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最新フラッグシップスマホ、使って分かった意外な違いとは?《「Pixel 6 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」のカメラ機能の違いをチェック》

文春オンライン / 2021年11月12日 17時0分

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左がAppleの「iPhone 13 Pro Max」、右がGoogleの「Pixel 6 Pro」。いずれも今秋発売された、両社のフラッグシップモデルにあたるスマートフォンです。前者はiOS 15、後者はAndroid 12を搭載します

 Googleから、同社の最新スマートフォン「Pixel 6 Pro」が発売されました。9月に発売されたばかりのAppleの「iPhone 13 Pro Max」とは同じ6.7型、さらに3つのレンズを搭載するなど、直接のライバルとなりうるフラッグシップモデルです。

 全部入りかつ高性能なスマホを待望するユーザにはうってつけの両製品ですが、お値段は両製品とも10万円オーバーと、購入にはある程度慎重にならざるを得ません。それだけに、スマホの数ある機能の中で大きなウェイトを占めるカメラについて、両者でどのような違いがあるか、詳しく知りたい人も多いのではないでしょうか。

 今回はそんな両製品のカメラ機能について、具体的にどのような違いがあるのかを、実際に製品を使って実験してみました。

どちらもとびきりのハイエンド。大きな違いは「生体認証の方式」

 まずは両製品の概要をかいつまんでチェックしておきましょう。画面サイズは両製品ともに6.7型で、iPhone 13 Pro Max(以下iPhone)はやや横幅が広く、Pixel 6 Pro(以下Pixel)は若干縦長です。並べるとほとんどわからないレベルなのですが、実際に持ち比べてみると、かなりの違いを感じます。

 両者の大きな違いは重量で、Pixelが210gなのに対して、iPhoneは238gと、かなりのヘビー級です。もっともPixelも、頭でっかちの重量バランスになっているせいか、持ち比べても意外と差を感じません。どちらも長時間の片手持ちは避けたい重さです。

 両者ともにCPUやメモリは盛れるだけ盛った仕様になっており(特にPixelは、メモリ12GBというモンスター級です)、最大120Hzという高リフレッシュレートにも対応するため、スクロールもヌルヌルと動きます。ハイエンドの製品では省略されやすいイヤホンジャックやメモリカードは非搭載ですが、それ以外は「全部入り」といっていいスペックです。

 ツッコミどころがあるとすれば、生体認証の方式でしょう。Pixelは指紋認証、iPhoneは顔認証に対応します。マスク着用下では指紋認証のほうが便利ですが、Pixelの指紋認証は画面内蔵タイプで、専用の指紋センサーに比べると認証までに微妙なタイムラグがあるなど使い勝手はいまいちで、結論としてはどっちもどっちといったところです。

超広角はiPhoneの圧勝。Pixelの「ウルトラワイド」はいまいち

 さて、そんな両製品の最大の特徴であり売りとなるのは、やはりカメラということになるでしょう。この両製品は、いずれも超広角、広角、望遠という3つのレンズを備えていますが、実際に試用してみると、その性格は大きく異なっていることがわかります。

 まず超広角。狭い室内などで、圧倒的に広い範囲を1画面に収められるのが超広角の大きなメリットですが、iPhoneが0.5倍と広い範囲を写せるのに対し、Pixelは0.7倍と、広角レンズ(1倍)との差はあまりなく、新鮮な驚きは正直ありません。

 Pixelは以前紹介した「Pixel 5a(5G)」も、0.6倍という微妙な倍率だったのですが、今回は0.7倍と、さらにスペックダウンしています(超広角ではなく「ウルトラワイド」という表現を使っているのも、このせいかもしれません)。より広い範囲を撮影できることにこだわるならば、iPhoneのほうが圧倒的に有利です。

望遠はPixelの圧勝。2倍/4倍のワンタッチ切替が使いやすい

 望遠側はどうでしょうか。iPhoneは、従来のiPhone 12 Pro Maxは望遠が2.5倍(iPhone 12 Proは2倍)だったのが、今回のiPhone 13 Pro Maxでは、望遠が3倍になっています。

 光学2.5倍→3倍になったと言われると、より性能が上がったように感じますが、望遠は高倍率であればあるほど使いやすいわけではありません。例えば、広角レンズだと被写体に影がかぶってしまうので、少し離れて望遠レンズを使って撮る……といった、多くの人が行っているであろう望遠の使い方は、「ちょっとだけズーム」のほうが便利です。

 そうした用途では、この光学3倍ズームというのはむしろ倍率が高すぎて、あまり使い勝手がよくありません。個人的には、以前の光学2.5倍ズームですら使いづらく、光学2倍に戻ってくれることを期待していたので、この点はむしろマイナスです。

 もっとも風景写真などで、離れたところからズームで撮る機会が多い人は、倍率は高ければ高いほどよく、この3倍ズームは大歓迎という人もいるでしょう。そうした意味で、評価が分かれそうなポイントです。

 一方のPixelはどうでしょうか。Pixelは光学4倍レンズに加えて、光学2倍での撮影にも対応します。つまりiPhoneが「3倍」一択なのに対して、Pixelは「2倍」「4倍」を切り替えて使えるわけです。これならば幅広い用途にも対応できますし、切り替えはファインダー上でタップするだけと、使い勝手にも優れています。

 さらに「デジタルズームも併用する」という条件を追加するとどうでしょうか。Pixelは光学4倍とデジタルズーム5倍を掛け合わせて、最大20倍の望遠が可能です。これはiPhoneで光学3倍とデジタルズーム5倍を併用することで実現できる最大15倍の望遠を上回っています。

 またPixel独自の超解像ズームにより、細かいディテールもしっかりと捉えられます。こうした点も踏まえて考えると、望遠系はPixelの圧勝というのが筆者の評価です。

実は深刻? iPhoneの「勝手にデジタルズームに切り替わる問題」

 ところでiPhoneの望遠撮影では、ひとつ気になる症状があります。それは暗い場所でズームすると、望遠レンズが使われずに、広角レンズ×デジタルズームに自動的に切り替わる場合があることです。

 今回のiPhone 13 Pro Maxは、従来のiPhone 12 Pro Maxと比較して、超広角と広角のレンズが明るくなった反面、望遠レンズは逆に暗くなっています。つまり望遠レンズで撮ろうとすると、従来よりもシャッタースピードが遅くなり、結果として手ブレが出やすくなるわけです。

 こうした症状を回避するためか、やや暗い場所で望遠撮影をしようとすると、望遠レンズではなく広角レンズを用い、それにデジタルズームを組み合わせることで、望遠の倍率に合わせた写真を撮ろうとするのです。これは少々困りものです。

 というのも、この「広角×デジタルズーム」で撮影したことは写真を見るまで分からず、設定でオフにすることもできないからです。これで画質がよければ何の問題もないのですが、デジタルズームならではののっぺりとした画像なので、あとから確認してがっかりさせられることもしばしばです。

 しかもこの挙動は、例えば3枚を連続して撮影したときに、真ん中の1枚だけ適用されていたりと、挙動が読めないのも困りものです(以下のサンプルはまさにそのような状況で撮られたものです)。超広角と広角はレンズが明るくなっているとはいえ、これならば従来のiPhone 12 Pro Maxのほうがよかったのでは? とすら思ってしまいます。

 一方のPixelは、デジタルズームが強制適用されることはありません。実はレンズ自体はPixelのほうが暗いのですが、AIによる処理が施されているせいか、実際に撮ると評価が逆転するのが興味深いところです。

 しかしPixelは前述のように、超広角レンズがそれほど超広角でないという、AIをもってしてもカバーできない欠点があります。もし両方を所有している場合、超広角はiPhone、望遠はPixelを使うことで双方の欠点をカバーしつつ強みを活かせますが、どちらを買えばよいか? と問われると難しいところです。「超広角と望遠、どちらの撮影頻度がより高いか」で決めるしかなさそうです。

 ちなみにiPhone 13 Pro Maxの小型版である「iPhone 13 Pro」は、カメラ機能は同等ですので、画面サイズがコンパクトなほうがよければ、こちらを選ぶ手もあります。一方のPixel 6 Proの兄弟モデル「Pixel 6」は、望遠レンズを搭載しておらず、せっかくのPixelの強みが活かせないことから、カメラ機能を重視するならばあまりおすすめしません。

最後にPixelのユニークな撮影モードをざっと紹介

 iPhoneとPixelは、ここまで紹介した以外にも、複数のユニークな撮影モードを備えています。iPhoneのマクロモードなどは 以前の記事 でも紹介していますので、ここではPixelで利用可能なユニークな機能のいくつかを紹介し、本稿の締めとしたいと思います。

 ひとつは撮影モードの「長時間露光」です。これを使えば、夜のハイウェイで、車のヘッドライトが流れる写真を撮影できます。iPhoneも「Live Photos」の機能を使えば似た写真は撮影可能ですが、手持ちではブレやすいiPhoneに対し、Pixelは三脚なしでもそこそこの効果が得られるのが強みです。

 もうひとつは、風景写真に意図せず人が写り込んでしまった場合などに、それらを検出して消去する「消しゴムマジック」なる機能です。Photoshopなどのレタッチソフトを使うのと異なり、Pixelの画面上で、検出から消去までを何回かのタップで行えるのが強みです。

写真:山口 真弘

(山口 真弘)

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