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体重69→54キロに激減、免許更新で別人に間違えられたことも…高校時代は女子にいじめられるほど“陰キャ”だった男性がバズるほど「美しくなれた理由」

文春オンライン / 2024年9月22日 10時50分

体重69→54キロに激減、免許更新で別人に間違えられたことも…高校時代は女子にいじめられるほど“陰キャ”だった男性がバズるほど「美しくなれた理由」

変身前のひやニキさん(写真:本人提供)

「もう絵に書いたような陰キャですね(笑)。初対面の人間とは目を合わせて喋れないし、学校内でも数人の友人としか話ができませんでした」

 高校時代は陰湿なクラスメイトにいじめられたことも…。ところが今は大変身を果たし、SNSでは華麗なコスプレ写真で注目を集める、インフルエンサーのひやニキさんインタビューをお届け。彼はなぜ変われたのか?(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◆◆◆

女子にいじめられたことも…苦痛だった高校時代

──免許証の更新で別人と間違われて更新を拒否された経験があるほど、見た目が激変したそうですね。

ひやニキ 僕は元々ASDやADHDの傾向が強く、中学校までは普通に友人と過ごせていたんですが、高校に入ってからはクラスで浮いた存在になってしまったんです。ちょうどその時、僕が決定的にオタクになったきっかけでもあるんですけれど、小説を書き始めたんです。京極夏彦先生や芥川龍之介先生が大好きで。それでだんだん高校に行かない日が増えて、引きこもりがちな生活になりました。

──当時はどんな性格だったんですか。

ひやニキ もう絵に書いたような陰キャですね(笑)。初対面の人間とは目を合わせて喋れないし、学校内でも数人の友人としか話ができませんでした。

──クラス活動も苦痛だったのでは?

ひやニキ そうですね。最近分かったんですが、僕は発達性協調運動障害という発達障害があって、運動も苦手だったんです。体育の授業は走ればビリ、投げればボールは飛ばない、みたいな。だから疎外感がすごかったです。他のクラスには友達が2~3人いたので、その人とだけ喋って、他とは目も合わせない。喋ろうとすると、変な汗をかく、みたいな感じでした。

 見た目も「THEオタク」って感じで。Xでバズったビフォーの写真も、高校3年生の時のです。髪の毛が天パで、眉毛も生やしっぱなしの、もっさりしたちびデブでした。高校はクラスの半分が女子だったんですけど、目立っている女子何人かにいじめられたりもしていました。

──いわゆる1軍的なタイプの女子ですね。

ひやニキ そうですね。陰湿な女子が考えそうないじめは、一通り経験しましたね。机を端っこにやられるとか、持ち物に落書きされるとか。どうしても用があって話さないといけない時も無視される。ひそひそ笑われるのは毎日だったので、慣れちゃいました。

──ひどいですね……。

ひやニキ クラスに居場所がないので、お昼ご飯も隣のクラスに行って友人と食べていました。修学旅行や遠足も、同じクラスの子と話した記憶はほとんどないです。それが女性にコンプレックスを覚えるきっかけのひとつでした。

──その後大学に進学したそうですね。Xには「大学デビューに失敗した」とありましたが……。

ひやニキ はい。一人暮らしをはじめたので「これを機に大学デビューを」と考えたんですが、見た目を変えようにも、痩せ方もわからない、髪のセット方法もおしゃれの仕方もわからない。

 しかも、高校までロクに人付き合いをしてこなかったので、人との距離感の取り方もわからない。大学では向こうから距離を詰めてくれる人はいたんですが、次に自分がどう向かっていったらいいかわからない。だから0か100かでぶつかって相手に嫌がられる。大学1年の時はそれを繰り返していました。

 オタクがやりそうな失敗は全部やりました。好きな子の家の前で、偶然を装って待ち伏せしたり……。ある時「なんでみんないいニオイするんだろう」と疑問に思ったんですが、香水の存在を知らなかったので、紅茶のティーバッグを一箱全部開けて風呂に突っ込んで、紅茶風呂にして入ったり……。

──なんと!

ひやニキ そういうトンチキエピソードは山ほどあります(笑)。大学では、大道芸のサークルに入ったんですが、最初は同級生とはなかなか距離を縮められませんでした。

 2年生になり、初めて仲のいい後輩ができたことで、少しずつ同級生とも話せるようになったんです。ある時、ほとんどしゃべったことがなかった同級生の一人が急に「今から服を買いに行くぞ」って誘ってくれて、全部服を選んでくれたんです。それまで僕は、いとこの女の子のお下がりとか、毛玉だらけのダッフルコートとか着ていたので、人生で初めて自分で服を買いに行きました。

──同じ時期にコスプレも始められたそうですね。

ひやニキ そうですね。大学2年の時に、少し周囲とコミュニケーションができるようになったのもあって、当時好きだった「東方Project」のコスプレを始めました。女性キャラばかりのゲームなので、最初から女装コスですね。

ターニングポイントは「恋人との別れ」

──最初からきれいに女装できたんですか?

ひやニキ だったらよかったんですけど(笑)。でも、当時のコスプレって、今みたいにXに投稿するためじゃなくて、ゲームの世界観を写真で表現して、仲間同士で楽しむのが目的だったので、別に顔も写ってなくていい、ぐらいな感じだったんです。

──「女性に対してのコンプレックスがあった」と語っていましたが、女装で彼女たちよりも綺麗になって見返したい、という思いもあったのですか。

ひやニキ 最初はただキャラを再現したいという思いだけだったんですけれど、SNS上に写真をアップするようになって、何回かバズった後にはそう思いましたね。「当時お前がいじめていた陰キャのさえないやつは、こんなに綺麗になってるけど、どんな気持ち?」っていう。

 Xに2013年半ばからコスプレ写真を上げていったら、フォロワーはどんどん増えていきました。最初は「まあまあ見られるレベルの女装コス」くらいな感じでフォローしてくれていたんですが、一度メディアに取り上げられてバズってから一気に増えましたね。

──その後、ご自身が大きく変わるきっかけになったのは、いつごろですか?

ひやニキ 大学を卒業して社会人になったんですが、華々しい青春時代を送れなかったというコンプレックスがずっとありました。社会人になって初めてコスプレで出会った彼女ができたんですが「服がダサい」と、2年間言い続けられたりもして。その後も何人かつきあったのですが、あまり続かなくて。

 ターニングポイントになったのは、1年間付き合った彼女と別れたことです。別れた原因が、相手にこっぴどく浮気されてしまったことだったんです。元々、付き合い始めたときも、前彼と被っているような相手だったんですけれど……。

 それが本当に悔しくて「彼女を見返すぐらいいい男になりたい」と思うようになったんですが、方法がわかりませんでした。

──そうだったんですね。

ひやニキ それで当時の友人が、落ち込んでいる僕をクラブに連れていってくれたり、素敵な人たちとの飲み会に連れて行ってくれたりしたんですよ。飲み会の後には毎回「何か気づくことあった?」って聞かれて。僕が「みんな顔が綺麗で……、俺とは違う」と話したら、「いや、お前もパーツは綺麗だから、整えれば同じくらいにはなれる」って言ってくれて、服選びに連れて言ってくれたんです。

──いい友人ですね。

ひやニキ それまで1000円カットしか行ったことがなかったんですけど、初めてヘアサロンにもいきました。彼が「この文言をそのまま美容師に伝えて」って指示をくれて。

 それから彼が「まずは美容師さんと仲良くなって、自分のキャラクターを掴んでもらいな。そこから自分が好きなスタイルに合わせた髪型とかにしていけばいい」って教えてくれたんです。

 実際、髪型が決まったあとで、ようやく自分でも「こういう格好がしたい」「自分にはこういう服が似合うみたい」と思えるようになったんです。

体重が69→54キロに激減!

──ダイエットもしたそうですね。

ひやニキ その彼が「痩せたいならこれを食べたらダメ」「こういう運動をしたほうがいい」とか教えてくれて。大学時代は体重69キロあったんですが、一番やせたときは54キロまで落ちました。

──すごいですね……! 何をしたら15キロも痩せられたんでしょうか。

〈 クラスの3軍男子が「超イケメン」に大変身…“陰キャ卒業”に成功した33歳男性が気づいた見た目を整えることの大切さ「いい縁を引き寄せるための第一歩」 〉へ続く

(市岡 ひかり)

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