昆虫の殻を利用した反重力装置で、空中飛行に成功…地球の引力を離脱、不可視の円筒形空間

Business Journal / 2019年7月23日 20時30分

写真

空を飛んだヴィクトル・S・グレベニコフ教授

 前回、ロシアの天才昆虫学者ヴィクトル・S・グレベニコフ教授があらゆるものを貫通する「空洞構造効果」を発見したことについて触れた。その空洞構造効果には、重力に影響を及ぼしうる種類のものも含まれており、1988年にグレベニコフ教授はある昆虫のキチン質殻には反重力効果があることを発見した。また、反重力が作用する重力場に存在する物体は、完全または部分的に視覚できなくなるか、ゆがんで見える現象も発見した。

 そんな発見に基づいて、彼は最高で(理論上)時速1500kmというスピードで飛行可能な反重力プラットフォームを製造した(写真参照)。そして、1990年以来、彼は高速移動のために、その装置を利用してきたという。

 証拠とされる写真も存在するが、大半の人は「そんなのウソに決まっている!」と思うだろう。誰もが馬鹿にしたくなるほどシンプルな装置に見える。だが、筆者はグレベニコフ博士の深遠な研究内容とプラットフォーム内に仕込まれたモノ(甲虫の殻)の特性を研究するにつれて、まったく馬鹿にできない仕掛けが隠されていたことを知るに至った。

 概略を述べた2回分の記事だけでは理解が難しいものと思われるが、まずは、1990年3月17日にグレベニコフ博士が行った初飛行の様子を紹介しよう。のちに、それは大変危険なものだったと彼は回想している。

初飛行

 グレベニコフ博士は暖かい季節になるまで待ちきれず、広い砂漠まで出掛けることもしなかった。プラットフォームから伸びるポールの付け根部分右側のベアリングがときどき引っ掛かったが、それもすぐに直さなかった。真夜中にさしかかる頃、誰もが眠りについていて、目撃されることは決してないと考えた彼は、農業科学アカデミーの敷地内で飛行を始めた。

 離陸は上々だったが、数秒して、ビルの窓が足下に見える高度に達するや、彼は目眩に襲われた。すぐに着陸すべきであったが、空中をさ迷い続けた。そして、強烈な力が彼のコントロールを失わせ、町の方向へと引っ張っていった。

 この予期せぬ、制御不能の力のなすままに、彼は都市部にある9階建てのアパートを横切り、雪の残る空地を通り、ハイウェイへと向かっていった。暗く広大なノボシビルスクが近くに迫っており、さらに速度を増していた。悪臭を放つ、背の高い工場の煙突群が近づいていた。すぐにも何かせねばならなかった。

 ついに、彼はパネル・ブロック部の緊急調整を行い、水平方向への動きは緩んだ。しかし、再び気分が悪くなってきた。4回目のトライでようやく水平方向への動きは止まり、工業地区であるザツリンカ上空に留まった。彼の足下にそびえ立つ不吉な煙突は、静かに悪臭を放ち続けていた。

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