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「今、すごく楽しいです」多忙すぎた生活を経て…加藤晴彦46歳が辿りついた“揺らぐ生き方”

文春オンライン / 2021年10月9日 11時0分

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加藤晴彦さん

「芸能界を辞めようと思っていました」人気絶頂でレギュラー降板…加藤晴彦が初めて明かす“20年前の真相” から続く

 20代から30代にかけて、多忙な芸能生活を過ごしてきた加藤晴彦さん。「仕事をセーブする」という決断を経て、40代となった現在は、家族にも恵まれ、家事も育児も楽しんでいるといいます。「今は家族との時間を大切にしたい」と語る加藤さんが、今後取り組んでみたいこととは。加藤さんの「これから」について聞きました。(全3回の3回目/ #2から続く )

◆ ◆ ◆

福山雅治さんが“憧れ”だった

――20代、30代の精神的に大変だった時期には、やはり地元の友達以外には、正直な思いを相談することはできなかったですか。

加藤晴彦さん(以下、加藤) あまり言えない話ですからね、これって。下手に周りの人に話して「でもいいじゃん、普通じゃできないことをたくさんやれて」って言われたら、終わりですから。でも地元の友達は、10代の頃の、何もなかったときから知っているので、「そうか、とにかくこっち来るか」って言ってくれて、それでそいつの家に泊まったりして。かといって、芸能界で仲の良い人はいなかったとか、友達を作らないようにしていたとか、そういうことでもないんですけどね。

――そもそも加藤さんにとって、芸能界に入る前から「この人は憧れだった」という方はいらっしゃるんでしょうか?

加藤 もともと、そんなにテレビやラジオが大好き、というタイプではなかったんですけど、そんな僕でも福山(雅治)さん……マシャ兄のラジオだけは東京に来る前からずっと聞いていました。オールナイトニッポンですよね。あと、コンサートも観に行っていました。なので、芸能界に入ってから、まさかあんなに仲良くさせていただけるなんて、と……。

ラジオでのコラボは「夢のようなこと」

――福山さんと最初にお会いされたのは、いつ頃ですか?

加藤 20代の中盤だったと思います。僕が臨時でニッポン放送のラジオをやったときに、スタッフの方から「今、別のフロアに福山さんがいるよ」と言われて。その人は、僕が福山さんのファンだと知っていたんです。それで挨拶に行ったんですけど、僕はもう大緊張でした。「おー! 福山さんだ!!」って(笑)。

 それがきっかけで仲良くさせていただいて、本当にしょっちゅう飲みに、旅行に連れて行ってもらいました。2人でスナックに行って、カラオケを歌ったりもして。そこで、僕がわざとマシャ兄のヒット曲じゃなくて、デビュー当時の曲を入れるんです(笑)。マシャ兄もその頃の曲はちょっと恥ずかしいのか、「やめろよ!」って言われるんですけど、そうやって笑いながら2人で熱唱したり、あとCOMPLEXの曲を歌ったりしました。それは今でもよく覚えてますね。

――加藤さんと福山さんが同じマンションに住んでいた、と聞いたことがあるんですが、それは本当ですか?

加藤 フロアは違うんですけど、同じマンションに住んでいたことはあります。僕よりも上の階にマシャ兄が住んでいて、実はそのさらに上に、ナインティナインの岡村さんも住んでたんです。それで岡村さんがよく冗談で、「俺が前住んでいたマンションはイケメンマンションだった」と、ラジオで仰っていたみたいで(笑)。

 僕もマシャ兄に初めてお会いした後に、オールナイトニッポンのパーソナリティをやらせていただいたんですけど、そこで「福山雅治のオールナイトニッポン」とコラボさせてもらったりだとか……うん、それは本当に夢のようなことでしたね。

デート中に記者のニオイを感じて……

――ちなみに当時は「抱かれたい男」1位にも選ばれていましたが、そのことはどう感じていましたか?

加藤 いや、選ばれても本当に抱けるわけじゃないですからね(笑)。それに、時期によってはちゃんと彼女もいましたし。でも、誰かと付き合ってもコソコソ隠れなきゃいけないのは「なんで?」って思ってました。

 もちろんこの仕事をしている以上、相手のこともあるし、ある程度制限が掛かるのもわかるんですけど、やっぱりそれはストレスだし、全然会えないとなると何のために付き合ってるのか分からないし……とか。僕は結構、撮られなかった方なんですけどね。記者のニオイを感じるというか、そういう第六感的なのがあって。

――「今いるな……」みたいな。

加藤 一回、彼女とご飯を食べているときに、「おるな」って分かったんですよ。そこはたまたま馴染みのお店だったから、店員さんにお願いして、その車までおにぎりと飲み物を持っていってもらったんです。「加藤さんからです」って。

 で、こっちも食事を終えて店を出てから、その車のところまで行って、「お兄さんたちも大変だね。大丈夫、そっちも仕事だろうから。でも、どう思う? こんなの。俺も嫌な気分なんだ、今」みたいな話を色々して。そしたら向こうも「すごい響きました! 一緒に写真を撮ってください」とか言ってきて、なぜかそいつらと記念撮影して終わりました(笑)。

――なんと……。そのときの記事は掲載されたんですか?

加藤 いや、何も出なかったですね。僕との話し合いでわかってくれたからなのかはわからないですけど。……まぁ、どうでもいい話ですよね、これは(笑)。

SNSには手を出さない理由

――最近は自ら情報を発信するタレントさんも多いですが、加藤さんはSNSは何もやられていないですよね。それは、なにか理由があるんでしょうか。

加藤 僕、基本的に自分から発信とかは絶対にしないんですよ。自分で「これをやりました」と言うことに、全然興味がないというか。もちろん、SNSで色々と発信されている方を否定しているわけではないです。ただ、僕はそういうことには無縁というだけで。本当に、普通に生きているだけですし、しかも超アナログで、未だにガラケーが命綱なんですよ(笑)。

 かといって、隠したいということでもなくて、なにか聞かれれば答えるし、ってタイプですね。結婚したときも、自分から言うつもりはなかったんですけど、どこかで情報を嗅ぎつけたスポーツ新聞から電話が掛かってきたんで、まぁ嘘をつく必要もないかな、という感じでした。

これからやってみたいこと、ありますか?

――結婚を機に、今はご家族との時間を大事にされていると伺いましたが、今後についてはいかがですか。「こんな活動を行っていきたい」といったことはありますか。

加藤 うーん。これに関しては、明確に「こっちに行きたい」というのはなくて、空いてる時間にできることがあれば、何でもやればいいじゃんと思っていて。だから、例えばここで芸能界以外のことを答えたときに、「じゃあ芸能界の仕事はしたくないんだ」と受け取られてしまうのも違うな、ということもあるんです……。実際、この間も番組の収録に行ったんですけど、やっぱり楽しくて。

――最近は一つだけじゃなくて、色々な仕事をされている人も増えてきていますよね。

加藤 僕もそれでいいんじゃないかと思ってます。そうした中で言うと、例えば好きで服を作ったりもしています。それは、ちょっと前から仲間とやっていて。でも、あえて僕の名前は出してないんですよ。だからどこでやっているのかわからないし、調べても何も出てこないです。

――「加藤晴彦プロデュース」みたいな感じではないんですね。

加藤 本当に普通にやりたいんで、デザインから全部自分でやって、でも全く名前は出さずに、ですね。

――では、その服を買った人は何も知らずに、加藤さんが作った服を着ているわけですか?

「木の話なら、YouTubeぐらいやってもいいかな」

加藤 そうですね。そういう話で言うと、キャストでの出演はお断りしたのですが、ドラマのことでも、「ちょっとこういうことがしたいんだけど……」と相談を受けて、「じゃあ僕が動いてみますね」と言ってあちこち調整したりもしています。この経験が絶対に、また何かに繋がると思っていて、そんな感じで最近は結構バタバタしていたり……。あと、これは余談なんですが、今は「木」も好きですね。たまに奈良に行って、吉野杉っていう有名な木を見定めたりして。

――木の見定め……?

加藤 色々な木のニオイを嗅いで、ホワ~ンとしてるんです。いや、ここだけ切り取ったらちょっとヤバいですよね(笑)。それも材木業界で働いている友達がいて、一緒に競りを見に行ったりしてるんです。木というカタログを自分の中に作ると、これがけっこう面白いんですよ。

 普通だと、せいぜいヒノキとトチがあって……くらいだと思うんですが、玄人畑にもう一歩踏み込むと深いんです。だから最近は、お店に行ってカウンターの木とかを見ると、こうね、さすっちゃいますもん(笑)。木の話なら、YouTubeぐらいやってもいいかなと思うくらいで。

興味の“その先”へ行ける楽しさ

――「木」のYouTubeって斬新ですね(笑)。

加藤 今までは何かに興味を持っても、その先まで行く時間がなかったんです。それはたぶん、僕の中では本当に足りなかった部分で。でもやっと、自分の興味が向いた方へ自由に行けるようになったんだなって思います。あっちも行けるし、こっちも行けるんだということを、今、すごく楽しんでます。檻の中にいた動物が解き放たれた、みたいな感じですかね。

――そういうことが出来る環境になってきた、と。

加藤 そうですね。それが先々、どうなるかはわからないです。別にどこかに向かっているわけではなくて、今、ここが気持ちいいから、それを楽しんでいるというだけなので。

 でも、この考え方は昔からブレないんですよ。まずは今と、そのちょっと先ぐらいのことを大事にする。これが川だったとしたら、今のこの揺らぎを十分に楽しみたいんです。それで、また違うところに行きたくなったら、そこに行ってみればいいだけだと思うんです。

撮影=二塚一徹

加藤晴彦(かとう・はるひこ):

1975年5月生まれ・愛知県出身。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞し、1994年ドラマ『アリよさらば』で本格デビュー。

(松永 怜)

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