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オーロラ、夜景、山火事など…2021年に国際宇宙ステーションから撮影された地球の写真

Business Insider Japan / 2021年9月10日 19時0分

写真

アフリカの紅海とナイル川の向こうの地平線に、地球大気の薄く青い層が見える。2021年2月3日撮影。 NASA 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士は、魅惑的な地球の景色を楽しんでいる。90分で地球を1周しているため、日の出、夜間に輝く都市、青い海、色とりどりの風景などをたくさん見ることができる。 以下で紹介する、2021年に入ってISSから撮影された写真には、明るいオーロラや、農地が生み出す驚くほど規則的なパターン、絶景の山々などが捉えられている。宇宙飛行士の中には、地球上の自分の生まれた場所を見つけたり、いつか行ってみたい国立公園を探したりする者もいる。 しかし、気候危機が深刻化するなかで、大規模な山火事が燃えさかる様子や、「アイダ」のような超大型ハリケーン、アメリカ西部の干ばつなども宇宙飛行士たちは目にしている。彼らはこうした異常気象について悲しみ、心配している。

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士は、毎日素晴らしい景色を楽しんでいる

キューバ、バハマ、アメリカ・フロリダ州南部の合成写真。2021年5月2日撮影。 キューバ、バハマ、アメリカ・フロリダ州南部の合成写真。2021年5月2日撮影。 NASA

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地球の250マイル(約400キロ)上空から、都市の光や山々、巨大な嵐、融解しつつある氷河などを見ることができる

トルコの街、イスタンブールの夜景。ボスポラス海峡と金角湾を囲むようにして都市が広がっている。2021年5月10日撮影。 トルコの街、イスタンブールの夜景。ボスポラス海峡と金角湾を囲むようにして都市が広がっている。2021年5月10日撮影。 NASA

NASA

ISSは90分ごとに地球を1周しているため、宇宙飛行士は1日に16回、日の出と日没を目にする

西オーストラリア沖のインド洋に昇る太陽。2021年5月20日撮影。 西オーストラリア沖のインド洋に昇る太陽。2021年5月20日撮影。 NASA

NASA

ISSには、現在7人のクルーが滞在している

ニュージーランドのタラナキ山。2021年1月25日撮影。 ニュージーランドのタラナキ山。2021年1月25日撮影。 Roscosmos

Roscosmos

その中には、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士トマ・ペスケ(Thomas Pesquet)や、アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士メーガン・マッカーサー(Megan McArthur)がいて、すばらしい写真を定期的にSNSに投稿している

東京の夜景。2021年2月27日撮影。 東京の夜景。2021年2月27日撮影。 NASA

NASA

農村地帯は、美しい模様を生み出すことがある。宇宙から正確な場所を特定することは難しいが、写真にある砂漠の中の農場は、ペスケによるとアフリカのどこかだという

青や緑の円が散らばる砂漠。センターピボット方式の灌漑が行われている円形の耕地のなかで、作物が栽培されている。 青や緑の円が散らばる砂漠。センターピボット方式の灌漑が行われている円形の耕地のなかで、作物が栽培されている。 ESA/Thomas Pesquet

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ボリビアなど一部の地域で見られる規則的な模様は、作物を育てるために熱帯林を伐採することで生み出されている

宇宙飛行士のトマ・ペスケは、この画像をキャプション付きでTwitterに投稿した。「ボリビアのサン・ペドロ・リモン。この画像に見られる放射状のパターンは、この地域で良く見られる森林伐採方法で、農地をつくりだすために熱帯乾燥林を伐採している」 宇宙飛行士のトマ・ペスケは、この画像をキャプション付きでツイッターに投稿した。「ボリビアのサン・ペドロ・リモン。この画像に見られる放射状のパターンは、この地域で良く見られる森林伐採方法で、農地を作るために熱帯乾燥林を伐採している」 ESA/Thomas Pesquet

ESA

ほかの宇宙飛行士や物資を乗せた宇宙船がISSに向けて打ち上げられるとき、ISSに滞在中のクルーはしばしば、ロケットがISSにやってくるところを眺めている

ISSに向けて打ち上げられたロシアの補給宇宙船が描く光跡。2021年7月26日撮影。 ISSに向けて打ち上げられたロシアの補給宇宙船が描く光跡。2021年7月26日撮影。 NASA

NASA

宇宙飛行士にも自分が見ているものが何か分からないことがある

西オーストラリア州の東端、砂漠に覆われた地域。2021年5月14日撮影。 西オーストラリア州の東端、砂漠に覆われた地域。2021年5月14日撮影。 NASA

NASA

しかし、煙を噴き出す火山のような、見間違えようのないドラマチックな光景を発見することもある

ロシア、カムチャツカ半島の火山。2021年4月2日撮影。 ロシア、カムチャツカ半島の火山。2021年4月2日撮影。 Roscosmos

Roscosmos

ときには、生まれ故郷を見つけることもある。ペスケが、自分の出身地であるフランスのノルマンディー地方を撮影したこの写真のように

トマ・ペスケ宇宙飛行士が、ISS到着直後に撮影したノルマンディー地方。2021年4月28日撮影。 トマ・ペスケ宇宙飛行士が、ISS到着直後に撮影したノルマンディー地方。2021年4月28日撮影。 ESA/NASA-T. Pesquet

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「これほど美しいものに、人間の目はどうやって耐えたらいいのだろう?」。NASAの宇宙飛行士マイク・マッシミーノ(Mike Massimino)は、初めて上空から地球を見たときの感想をワシントン・ポストにこう語っている

南アフリカのケープタウンと、日光できらめく南大西洋。2021年2月28日撮影。 南アフリカのケープタウンと、日光できらめく南大西洋。2021年2月28日撮影。 Roscosmos

Roscosmos/The Washington Post

しかし、最近のISSからの眺めの中には心配なものもある

Images we hate to see: the huge fires in Greece, Canada and California. Unfortunately these are not the only areas affected and my heart goes out to those affected and those struggling to control the fires. pic.twitter.com/6Phie5TV1y

— Thomas Pesquet (@Thom_astro) August 20, 2021

ギリシャ、カナダ、カリフォルニアで起きた大規模な火災は、我々が目にしたくないものだ。残念ながら、被害を受けているのはこの地域だけではない。私の心は、被害を受けた人々や火災をコントロールしようと奮闘している人々とともにある。

「アメリカだけでなく、地球上の広い地域で火災が発生しているのを目の当たりにして、我々はとても悲しく思っている」。マッカーサーは先ごろISSからInsiderに語った

カリフォルニア州北部で発生した山火事の煙。2021年8月4日撮影。 カリフォルニア州北部で発生した山火事の煙。2021年8月4日撮影。 NASA/Megan McArthur

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ISSからは、気候変動による他の影響も容易に見ることができる。「ここからは、そうした影響のすべてを見ることができる」とマッカーサーは述べている

南米パタゴニア地域にあるウプサラ氷河は、氷河末端が湖に接していることもあり、とりわけ速いスピードで融けて後退しつつある。氷河末端の様子がわかる画像をトマ・ペスケが撮影した。 南米パタゴニア地域にあるウプサラ氷河は、氷河末端が湖に接していることもあり、とりわけ速いスピードで融けて後退しつつある。氷河末端の様子がわかる画像をトマ・ペスケが撮影した。 ESA/NASA-T. Pesquet/A. Conigli

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ペスケが撮影したハリケーン「アイダ」。数時間後にカテゴリー4に発達してルイジアナ州を襲った

ハリケーン「アイダ」。このときはカテゴリー2だった。2021年8月28日撮影。 ハリケーン「アイダ」。このときはカテゴリー2だった。2021年8月28日撮影。 NASA

NASA

「我々のいる場所からは、このような気象現象がより強く、より頻繁になっていることがわかり、心配になる」と、ペスケはツイートしている

ISSの窓越しに撮影されたカテゴリー2のハリケーン「アイダ」。2021年8月28日撮影。 ISSの窓越しに撮影されたカテゴリー2のハリケーン「アイダ」。2021年8月28日撮影。 NASA

NASA

ISSからはコロラド川の水量が減ってきているのがよく見える。流域の貯水池では、史上初めて公式に水不足が宣言された

A water shortage declared for Lake Mead, largest reservoir in the US, for the 1st time. Compare the image I took recently aboard @Space_Station with others taken by SkyLab (1973) and Space Shuttle (2006) astronauts. Decrease in water level over decades visible even from space. pic.twitter.com/mZ4UyHpxZe

— Megan McArthur (@Astro_Megan) August 26, 2021

米国最大の貯水池であるミード湖に初めて水不足宣言が出された。最近、ISSから撮影した画像を、スカイラブ(1973年)やスペースシャトル(2006年)から宇宙飛行士が撮影した画像と比較してみてほしい。数十年かけて水位が下がっていく様子は、宇宙からでも見ることができる。

明るい話題としては、8月初めに宇宙飛行士が見事な南半球のオーロラを捉えた

アジアと南極の間に位置するインド洋南部上空のオーロラ。2021年8月2日撮影。 アジアと南極の間に位置するインド洋南部上空のオーロラ。2021年8月2日撮影。 NASA

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「オーロラに驚きはしなかったが、実際に自分の目で見ると、息を呑むような美しさに圧倒された」とマッカーサーは話した

アジアと南極の間に位置するインド洋南部上空のオーロラ。2021年8月2日撮影。 アジアと南極の間に位置するインド洋南部上空のオーロラ。2021年8月2日撮影。 NASA

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またマッカーサーは、アメリカ各地の国立公園を探している。地球に帰還したら、夫で宇宙飛行士のボブ・ベンケン(Bob Behnken)と息子と一緒に訪れるためだ

宇宙飛行士メーガン・マッカーサーが宇宙から撮影したカリフォリニア州のジョシュア・ツリー国立公園。 宇宙飛行士メーガン・マッカーサーが宇宙から撮影したカリフォリニア州のジョシュア・ツリー国立公園。 NASA/Megan McArthur

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アメリカ上空を通過すると、ほんの数分で複数の国立公園を見ることができる

宇宙飛行士メーガン・マッカーサーが宇宙から撮影した、セコイア国立公園とキングス・キャニオン国立公園(ともにカリフォリニア州)。 宇宙飛行士メーガン・マッカーサーが宇宙から撮影した、セコイア国立公園とキングス・キャニオン国立公園(ともにカリフォリニア州)。 NASA/Megan McArthur

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「もう一つ見えるのは非常に薄い大気のレンズだ」とマッカーサーは話す

アフリカ南東部沿岸の上空で、大気の層が輝いている。 アフリカ南東部沿岸の上空で、大気の層が輝いている。 NASA

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「このような大気の層が、地球とそこにあるすべてのものを守っている」とマッカーサーは言う。「我々は、それがどんなに壊れやすく、またどんなに重要であるかを知っている」

アフリカの紅海とナイル川の向こうの地平線に、地球大気の薄く青い層が見える。2021年2月3日撮影。 NASA

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[原文:Astronauts' photos from the space station reveal the highs and lows of watching Earth from above in 2021 so far]

(翻訳:高橋朋子/ガリレオ、編集:Toshihiko Inoue)

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