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《いまや報酬77億3200万円!》セブン-イレブン買収合戦のキーマンはアメリカ子会社CEO「当初は創業家との関係づくりに腐心していたが…」

文春オンライン / 2024年12月18日 6時0分

《いまや報酬77億3200万円!》セブン-イレブン買収合戦のキーマンはアメリカ子会社CEO「当初は創業家との関係づくりに腐心していたが…」

画像はイメージです ©w.mart1964/イメージマート

日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。

◆◆◆

セブン買収のキーマン

 セブン&アイ・ホールディングス(HD、井阪隆一社長)が反撃に出た。カナダのアリマンタシォン・クシュタール(ACT)からの買収提案に対抗、11月13日、創業家の伊藤順朗副社長が代表を務める資産管理会社・伊藤興業が、9兆円規模とも言われるMBOを通じた買収提案をしたのだ。国内メガバンクや伊藤忠商事(石井敬太社長)から巨額の資金調達をする案が検討されている。

 セブン&アイHDはどちらの提案に乗るのか、ACTや伊藤興業は巨額資金を集められるか、伊藤忠の子会社・ファミリーマート(細見研介社長)との関係は……今後の注目点は幾つもあるが、複数のセブン関係者が「あの人の動静は要注意だ」と指摘する人物がいる。セブン&アイHDの米子会社、セブン-イレブン・インク(SEI)の、ジョセフ・マイケル・デピントCEOだ。一体、なぜ彼なのか?

 SEIがセブン&アイHDの完全子会社となったのは2005年。当時はグループの一事業に過ぎなかったが、デピント氏が買収に次ぐ買収を重ね、セブン&アイHD内での位置づけを上げていった。HDの24年2月期の売上高は約17兆8000億円で、営業利益は約5342億円だったが、前者の6割弱、後者の8割弱をSEIが占めている。

 デピント氏のSEI入社は02年のこと。「当初は創業家との良好な関係づくりに腐心していた」と、昔を知るセブン関係者は振り返る。だが21年、全米3位のコンビニチェーンのスピードウェイ買収を主導して以降は「デピント氏は報酬だけでなく、存在感でも井阪氏を上回るようになった」(セブン幹部)。24年2月期は、井阪社長の報酬・3億4100万円を遥かに上回る77億3200万円を手にしている。

 セブン&アイHDの海外事業は、ほぼデピント氏に委ねられているという。「内弁慶の井阪さんが、海外事業についてはデピント氏に丸投げしたからだ」(別の幹部)。それもあって、同じ「セブン-イレブン」を名乗りながらも、日本国内と海外ではオペレーションが全く異なる。《続きは「 文藝春秋 電子版 」でお読みいただけます》

本記事の全文は「文藝春秋」2025年1月号と「文藝春秋 電子版」に掲載されています( 丸の内コンフィデンシャル) 。記事全文(約3700字)では下記の内容をお読みいただけます。

 

★セブン買収のキーマン

セブン&アイ・ホールディングス(HD、井阪隆一社長)が反撃に出た。カナダのアリマンタシォン・クシュタール(ACT)からの買収提案に対抗……

★あおぞら銀の受難

あおぞら銀行(大見秀人社長)の苦境が続いている。11月15日発表の2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%減……

★メルカリの内憂外患

メルカリ(山田進太郎社長兼CEO)が内憂外患に悩まされている……

★外食高値買収劇の裏

外食企業で大型買収が続いている。ターゲットは非上場の新興チェーン……

(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2025年1月号)

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