【ろくでなし子さん再逮捕】不可解な要因は、警察のメンツと3Dプリンタへの警戒心?

Business Journal / 2014年12月11日 13時0分

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 「表現の自由とわいせつ」は古くて新しいテーマだ。だが、それにしても今回の警察の執念は、いささか異様に見える。

 女性器をモチーフにしたポップアートで知られるろくでなし子さんが、またもや警視庁保安課に逮捕された。今回は、女性向けのアダルトグッズ店を経営し、フェミニズムの視点から社会を見つめた著作で知られる北原みのりさんも、逮捕された。北原さんについては、検察の勾留請求を裁判所が棄却し、逮捕の翌々日には釈放されたが、ろくでなし子さんは、弁護人以外の面会を禁じる接見禁止の処分までついた勾留となった。

●問われる「わいせつ性」とは

 ろくでなし子さんの逮捕容疑は、

(1)自身の性器を型どりして色づけした「わいせつ物」を、北原さんのアダルトグッズ店に展示した(わいせつ物公然陳列罪)

(2)自身の性器を模したボートを制作する企画の出資を募り、協力者に対して自身の性器の3Dプリンター用データをメール送信した(わいせつ電磁的記録頒布)
など。

 (2)に関しては、7月に逮捕された時と同じ容疑だが、送信した相手が異なるという。だが7月には、勾留決定に対する弁護側の準抗告が認められ、釈放されている。つまり、ろくでなし子さんには逃亡したり罪証隠滅をしたりする恐れが認められず、この容疑での捜査では身柄拘束をする必要性がないと裁判所が判断したのだ。送信相手が異なるとはいえ、まったく同じ容疑で再度の身柄拘束をする、ということが許されていいのか、大いに疑問だ。

 (1)に関しても、そもそも身柄拘束までして取り締まるべき「わいせつ物」なのか、という疑問が湧く。逮捕後、警察が押収したろくでなし子さんの作品が、マスメディア向けに公開された。放送の際、強いぼかしがかかっているので、細かい形状は分からないが、ショッキング・ピンクや毒々しい緑や黄色といった強い色が目立つ。とても生身の人間の肉体を連想させるような色合いではない。

 取り締まりの対象とする「わいせつ」とは、「徒に性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義に反するもの」とされている。性器をかたどったとはいえ、こんなけばけばしい色の造形物が、警察の取り締まりを必要とするほど、人々の性欲を興奮・刺激せしめ、性的羞恥心を害し、善良な風俗を乱すのだろうか。

 同じ表現でも、「わいせつ」に当たるかどうかは、時代や社会、あるいは展示などが行われる場所などによっても異なる。

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