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「ワクチンの副反応が怖い」vs「接種率100%になるまでやらないで」…結婚式を4回延期のカップルが直面した“親族バトル”

文春オンライン / 2021年11月14日 6時0分

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※写真はイメージ ©iStock.com

 気候が安定している秋口は、結婚式に最適なシーズン。しかし、現在のコロナ禍では希望通りの結婚式を挙げるのは、かなり困難な状況になっている。

 結婚情報サービス『ゼクシィ』が発表した「結婚トレンド調査2021」によると、2020年度は7割以上のカップルが、招待・参加人数を当初希望よりも減らして実施したことが明らかになった。また、密を避けるために2部制にしたり、オンラインで開催したりと挙式・披露宴の方法も変更して行っているという。理想を追うのが難しい、コロナ禍の花嫁に話を聞いた。

◆◆◆

コロナ禍で終わらない結婚式準備

 山口奈々未さん(仮名・30歳)は、本来であれば2020年3月に都内の結婚式場で挙式と披露宴を行う予定だった。しかし、新型コロナの影響で延期を余儀なくされ、今も“結婚式の準備期間”が続いている。

「じつは、もう4回も結婚式を延期しているんです。昨年は半年先の日程で式場を予約できたんですけど、今は3カ月以内に予約するように言われています。その結果、偶然なのか必然なのか、延期した日程がすべて緊急事態宣言にかぶってしまったんです」(山口さん・以下同)

 彼女たちのように、コロナ禍で1年半以上も結婚式を延期するといったいどんな状況になるのだろうか。

「お花担当やドレス担当など、私たちの式に関わっていたスタッフの方たちが、ほぼいなくなりました。ウエディング業界自体がかなり厳しい状況になっているので、どんどん人が辞めてるようです。

 全体を取り仕切るプランナーさんだけは、かろうじて残っているんですけど、打ち合わせをするたびに『◯◯担当者は退職しました』と告げられて、その都度新担当者にイチからコンセプトを伝えています。もう誰がどの担当なのか、よくわからなくなってきました」

 不幸中の幸いか、山口さんの式場は“延期料”がかからないシステムだった。そのため、現状では多額の延期料は払っていないが、毎回披露宴の司会者にキャンセル料として2万円を支払っているという。

「延期料がかからないのはありがたいけど、4回延期で司会者のキャンセル料は8万円。仕方ないですが、こういう地味な出費は痛いですね……」

 やむを得ず結婚式を延期している山口夫妻だが、回を追うごとにプランナーからのプレッシャーが強まっているという。

「コロナ前までは、朗らかに楽しく打ち合わせをしていたんです。でも最近は『もうみなさん式挙げてますよ』と冷めた感じで言われたり『しっかり感染対策をしますから、安心してください! 気持ちで負けないで!』と、部活の先輩みたいな言葉をかけられたりしています。今やプランナーさんとの打ち合わせは、緊張感のあるものに変わりましたね」

“ワクチン接種”で対立する親族

 プランナーにせっつかれても挙式ができない最大の理由は、親族間の意見の不一致にある。

「夫の親族はコロナに対する警戒心がとても強くて『緊急事態宣言中に開催するなら欠席する』とか『ワクチンの接種率が100%になるまでやらないで!』とか言うので、義実家に帰る度に、熱い家族会議になります。一方で、私の両親は『副反応が怖い』って言って、まだ1回目のワクチンすら打ってなくて……。だから、義理の両親からも『◯◯さんのご両親も早くワクチン打ってね』というプレッシャーをかけられています」

 両家の板挟みにあっている山口さん。“結婚の問題はふたりだけのものではなく、家同士の問題”という事実を身をもって感じているそうだ。

 そのほかにも、延期の報告をするたびに友人関係にヒビが入るという悩みも。

「初めは『出席する』と言っていた友だちからも、3回目あたりから断られるようになりました。コロナ禍を理由に断られるのは仕方ないんですけど、どうしても『私はあの子の結婚式に行ったのに……』という気持ちが湧いてきちゃいますよね。多分、この感情は消えないので、これを機に疎遠になる友人もいると思います」

 問題が山積みの山口家の結婚披露宴。現在はふたりとも“諦めの境地”にいるそうだが、過去には夫に怒りをぶつけてしまったことも。

「1度目の延期のときは、日本での新型コロナの陽性者数は10人前後だったので、強行もできました。でも、そのときも義両親から大反対されて、ギリギリまで悩んで式の4日前に延期を決めたんです。そんな経緯もあって『あのときやればよかった』とか『私はやりたいって言ったよね?』とか、私がネチネチ蒸し返してしまい、口論になった時期もありましたね」

 新婚生活のスタートとしてはかなりのハードモードだ。しかしそれでも「キャンセルだけは絶対にできない」と、山口さんは話す。

「プランナーさんにキャンセルの相談をしたところ、私たちの場合は全額補償しなければならず、200万円を一括で払うように言われました。そもそもそんなお金もないし、何もしてないのに200万円も払うなんて、いろいろな意味でキツすぎます」

 山口さんは「結婚式をやるも地獄、やらないも地獄です」と、終わらない修羅場にため息をつく。次は2月に開催を予定しているというが、5度目の正直となるか……。

(清談社)

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