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「もう浜田さんとの絡みがなくなってもいいと思って…」元「プラス・マイナス」岩橋良昌が芸能界の闇を告発した“積年の理由”とは

文春オンライン / 2024年9月29日 17時0分

「もう浜田さんとの絡みがなくなってもいいと思って…」元「プラス・マイナス」岩橋良昌が芸能界の闇を告発した“積年の理由”とは

吉本興業で「プラス・マイナス」としてかつどうしていた岩橋良昌さんとたかまつななさん

  2024年2月、SNSでの不適切な投稿や配信が原因で吉本興業からマネジメント契約を解消され、お笑いコンビ「プラス・マイナス」の解散にまで至った岩橋良昌さん。その背景には何があったのか。以前から公表していた強迫性障害との関係は? YouTube「たかまつななのSocial Action!」で、その本音に迫りました。(聞き手:たかまつなな/笑下村塾)

――今年1月に過去にご自身が受けたパワハラ被害をXで告白し、2月にコンビ解散、退所に至りました。そもそも過去のパワハラを告発しようと思ったのはなぜですか?

岩橋 持病の強迫性障害とかチック症みたいなやつが爆発しちゃって。自暴自棄になって「死にたい」みたいになっちゃったんですよ。そしたら胸の中にある腹が立っていることを言ってからじゃないと終われないみたいな、そういうモードになってしまいまして。

――今は大丈夫ですか? 心配していました。

岩橋 今は全然ストレスフリーというか。20年ぶりに本来の生活ができています。スケジュールが緩くなったこともありますし、芸能界的なところ、緊張とプレッシャーと上下関係と権力との立ち回り方みたいな、そういう日々から解放されて、地元に帰って田舎でゆっくり過ごしている自分が今はすごく良くて。前は毎日仕事で休みがなかったんですけど、今は3日に1回程度のスケジュールで回復期間というか。もっと早くこうするべきだったと思います。

「ものすごく辛い唐辛子みたいなものをベロの下に流し込んで…」

――漫才ができなくて寂しい気持ちはありますか?

岩橋 今のところは全くないですね。漫才のプレッシャーとか、ウケないといけないとか、失敗できないとか、漫才中にこういう病気が出たらだめだとか、そういうのを毎回ドキドキしながら舞台に上がっていたので。特に賞レースになるとそれがMAXになるので、毎回毎回緊張して、ちゃんとできるかどうかを袖でギリギリまで処理しながら、「どうもー」って出ていくような感じだったので、だいぶ無理はしていましたね。

――告発したのは制作会社のプロデューサーの方からのパワハラ被害でした。何があったのでしょうか?

岩橋 芸人だからこれぐらいは許容範囲だろうみたいなところがあると思うんですけど、その中で僕も嫌な思いをいっぱいしてきて、それを決して外で言ってはいけないという感じだったんですよ。いろいろされましたね。芸人が食べて「うわぁ」みたいなのをケタケタ笑ったり、ものすごく辛い唐辛子みたいなものをベロの下に流し込んで「うええ」みたいなのを笑って、でも芸人がお金もらってありがとうございますって言うみたいなのとか。普通にドーンと殴られたこともあったり。

  もちろん止める人なんているわけもない。もうやりたい放題ですよね。でもその世界でそのメンバーで仕事をもらって、例えばダウンタウンの浜田さんとかと一緒に円滑に仕事をしていくためには声を上げられなかったんですけど、僕自身は嫌だったので声を上げようと。

――突然の解散でした。吉本興業とはどんな話し合いをしたんですか?

岩橋 つぶやいていることが結構過激だったので、こういうつぶやきはやめなさいと再三言われていました。それを素直に受け入れられずに、吉本は吉本で守るものがあるからそれを言ってきているんだと解釈して発信し続けて無期限活動停止という形になりました。前から漫才漬けの生活がしんどかったということもあったので、これを機に辞めさせてもらいますと。

――フジテレビの「めちゃイケ」でのことも告発されていましたね。

岩橋 僕が上京して一発目にめちゃイケに呼ばれたんです。「江頭さんキラーみたいな新キャラが出てきた」みたいな感じで。台本は真っ白で、江頭さんと暴れてくださいみたいなことで。僕から江頭さんに飛び蹴りにいって、江頭さんの反撃にあい、前十字靭帯を断裂してしまったんです。僕のシーンはカットになりました。その発表の仕方などでも不信感が募り汚い世界だなと思うようになりました。

先輩の芸人に女性を“上納”するというシステムは「あると思います」

――ほかにも吉本や芸能界で似たような話を見聞きしたことはありますか?

岩橋 ほかの人が体験したことはあまり知らないですけど、自分が体験したことはありますよね。自分の正義を、真実を貫くのか、芸能界とはそういうものだと飲み込んで生きていくのか。僕は干されてもいいので自分らしい生き方をしたいと思ったので、今は満足ですしこれでよかったと思っています。

――すごく分かります。私もこの世界はおかしすぎると思って、早い段階で事務所を独立しました。腫れ物に触るような扱いを受けませんでしたか? 後悔はないですか?

岩橋 基本、総スカン食らいますよね。でもこの疎外感があっても自由なほうがいいので、自分がしたいように行動してこうなっているわけですから、今が自分の求めていたものだと思うので、後悔は全然ないです。

――先輩の芸人に女性を“上納”するというシステムは、芸人の世界で本当にあるんですか?

岩橋 あると思います、気持ち悪いですよね。自己責任ですればいいのにとは思います。

 テレビで誰もが知っている売れっ子の一部の人がそういうのが好きだというイメージがあります。後輩も手柄を上げて先輩に覚えてほしい、かわいがってほしい、喜んでほしいと、必死に女性を用意するんです。

――出世したい気持ちも働いて、上納システムになってしまっているということですね。女性の側はなぜ参加してしまうのでしょうか?

岩橋 僕の体感上、まず芸能人に会うのが嫌な人は来ません。実際に飲み会ではテンションが上がって喜んでいる女性もいましたよ。でもそこからのことは分かりません。そこから断れない空気を出して、強引にそういうことを行っているなら問題ですし。でも先輩と女性が店を出たあとのことはわからないじゃないですか。

――飲み会で無理やりそういう空気を作ることまでは求められていないんですか?

岩橋 僕はあんまり行ったことがないですけど、飲み会では楽しく飲んでいる感じだと思います。そのあとはトップの芸人さんの責任じゃないですか。

――岩橋さんも「飲み会のために女の子を探せ」と言われたことはあるんですか?

岩橋 直接はないです。ただ絶対探してこいみたいな圧力ではなくても「誰かおらん?」みたいなのはあります。関西のテレビとかを見ると、大御所とよくアテンドしている芸人が一緒に出ていて、見てて気持ち悪いですよ。うわあって思います。この前(女性を)あてがったから、かわいがってもらっているんだろうね、とか思っちゃいます。売れっ子芸人になればスタッフも顔色をうかがうので、あの子を呼ぼうと言ったら呼べるでしょうし。

――それは衝撃的ですね。岩橋さんは、コンビを解散したあと、どんな仕事をしているのでしょうか?

岩橋 今はSNS系とYouTube系と、自分で発信できるものをしています。こういう辞め方をしているのでアンチも多いですが、応援してくれる人もたくさんいます。ありがたいことに一緒に仕事をしてくれるスタッフも見つかりました。こういうYouTubeの対談とか、SNSで飲食店をPRするとか、お祭りに行ってネタをしたり、MCをしたり。パチンコ屋さんへ営業も行きますし、アパレルとかもありますし。

「もう浜田さんとの絡みがなくなってもいいと思って」

――そもそも岩橋さんが芸人を志したきっかけは何ですか?

岩橋 僕は子どものころから人を笑かすのが好きで、お笑い番組も好きで。小学5年生で引っ越すことになった時、それまでずっと笑かしていた女の子がショックを受けて泣き崩れたのを見て、人を笑かすってこんなに刺さるんだなって思って芸人になろうと思いました。

――これまでの活動で特に思い出深い仕事はありますか?

岩橋 上方漫才大賞という大きな賞をいただいたのは一番の功績というか。20年漫才に打ち込んできて、本当に苦しかったんですけど評価していただいて。漫才に関してはやりきったというのがあります。

――夢と希望を抱いてこの世界に入って、実際に芸能界の汚い部分を見たときはどんな気持ちでしたか?

岩橋 そういう世界だから受け入れないといけないんだろうと思ってずっとやってきました。有名な方と共演できて、すごい影響力があって、それを僕も続けていきたい思いもありました。浜田さんも大好きで絡ませてもらえるのも本当に嬉しかったです。ただこれを続けるためには、その取り巻きとの嫌なことを我慢しないといけないのがだんだん嫌になって、もう浜田さんとの絡みがなくなってもいいと思って今に至りました。

〈 「女の子の前で卑猥なことを言うのが止まらなくて…」元プラス・マイナスの岩橋良昌が“悪魔の病気”に悩んだ30年間「なんで俺だけこんなやねん、苦しすぎる」 〉へ続く

(たかまつ なな)

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