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日ハム・清宮幸太郎(25)の名前が放出リストから消えた? チームを失望させた“飽き性エピソード”からの変身

文春オンライン / 2024年8月24日 11時0分

日ハム・清宮幸太郎(25)の名前が放出リストから消えた? チームを失望させた“飽き性エピソード”からの変身

父はラグビー界のレジェンド・克幸氏 ©時事通信社

 熱闘が続く夏の甲子園。8月17日、延長11回のタイブレークの末に大社高(島根)に惜敗した早稲田実業高(西東京)を、スタンドからある大物OBが応援していた。京セラドームでのオリックス戦の直後に駆けつけた、日ハムの清宮幸太郎内野手(25)だ。

 当時の高校野球記録となる通算111本塁打をマークした元“甲子園の申し子”は、自身もこの夏に入ってから絶好調。

「7月後半からレギュラーに定着すると、8月11日の西武戦では2戦連続となる8号HR。8月だけで5HR(18日現在)という爆発ぶりを見せています」(日ハム担当記者)

「新庄剛志監督(52)の下ではもうチャンスはないかと」

 そんな清宮だが、プロ入り後は低迷が続いていた。18年のルーキーイヤーに7本塁打をマークして周囲に期待を抱かせたものの、昨季の本塁打数はわずか10本に留まった。

「勝負を懸けた今季も、春季キャンプ入り直前の自主トレ中に左足首を負傷して開幕一軍から漏れました。その後、4月中旬に昇格しても打率一割を切るなど目も当てられず、再び二軍落ち。故障離脱を嫌う新庄剛志監督(52)の下ではもうチャンスはないかと思われていました」(同前)

チームを失望させた、プロ1年目の“飽き性”エピソード

 低迷の一因は“飽き性”にあった。じつは新人の頃、早くも日ハムを失望させる出来事があったという。18年1月、千葉・鎌ケ谷市の二軍施設で行われた、新人合同自主トレ初日のことだ。

「全体練習後、清宮が同級生を連れてロングティーなどの居残り特打を行い、『これから毎日やりたい』とぶち上げて話題になりました。ところが翌日以降、ぱったりやらなくなってしまったんです。どうやら上層部から『周りもしんどいし、あまりやりすぎるな』と言われたようですが、そこであっさりやめてしまうのが清宮なんですよね(苦笑)。周りがしんどいなら、同級生じゃなくてスタッフに付き合ってもらえばよかったのに」(当時を知る球団関係者)

 こうした姿勢では成績も伸ばせず、最近では球団内でトレード候補とされていた。実際に各球団では巨人を中心に、中日、ソフトバンク、西武など、清宮獲りを狙っていた球団も少なくなかった。だが、

「のんびり屋の清宮も危機にようやく気付いたようで、今季は目の色が違う。昨オフ、一期後輩で清宮と同じく甲子園スターだった吉田輝星投手が日ハムからトレードでオリックスに放出されたことも大きかった。8月のこの活躍ぶりで、ようやく“トレードリスト”から脱却できそうです」(前出・記者)

 エスコンでも“申し子”となれるか。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月29日号)

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