女子フィギュア人気は復活するか? 新星・紀平梨花の強さの秘密

文春オンライン / 2018年11月18日 7時0分

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「時代に合った跳び方」と伊藤みどり氏も絶賛 ©共同通信社

 日本女子フィギュアスケートに“新星”が誕生した。11月9日から行われたNHK杯で優勝した紀平梨花(16)だ。

 会場で取材した一般紙運動部記者が、興奮を隠せないように偉業を解説する。

「紀平は今季からシニアに転向した高校1年生です。グランプリシリーズデビュー戦での優勝は日本初の快挙で、総合得点は平昌五輪金メダルのザギトワに次ぐ今季世界2位。それだけでも凄いのですが、フリーの技術点ではザギトワを上回り、今季世界最高を叩き出した。原動力はフリーで2本成功させたトリプルアクセル。浅田真央に憧れて習得した大技は、高さも距離もありながらフワッとした軽やかさもある。加えて大人っぽい演技ができるのも魅力です」

 スポーツ紙フィギュア担当記者も紀平の長所をこう語る。

「手足もすらっとしていて見栄えがよく、表現面でも優れています。今後、強豪のロシア勢と世界のトップを争う存在になるのは間違いない。2022年の北京五輪では金メダルも十分期待できます」

 国内外を驚愕させた逸材は、いかに頭角を現したのか。

短距離走は男子より速い

「目に付くのは身体能力の高さ。幼少時から運動神経が抜群で、両親は体操やバレエ、ピアノなど様々な習い事をさせました。中学生の時には短距離走で全国の男子平均より速い記録をマークしたとか。高難度のジャンプを身につけられた所以でしょう」(同前)

 快挙を成し遂げた紀平だが、

「『こんなに高い点数が出るなんて!』と無邪気に驚いていました。演技は迫力がありますが、本人はおっとりしていて、取材でもふんわりした関西弁を喋る普通の女の子。カメラマンが向けるレンズに『シャッター音が気になってしまうんです』と言ったことがあるほど繊細な一面もあります」(前出・運動部記者)

 紀平の今後の可能性について、フィギュアスケートライターはこう分析する。

「ここ数年の日本は人気、成績の両面で男子がリードし、女子には注目が集まらない傾向があった。しかし紀平が出てきたことで、女子人気復活の気運も高まってきました。変な癖のない、素直で素朴な性格はメディアやファンからの受けもいい。みんなに愛される“第二の浅田真央”のような存在になれるのでは」

 舞い降りたニューヒロインの今後が楽しみである。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年11月22日号)

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