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《大阪3歳男児殺害》逮捕の“熱湯虐待”男(23)が地元で育んだ“狂気”「将来の夢は保育士、子どもたちは『怖い』と怯え…」

文春オンライン / 2021年9月24日 21時30分

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松原容疑者の送検に集まった報道陣 ©文藝春秋 撮影・上田康太郎

「熱湯を浴びた後に『ぎゃあーっ』と2度の悲鳴が…」大阪3歳児殺害“届かなかったSOS”と3カ月前にあった“事件の前兆” から続く

 大阪府摂津市のマンション一室の浴室で、熱湯を浴びせられ、新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)が殺害された事件。大阪府警は9月24日、桜利斗ちゃん殺害容疑で逮捕していた母親(23)の交際相手、松原拓海容疑者(23)を大阪地検に送検した。

 全国紙社会部記者が語る。

「松原容疑者は『シャワーの温度を38度から60度まで徐々に上げて遊んでいた』と供述しているようです。温度は台所の給水器のパネルで、37度から75度まで調整することができた。10分近くもの間、熱湯を浴びても避けようとした形跡がないことから、松原容疑者が桜利斗ちゃんの体を固定していた可能性があると警察はみています。極めて残忍な犯行で、警察は松原容疑者に明確な殺意があったとみて、捜査を続けています」

 事件が発生した摂津市のマンション近辺では、松原容疑者による日常的な“虐待”を窺わせる悲惨な証言が得られた( #1 )。文春オンライン特集班は、松原容疑者の実家がある大阪府羽曳野市でも取材を行った。すると実家近くに住む近隣住民からは、こんな声が聞こえてきた。

「松原容疑者は両親のほか、歳の離れた中学生の弟、小学生の妹2人と羽曳野市のアパートに6人で暮らしていました。地元の公立の小学校、中学校を卒業したはずです。どちらかといえば物静かではありましたが、怒ったりする姿は見たことがありませんね。

松原容疑者は「自分は子どもが好きなんだ」と話していたが…

 高校生の頃は『自分は本当に子どもが好きなんだ』と話していて、私が出かける時も『お母さん、僕が見ているので大丈夫ですよ』と言って自宅前の駐車場で遊ぶ子供たちの見守りをしてくれました。だから、今回の事件を知った時には、にわかには信じられませんでした。

 子供たちが空気で膨らませたふわふわのボールで、サッカーやドッジボールをする姿を松原容疑者が加わるでもなく眺めていたこともあります。ボールが道路に出ると、松原容疑者は『車が危ないから』と言って、子どもたちのために自分で取りに行ってました。今年になってからも、自分の兄弟に『好きなお菓子を買っていいぞ』と言ってスーパーに連れていく姿も見ました」

 小・中学校の同級生が、松原容疑者の当時の印象を語る。

「小学生の頃、休み時間によく一緒にドッジボールをしたりして遊んでいました。いつも輪の中心にいる感じではありませんでしたが、友達は決して少ない方ではなかったと思います。松原容疑者の家は小学校から歩いてすぐなので、放課後はお互いの家を行き来して、よくテレビゲームをしました。遊んでいる間も、歳の離れた弟をいつもあやしていて、こいつは優しいヤツなんだな、と思った記憶があります」

不登校の原因は“家庭環境の変化”にあった⁉

 ただ、松原容疑者は中学校に入った頃から、その“陰”の部分を徐々に見せるようになってきたという。前出とは別の同級生が語る。

「松原は、中学入学後すぐに野球部に入ったんですが、それから一カ月もしないうちに突然不登校になったんです。松原とはそれから一気に疎遠になりました。中学校の卒業式に彼が来ていたかどうかもわかりません。それでも、何とか中学校は卒業したようで、その後は通信制の高校に行ったと聞いています。松原は昔、『子供が好きだから将来は保育士になりたい』と語っていたので、なんであんなひどいことを、と本当に驚きました。

 不登校の原因は“家庭環境の変化”にあったようです。4人兄弟のうち、唯一松原だけが、母親が再婚した際の“連れ子”でした。松原が小学生の時に妹が生まれてから、どうも家庭が荒れはじめたようです」

真っ暗な場所から声が聞こえ、子どもたちは怖いと怯えた

 松原容疑者は、その後は地元で土木関係の仕事についていたという。しかし、昨年夏ごろに勤務中に足を怪我したことで、生活に変化が現れ始める。前出の近隣住民が語る。

「怪我のため、しばらく足にギプスをつけて、松葉づえをついていました。それまでは作業着で出勤する姿をよく見ましたが、治ってからは家を出る時間も昼過ぎだったり、夕方だったりと不規則な時間が多くなりました。仕事を辞めたのかな、と心配していました。

 昨年秋ごろからは、家の前の河原で夜になると毎日どこかに電話する姿をみかけるようになりました。真冬でも毎日欠かさず、1日5時間ぐらい。うわずったような声で話していて、今思えばあの電話の相手が桜利斗ちゃんのお母さんだったのではないかと思います。夕方、私の子供が塾に行くときに見送りに表に出たら、川原で電話する松原容疑者を見かけました。夜になって、子どもが塾から帰ってきた後も松原容疑者はまだ電話していました。電灯も何もない真っ暗な場所から話し声がずっと聞こえてくるので、子どもたちは『怖い』と怯えていました。

 ちょうどその頃から、やんちゃな服装をした同世代の友達が、黒塗りの車で松原容疑者の家に来て、彼をピックアップし、どこかに出かける姿を見かけることが多くなりました。黒塗りの車に乗っていた人は松原容疑者の先輩なのか、いつもペコペコしていたのを覚えています」

 今年8月31日に松原容疑者は桜利斗ちゃんを殺害した後、逮捕されるまで羽曳野の自宅に戻っていたという。

「逮捕される1週間前に友達と自宅前で話す松原容疑者を見たのが最後ですね。いつもと変わらない様子で笑っていました。2週間前には警察が自宅に来たという噂を聞いたので、変だなとは思っていたんです。今回の報道は未だに信じられません。心に潜む“狂気”というのでしょうか。子供の頃から松原容疑者のことは知っているつもりでしたからね……」

 松原容疑者が育んでしまった“狂気の正体”とは何だったのか? 動機の解明が待たれるが、松原容疑者はいまだに「遊んでいただけ」と容疑を否認しているという。

「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式」ツイッターのDMまで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:sbdigital@bunshun.co.jp
文春くん公式ツイッター: https://twitter.com/bunshunho2386

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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