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町田市小6女児いじめ自殺 校長の“仰天言い訳”音声 ハッキングでいじめの証拠が消えた!?

文春オンライン / 2021年9月29日 16時0分

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いじめが起こった小学校

 東京都町田市の小学6年生の上野香織さん(仮名)が、2020年11月30日、いじめを訴えて自殺した問題で、児童が持つタブレット端末のチャット上に書き込まれた悪口が「ハッキング」で消されたと、小学校の校長(当時)が遺族に説明していたことが「週刊文春」の取材で分かった。小誌が入手した、香織さんの両親が昨年12月25日に校長と電話した際の音声データ(音声は 「週刊文春 電子版」 で公開)に残されている。

加害児童がチャットへ書き込んだ悪口が消えていた

 香織さんの学校では児童一人に一台のタブレット端末が配られており、先進的なICT教育で知られていた。このICT教育をけん引していたのが、当時の校長だった。だが皮肉にもこの端末のチャット上で、香織さんへの「きもい」「死ね」などの悪口が複数の児童によって書き込まれていたのだ。

 彼女の死後、学校側は加害児童などへの聞き取り調査を行っていたが、なぜか加害児童二人がチャットへ書き込んだ悪口が消えていたことが判明した。これについて、昨年12月25日に両親が校長と電話した際の音声データでは、両親は「香織のチャットは全て閲覧できたのに、なんで(加害者)二人のチャットは消えちゃってるんですか?」と疑問を呈している。

「分からない」「不可解」を連発

 しかしその疑問に対して校長は、「私たちもそこがすごく疑問に思ったんですよ。香織さんのは全部遡って見れてましたよね」と返答。加害児童が消したのではないかという質問に対しても、「私たちは分からないんですけども」「なぜ消えたかっていうのはそこが私たちもすごく不可解なところなんですけど」などと、ひたすら「分からない」「不可解」を連発。

 しまいには、こんな弁明が飛び出した。

校長 「なんかですね、あのその友達の中に、入り込むみたいな動きがちょっとあったんですよ」

証拠が消えた理由は、ハッキング

両親 「入り込む?」

校長 「つまりですね、ハッキングっていうんですか。つまり何かお助け隊じゃないんですけども、誰かの中に入り込むような、誰かが見たとか見ないとか、何か急にそんな話になったので。(チャットを)止めました。全部使えないようにしたんですよ」

 つまりいじめの証拠が消えてしまった理由は、ハッキングだというのだ。

 ICT教育推進者とは思えない“仰天言い訳”のみならず、校長はこれまで両親に対し、不誠実な対応を続けていたという。だが今年の春、ある区の教育長に“栄転”していたのである。

イラスト付きで“殺し方”を記したノートを作っていた

 そこで校長に事実関係を確かめるべく取材を申し込んだが、事実確認には応じず、文書で「市の第三者委員会の調査には全面的に協力する」などと回答。さらに電話取材を申し入れたが、最後まで守秘義務を盾に、何も答えなかった。

 校長は今年3月の保護者会まで、いじめと自殺に因果関係はないとの説明を繰り返し、いじめは「解決済みだ」との認識を示していた。だが、いじめがまったく解決などしていなかった証拠が存在する。

 加害児童たちが<香織のころしかた>という、イラスト付きで“殺し方”を記したノートを作っていたのである――。

 いったい、小学校に何が起きていたのか。

 9月29日(水)16時配信の 「週刊文春 電子版」 および、9月30日(木)発売の「週刊文春」では、このほか「殺し方ノート」に書かれていた中身、香織さんが残した「遺書」の内容、校長や学校が両親に行ってきた数々の対応を詳報。また 「週刊文春 電子版」 では両親と校長の12月25日の電話の音声データの一部を公開している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年10月7日号)

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