きタイプに比べて充電時間や使用時間といった制限もあります。使う場所や用途によって、どちらが使いやすいかは変わってきます。

 1Kぐらいの広さで、フローリングや畳の家の場合は、普段はコードレスの掃除機でも十分です。一方、カーペット敷きの家は、コード付きの掃除機がおすすめです。コードレスだと吸引力が足りない場合があります。

 わが家では、3台の掃除機を使い分けています。大掃除をする時や時間のある時はコード付きタイプを使っています。化粧室に一台、コードレスタイプを置いて、髪の毛を乾かしたあとに使ったり、家のあちこちにそれを持って行って使ったりしています。もう一台、小型のハンディクリーナーを和室に置いて、ゴミに気づいた時、立ち上がらずに手を伸ばせば使えるようにしています。

 いつでもすぐ掃除機をかけられる状態にしておくと便利です。普段は使いやすい場所に置いておき、来客がある時などはサッとしまっています。

汚れの判断と洗剤の選び方

《汚れの種類》

(1)水性の汚れ……水やお湯で拭いたり洗ったりすれば落ちる汚れ

(2)油性の汚れ……水に溶けず、洗剤を使って落とす汚れ

(3)その他の汚れ……固まってこびりついた汚れ、着色汚れなど

《汚れの原因》

・自然的原因……空気中の粉塵、カビ、虫の死がいや抜け殻、動物のフンなど

・人為的原因……人が生活するなかで生じるもの、靴裏の土や砂、飲食物、手あか、衣類の繊維など

 汚れによって、掃除のしかたや洗剤の使い方が変わってきます。また、普段使っていない部屋でも、空気が運んでくる砂ボコリ、微生物や虫などによって汚れてきます。汚れの原因を知っておくと、対策が考えやすくなります。

泡やジェルタイプは天井や壁の掃除におすすめ

 水性の軽い汚れは水かお湯、または中性洗剤で落とします。ベタつきのあるような油性の汚れは、弱アルカリ性洗剤かアルカリ性洗剤を使います。油性の汚れは、水を使うと落ちにくくなるので注意してください。

 汚れの種類が水性か油性かわからない時は、水で濡らして固く絞ったタオルで汚れに触れてみて、取れるかどうか確かめてみてください。取れる場合は水性、取れない場合は油性の汚れです。

 そのほか、固まったガムの汚れは、表面の汚れを削り、溶剤を使って落とします。溶剤は除光液で代用できるほか、柑橘類の皮の外側を使っても落ちます。

 また、洗剤には「研磨剤入り」と「研磨剤なし」があり、「粉」「液体」「泡(フォーム)」「ジェル」といったタイプがあります。スプレー容器によっても、中の液体が棒状・霧状・泡状に出るものがあります。

 研磨剤入りの洗剤は、時間が経って固まってしまった汚れを落とす時に使います。粉洗剤は液体洗剤より皮脂や泥汚れをよく落とし、価格が比較的安価です。泡やジェルタイプは液体では流れ落ちてしまいやすい天井や壁の掃除におすすめです。

洗剤の危険性

 洗剤は、必ず表示を見て、「液性」や成分を確認してください。

 中性洗剤(pH6~8)なら安心ですが、特に強酸性や強アルカリ性の洗剤は、直接触れずにゴム手袋を使う必要があります。ゴム手袋が体質に合わない、肌が荒れてしまうという人は、中に綿のタオルや綿手袋を入れて使ってくださいね。

 例えば、直接触れても手が荒れていないから「たぶん大丈夫だろう」と、その洗剤の成分や使い方をよく確認しない人がいますが、それは絶対にダメ!

 洗剤の中には溶剤が入っているもの、有毒なものもあり、使っているうちに体内の骨にまで影響が及んだり、目に入れば失明したりする可能性があります。

 また、その時はわからなくても、5年後、10年後に、体に影響が出てくる可能性もあります。最近は通販などでさまざまな洗剤が手軽に買える分、より注意が必要です。洗剤の特徴や成分を必ず確認しましょう。

【続きを読む】 「毎日忙しい」「掃除なんてムリ!」そんな人にこそ知ってほしい…お部屋のキレイを保つ“意外な掃除テクニック”

「毎日忙しい」「掃除なんてムリ!」そんな人にこそ知ってほしい…お部屋のキレイを保つ“意外な掃除テクニック” へ続く

(新津 春子)

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