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「すごく可愛いし、飼いたくなったけど...」保護猫の譲渡会で20代イラストレーターが感じたこと

文春オンライン / 2021年10月12日 6時0分

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 小さい頃から猫と生活を共にしてきた、イラストレーター・マンガ家のフナカワさん。ノラ猫に話しかけようとしたら通行人に見られてちょっと恥ずかしい気持ちになったり、台風が近づくと近所の猫たちの身を案じたり…… Twitter に日頃投稿しているマンガからも、フナカワさんの「猫好き」が伝わってきます。

 3月から9月まで「文春オンライン」で連載していた「 あざらし、猫をかう。 」は、フナカワさんが現在一緒に住んでいる猫たちと出会い、暮らすまでの経緯を、ゆるく綴っています。第1話を読むには こちら 。

 けれど、このマンガに描いているのはあくまで実際に経験した出来事の一部だけ。

 第1話~第3話を振り返りつつ、マンガでは描ききれなかった「保護猫」事情についてフナカワさんに聞いてみました。

紹介文がやたら個性的な保護猫もいる

 物心がついた時から猫と暮らしてきたフナカワさん。親元を離れて自立し、「また猫を飼いたい」と思ったきっかけは保護猫サイトでした。

フナカワ 保護猫のオーナーさんも色々なサイトに猫の写真を載せているので、「この子、別のサイトでも見たな?」と思うことがよくありました。沢山の猫がいる中で、紹介文が光っている子は特に印象に残ります。きっとオーナーさんが書いているんだと思います(笑)。「小柄だけどよく食べる!」とか「本当に幸せを掴みたい●●ちゃん」とか書いてあると、会ってみたくなります。

初めての譲渡会。すぐに申請しなかった理由は?

 近所で保護猫の譲渡会が行われることを知って、実際に猫に会ってみたことも。

フナカワ その時はコロナが深刻化する前だったので、事前予約も必要ありませんでした。会場は駅近くの集合住宅の共有スペースで、オープンな雰囲気でしたね。猫ちゃんに会って「引き取りたい」と思ったら、必要書類をその場で書いて提出して、審査に入るのだと思います。

 サイト上で気になっていた2匹は案の定可愛い! 大きくなった2匹を想像して、猫を飼う気満々になったフナカワさん。

 けれどその日は寄付だけして帰ることに。その理由は?

フナカワ その時に会った2匹はすごく可愛いし、飼いたくなったけど、その場で書類は書きませんでした。家も狭くて、猫を迎えられる環境ではなかったんです。その日の譲渡会は家族連れが多くて、その中だと自分は「猫見たさにやってきた若者」に見えただろうな、って……。譲渡会の方々はとても親切だったけど、猫を受け入れられる態勢を整えてから申請しようと思いました。

思いきって、猫を暮らせる物件にお引っ越し

 そこで、思い切って引っ越しをすることに。すぐに新居を探し始め、3LDKの好条件な家に引っ越します。

フナカワ マンガだとすごい速さで引っ越したみたいになってるけど(笑)、実は3軒ほど見て回りました。もちろん、ペットOKは絶対条件です。あと、自分は家で仕事をするので、仕事部屋と猫の部屋を分けられるように、部屋の多い物件を探しました。

 そんな矢先、つい最近会ったばかりの2匹の里親が決まったことが判明! 残念ながらタイミングが合わず、フナカワさんは運と縁の大切さを痛感します。

フナカワ マンガでは大ショックを受けているけど、内心「引っ越してる間に他の里親に決まっちゃうだろうなあ……」とも思っていました。譲渡会でも沢山の人が見に来ていたし。でも、ご縁が無かった2匹のことはその後も気になってはいて、SNSで2匹の近況を知って、無事に引取先が見つかったことにほっとしたりもしました。

コロナの影響で保護猫も「譲渡会」から「お見合い」形式に

 以来、保護猫サイトを日常的に見るようになったフナカワさん。ある日、沖縄からやってきた2匹の兄妹猫「あわもり」と「べにあわ」に惹かれます。

 今は家も十分に広いし、いつでも猫を迎えられる!と、今回はすぐに保護猫のオーナーに連絡。ちょうど新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃で、「このご時世なので譲渡会ではなく、個別でお見合いを行っています」と返事が。

「お見合い」という響きにドキドキしながらも、当日、オーナーさんと最寄り駅で待ち合わせます。

フナカワ メールの返信が早くて、文章もかっちりしてる方で緊張したのですが、実際に会ってみたら温厚なオーナーさんで安心しました。場所は前回みたいな共有スペースではなく、普通の一軒家。緊張しました。猫に会う前に手足を消毒して、今度はきちんと個人情報や家の間取りを記入して提出しました。

「オーナーさんとは今もLINEでやりとりをしています」

 現在、保護猫2匹と暮らしているフナカワさん。今もオーナーさんとはLINEで繋がっているそうです。

フナカワ 正式に引き取ることが決まった後、オーナーさんとLINEを交換して、今もやりとりが続いています。譲渡してから数ヶ月は、猫の様子を写真で送る決まりになっていたんです。わからないことがあったらいつでも連絡できるのが助かりました。あとは、別の保護猫がケガをして手術することになった時、輸血を募る連絡が回ってきたことも。こういう風に協力しあえるのはすごく良いことだと思います。

 

 保護猫と暮らし始めて1年半。マンガでは赤ちゃんだった2匹も、今は大きく成長しています。

フナカワ 自分で一から飼い始めたのは今回が初めてで、わからないことも色々ありました。何かとお金がかかるし、病気すると心配だし……。でも、2匹とも性格が違って楽しいし、色々な表情を見せてくれるのでとにかく可愛いです。

 フナカワさんの猫愛があふれる「あざらし、猫をかう。」は文春オンラインで一部の話を公開中。11月10日発売の単行本『 オレアザラシの食う寝るにゃんこ 』にも収録されています。

(文春コミック/文春コミック)

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