「この数字では給料泥棒としか」日産CEO&CFO“高額報酬”に恨み節〈営業利益99%減で、2人の報酬を下回った!〉
文春オンライン / 2024年10月31日 6時0分
(写真はイメージ) ©momo.photo/イメージマート
日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
日産・内田社長の迷い
日産自動車(内田誠社長兼CEO)の先行きを危ぶむ声が急速に広がっている。きっかけは2024年4〜6月期決算だ。営業利益が前年同期比で99%減のわずか10億円だったためだ。23年度の内田社長の役員報酬は6億5700万円、スティーブン・マーCFOは6億7600万円だ。2人の報酬の合計は、直近決算の営業利益を上回ることになる。「CEOやCFOとして相応の仕事をしていれば文句は言わないが、この数字では給料泥棒としか言いようがない」と、ある日産幹部は嘆く。
原因は商品力の弱さにある。トヨタ自動車(佐藤恒治社長)とホンダ(三部敏宏社長)が北米をドル箱にしているのに対し、日産の北米地区の営業損益(24年4〜6月期)は209億円の赤字だったことが、それを象徴している。車が売れていないのに、トヨタやホンダより、多額の販促費をつぎ込んでいるのだ。
「日産は、日本勢で先行したEVに活路を見出すしかない」と、自動車業界関係者の多くは口にする。それゆえ、8月に発表したEV分野でのホンダとの提携を「現実を踏まえた将来戦略」と評価する声も多かったが、実際にはそんなに褒められた話ではない。
「提携はホンダ側が持ち掛け、三部社長は、両社の本社が関東にあるため『トヨタに対抗する関東連合の誕生だ』と息巻いたと言われている。だが、徐々にすれ違いが浮き彫りになっている」(自動車業界関係者)
《 続きは「文藝春秋 電子版」に掲載されています 》
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この記事の全文は、「文藝春秋」2024年11月号と「文藝春秋 電子版」に掲載されています( 丸の内コンフィデンシャル )。記事の見出し一覧は次のとおりです。
・日産・内田社長の迷い
・商工中金の退任観測の裏
・ユニコーンの躓き
・医療法人が上場?
(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2024年11月号)
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