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チャートで見る、モデルナのワクチン接種者はファイザーのワクチン接種者ほどブースター接種を必要としないかもしれない理由

Business Insider Japan / 2021年9月29日 9時0分

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ファイザーとモデルナのワクチン。 REUTERS/David W Cerny アメリカでは、数千万人の成人を対象にファイザー製ワクチンのブースター接種(追加接種)が始まっている。 モデルナとジョンソン・エンド・ジョンソンのブースター接種については、当局はさらなるデータを待っている。 最新のチャートは、モデルナのワクチンはその効果がファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソンよりも持続する可能性を示唆している。

アメリカでは、ファイザーのワクチン接種を少なくとも半年前に完了した数千万人を対象に、同社のワクチンのブースター接種が始まっている。

ブースター接種 ブースター接種(2021年9月24日、イリノイ州ハインズ)。 Scott Olson/Getty Images

ブースター接種は中でも65歳以上の成人に推奨されている。65歳以上では一般的に、若い世代ほど免疫反応が強くなく、長続きしない。

ただ、モデルナまたはジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン接種を完了している人にブースター接種が必要になるかどうかについては、まだ当局の方針は示されていない。

ファイザーのワクチン Jens Schlueter/Getty Images

集まりつつあるエビデンスは、「#TeamModerna」の人々は他社のワクチンを接種した人々ほどブースター接種を必要としない可能性を示唆している。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は先週、国内各地の病院から集めたデータを公表した。このデータは、モデルナのワクチンを接種した人はファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種した人に比べて、入院する確率が低いことを示し始めている。

9月中旬に公表された別のCDCの報告書は、モデルナのワクチンを2回接種することで入院のリスクが93%低下すると示している。ファイザーは88%、ジョンソン・エンド・ジョンソンは71%だった。

ベイラー医科大学で新型コロナウイルス感染症のブースター接種の研究を率いているロバート・アトマル(Dr. Robert Atmar)氏は、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種した人にブースター接種がすぐに推奨されても驚かないが、「モデルナについてはどうなるか分からない」と話している。

モデルナのワクチンの入院を予防する効果は、他社のワクチンに比べて長く続くようだ。

チャート それぞれのワクチンの入院を予防する効果とその変化(18歳以上、免疫不全でない人)。 CDC ACIP meeting, September 22-23, 2021.

20都市の病院から集めたこのデータは、モデルナのワクチンが入院を予防する効果はファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンよりも長く続くことを示している。

4カ月後、モデルナのワクチンの入院を予防する効果は92%だったが、ファイザーは77%、ジョンソン・エンド・ジョンソンは68%だった。

モデルナのワクチンの効果が長く続く可能性がある理由の1つは、その投薬量の多さだ。

チャート デルタ株の前後、それぞれのワクチンの感染または入院を防ぐ効果(65歳以上)。 CDC ACIP meeting, September 22-23, 2021.

1回の接種容量当たりのmRNAは、モデルナが100マイクログラムなのに対し、ファイザーは30マイクログラムだ。これはファイザーのワクチンの方が副反応が軽いことを意味するかもしれないが、長期的には効果がモデルナほど強くない可能性がある。

ニューヨーク州、ミネソタ州、ウィスコンシン州、ユタ州、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、インディアナ州、コロラド州にある病院の研究では、モデルナのワクチンはファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種した人よりも入院している人の割合が少ないことが分かった。

接種間隔がファイザーの3週間よりもモデルナの4週間の方が良い可能性もある。

チャート ファイザーとモデルナ、それぞれのワクチンの入院を防ぐ効果(18~64歳と65歳以上)。 CDC ACIP meeting, September 22-23, 2021.

どちらのワクチンも重症化や入院をよく防いでいる。65歳以下の成人では特に、だ。

ただ、アメリカの退役軍人を対象とした5つの病院のデータは、モデルナのワクチンの方が高齢者を守るのに優れていて、65歳以上の患者の入院を予防する効果は87%だったことを示している。ファイザーのワクチンは77%だった。

デルタ株がアメリカで優位になって以来、モデルナとファイザーのワクチンを接種した人でも症状が重くなるケースが増えた。ただ、30歳以上ではモデルナのワクチンの入院を防ぐ効果が今でもファイザーよりやや高い。

チャート ファイザーとモデルナ、それぞれのワクチンが入院を防ぐ効果(期間別、年齢別)。 CDC ACIP meeting, September 22-23, 2021.

このワクチンの有効性は、アメリカ各地の187の病院、7万4000人以上の入院患者のデータから見積もられたものだ。

30歳以上では、モデルナの効果がファイザーを上回っていることが分かる。6~8月のモデルナのワクチンが入院を防ぐ効果は30~49歳で99%、50~64歳で91%だった。

一方、同時期のファイザーの効果は30~49歳で82%、50~64歳で84%だった。

ただ、18~29歳では様子が異なる。6~8月のモデルナのワクチンが入院を防ぐ効果は82%だったが、ファイザーの効果は85%だった。

今春のデルタ株の出現がワクチンの効果にどう影響したか、はっきりと見分けるのは難しい。

データをどのように見るにせよ、いずれのワクチンも人々を死から守り、入院を防ぐという主な務めを良く果たしている。ただ、高齢者については、ワクチンを接種しても新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすい。

チャート 月別、年齢別に見たそれぞれのワクチンが入院を防ぐ効果。大きな違いは見られないが、75歳以上はやや低い。 CDC ACIP meeting, September 22-23, 2021.

14の州、250以上の病院から集めたこのデータは、ファイザーとモデルナのワクチンがそれぞれ入院を防ぐ効果を1つのチャートにまとめたものだ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者と死亡者の大半は、ワクチンを接種していない人であることを示している。

「最もリスクが高いのは、ワクチンを接種していない人々だ」とCDCのロシェル・ワレンスキー所長は9月24日、ホワイトハウスのCOVID-19に関する会見で語った。

[原文:4 charts show why Moderna vaccine recipients may not need boosters as much as people who got Pfizer's vaccine]

(翻訳、編集:山口佳美)

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