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弟が自死し、甥(7)と姪(3)を引き取ることに…「独身だけど2児のパパ」31歳男性を悩ます“子育てのツラさ”

文春オンライン / 2021年11月28日 11時0分

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だいきんぐさんが原作者を務める、「独身でパパになる」6話より

 2年前、自殺した弟が遺した7歳の甥と3歳の姪を引き取り、28歳未婚でふたりの子持ちという“独身パパ”になった、だいきんぐ氏(31)。

 YouTubeチャンネル『 独身パパの日常。 』とウェブコミック『 独身でパパになる 』で子供たちの生活やそのなかで感じた想いを公開している彼に、甥と姪を引き取った際の詳細、一緒に生活を始めてからの苦労などを聞いた。(前後編の前編/ 後編 を読む)

◆ ◆ ◆

甥と姪を引き取ることに、両親が猛反対

――28歳のときに甥と姪を引き取ることになり、突然お父さんになった「だいきんぐ」さんですが、その経緯を教えてください。

だいきんぐ 弟が自死してしまって、弟の妻と、子どもたちが残されたんですが、生前、家庭内のトラブルで悩んでいると弟から聞いていて。

 そこから、僕が子どもたちを引き取るのがベストだと判断し、引き取りました。

――その際に、弟の妻や、ご両親から反対は?

だいきんぐ 弟の妻からの反対はなかったのですが、両親が猛反対していました。当初、両親は自分たちが育てると言っていましたね。

 ただ、父は61歳、母は56歳で若くはないし、当時上の子は7歳、下の子は3歳くらい。成人を迎えるまで育てるのに10年以上かかるのを考えたら、そこまで両親が生きていられるかどうかわからないなって。生きていたとしても、いまみたいに体が動くわけでもないでしょうし。

 だったら、僕が育てたほうがいいんじゃないかと思いました。

――ご両親の反対の理由は?

だいきんぐ とにかく、子どもを育てたことがないのに、そんな簡単に引き取るというのはどうなんだ、というのが大きかったです。それと、子供たちを引き取って子連れになったら結婚が難しくなるぞとか。

 あとは、やっぱりお金ですよね。そういったことを、おまえはちゃんと考えているのかといろいろ言われましたね。

――お子さんおふたりとは、もともと仲が良かったのですか?

だいきんぐ 以前から僕がひとり暮らしをしている部屋へふたりで泊まりに来たりしていたので、仲は良かったと思います。ただ、弟が亡くなる1年前に、親族の相続に関する揉め事に巻き込まれて弟とケンカしてしまって、そのまま弟が亡くなってしまったんですね。

 その間、子どもたちにも会っていなかったので、弟が亡くなった日が、ほとんど1年ぶりの再会でした。

「お母さんと住む? 俺と住む?」

――だいきんぐさんと暮らす、ということを伝えた子供たちの様子というのは?

だいきんぐ 「お母さんと住む? 俺と住む?」と聞いて「だいちゃんと一緒に住む」と答えてくれたのは覚えているのですが、実はあまりはっきりとは記憶にないんです。その日は僕も葬儀場に行ったりとか、ものすごく慌ただしくて……。

――だいきんぐさんがおふたり引き取ることになってからの周囲の反応についてお聞きしたいのですが、それぞれの子が通っていた小学校、保育園は驚いたりは。

だいきんぐ 保育園側も小学校側も、弟一家の状況は分かっていたっぽくて。もちろん、弟が亡くなったことも伝えてあったので、「ああ、分かりました」と納得している感じでした。

――ご家族以外で、そのあたりの話をした方っていますか?

だいきんぐ 地元の仲のいい友達には言いましたね。大体ビックリした後に、「なんで、(引き取るのが)親じゃないの?」って感じの反応をされます。でも、引き取ってからは、ちょこちょこと家に来ては子供たちの遊び相手になってくれたりして嬉しいですよ。

職場では「え、そんなに早くに帰るの?」という雰囲気に

――急にふたりの子持ちになったわけですから、だいきんぐさんのお仕事にも影響があったのではないですか。

だいきんぐ 当時勤めていた会社では東北支部の営業の責任者だったんです。で、仕事が終わるのが夜の8時くらいだったんですけど、それを5時に変えてもらったりしました。

 ただ、最初の頃は「大変だな。それでいいよ」みたいな対応をしてくれていたんですけど、だんだんと「え、そんなに早くに帰るの?」という雰囲気になっちゃって……。

――会社にはお子さんのいる社員をサポートする制度はなかったのですか。たとえば、時短が定着していたりとか。

だいきんぐ まったくなかったですね。産休すらなくて、女性の社員が妊娠したら、その時点で退職してもらうというような会社でした。

退社し、夜勤バイトに…睡眠時間は3時間

――YouTubeでの動画でも仰っていましたが、そういった会社であったために退社されて、コンビニの夜勤バイトに就かれたと。やはり時間の問題が大きいですか?

だいきんぐ そうですね。時間の問題もありましたけど、僕は出張も多かったので。子供たちがいなかった頃は1週間丸々出張というのが、1カ月に3回くらいあったんです。

 子供たちを引き取ってからは、さすがに1週間丸々はなくなりましたけど、それでも2泊3日くらいの出張は月に数回しないといけない。ヘタしたら単身赴任も無きにしもあらず、という雰囲気だったので、辞めました。

――子どもたちとの時間を得るためにコンビニで働くようになったとはいえ、それはそれで厳しい面もありそうですね。

だいきんぐ 夜勤なので、睡眠時間が3時間くらいなんですよ。

 1日のスケジュールで言うと、朝の7時に帰ってきて、シャワーを浴びて、子供たちを学校に送り出す準備をして、7時30分くらいに家を出て学校まで送って、帰ってきたら掃除や洗濯といった家事。そこからYouTubeにあげる動画の編集をして、14時30分くらいに学校へ子供たちを迎えに行って、宿題を見たり、遊んだりして。

 で、17時30分くらいに仕事帰りの母が来てくれるので、そこで交代してもらって寝て、21時からバイトという。

――なかなかハードで、ちょっとお体が心配になりますね。お子さんを学童に入れたりとかは。

だいきんぐ まだ、入れていないんです。夜、子供たちと一緒にいられないぶん、昼間は一緒にいたいのもあって。

一番大変なのは料理。メニューを考えるのも一苦労

――引き取った当初は家事もままならなかったと思いますが、一番大変だったのはなんでしょう。

だいきんぐ ごはんを作るのがマジで大変だなと思います。僕、食事は外食とかコンビニばっかりで、ほとんど料理をしてこなかったので……。自分で作らなきゃいけないなと思って始めたけど、ほんと大変だなと思って。

 あと、メニューを考えるのも一苦労。子供たちに「なに食べたい?」と訊いて「なんでもいいよ」みたいに言われちゃうと、「なんでもいいから、食べたいの言ってよ」って。あと、下の子が3、4歳の頃は、なにを作ってもなかなか食べてくれなくて、それも困っちゃいましたね。

夜中に起きて泣き出す…子どものメンタルケアの大変さ

――いきなり7歳と3歳の子供と向き合うのも大変ですよね。特に上の子は、弟さんが亡くなった姿を目にしていたために精神的に不安定な時期もあったそうですが。

だいきんぐ 大変でしたね。夜中に起きて、30分から1時間くらい泣くんですよ。必死になだめるんですけど、自分の睡眠時間も減ってしまう。精神科にも通わせていたこともありました。でも、ここ1年ぐらいで落ち着いてきましたね。

――下の子は、3歳だとイヤイヤ期のまっただなかになりますよね。

だいきんぐ そっちは意外と冷静に対応できました。泣いたりわめいたりしても「また始まったか」と思う程度で。

――動画で「上の子はなにかと我慢することが多い」と仰っていましたが、具体的にどういったことを我慢されているのですか?

だいきんぐ 年齢的に下の子のほうが手がかかったので、そういう時に「ひとりで遊んでて」みたいなのが多かったですし。下の子がこういうものを食べたいと言ったら、上の子が食べたくなくても作ったりとか。

 やっぱり、下の子を優先しなければいけない時期があったので、我慢させてしまって悪かったなって気持ちはあります。

すぐ服が小さくなる…「親になる」ことの経済的な負担

――コンビニのバイトだけだと経済的に厳しいと動画でお話しされていますが、特に出費が痛い部分は。

だいきんぐ 服ですね。すぐ大きくなるので。服が小さくなって着られなくなると、「この前買ったばっかりなのに」と思います。買ってばかりだと大変なので、母の職場の方でお孫さんのいる方からおさがりをもらったりとか。

――子供たちとの時間と彼らとの生活を良くするためのお金を得るためにYouTubeを始めたそうですが、「子供をダシに金を稼ぐとは」みたいな批判が来ることも覚悟ができていたわけですか。

だいきんぐ 来たところで「あっそ」という感じで。子供たちのためにやってることなので、なにを言われても平気ですね。実際、批判や中傷は少なくて、応援のコメントばかりなんですよ。

 あと、1本目の動画は洗い物をしているところを写していたんですけど、「水の出しっぱなし、もったいないですよ」とか「こうやって洗ったほうがいいですよ」といったアドバイス的なコメントもいただいて。ありがたいんですけど、いただいたアドバイスはまだあまり活かせられてないです(笑)。

【続きを読む】 弟の死後、甥(7)と姪(3)は「俺が引き取りたい」と…28歳独身男性が「2児の父になる」ことを決断できたワケ

弟の死後、甥(7)と姪(3)は「俺が引き取りたい」と…28歳独身男性が「2児の父になる」ことを決断できたワケ へ続く

(平田 裕介)

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