小室圭さん一家バッシングと、皇室内部の“皇室近代化”への反発

Business Journal / 2019年9月16日 19時30分

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 5月1日、皇太子さまが第126代天皇に即位されたことで、元号は「平成」から「令和」へと改元された。ゴールデンウィークが10連休となって、メディアの報道も祝賀ムード一色となった。

 都心では右翼の街宣車も見かけたが、特に大きな騒ぎといえるものはなかった。が、あえて挙げるとすれば、新天皇の即位に先立ち4月30日に行われた「退位礼正殿の儀」で、安倍晋三首相が「国民代表の辞」として行ったあいさつだろうか。

「天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません」の最後の部分を「いません」と誤読したのではないかと物議を醸したのだ。「願っていません」では意味が180度違う。「昔なら切腹もの」などという声も上がり、右翼団体の一水会が公式ツィッターに「潔く字を間違えたことを認め不見識を謝罪せよ」と投稿した。

 しかし、後に首相官邸がツイッターで否定し、それ以上の騒ぎにはならなかった。安部首相だからこの程度で済んだが、同じような事をメディアがやれば「笑い話」では済まなかったはずだ。それらは長きにわたり、「菊のタブー」や「皇室タブー」と呼ばれ、昭和から平成にかけての出版メディアが呪縛に囚われてきた。

 月刊誌「創」(創出版)の編集長として知られる篠田博之氏が7月末に上梓した『皇室タブー』(同)は、実際に起きた数々の事件の経緯をたどることで、時代とともに「皇室タブー」がどのように変遷してきたのかを明らかにすると同時に、象徴天皇制や皇室の近代化についても問題を提起しようという、一貫してメディア批評を取り上げてきた「創」の篠田編集長にしか書き得ないテーマの本だ。篠田氏に、執筆の動機や皇室タブーの変遷について話を聞いた。

風化する「皇室タブー」の今

――なぜ『皇室タブー』を書こうと思ったのですか?

篠田博之氏(以下、篠田) 前から書くことは決めていました。ただ、いろいろ調べなければいけないし、時間がなかなかとれなかったので、このタイミングになってしまったのです。30年前の代替わりのときは、象徴天皇制とは何かみたいなことを『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)とかでもやりましたが、そういう議論が今回ほとんどないのはどうしたことなのかなと。だから、こういう問題もありますよ、ということを書いて問題提起しようと思ったのです。

――30年前と比べて、今はどう変わったと思いますか?

篠田 あの頃は昔の天皇制のイメージをまだ引きずってる時代だから、そういう問題を議論しようという機運があったんだと思います。今回はお祭り騒ぎだけというのは、あまりにもひどすぎるのではないか。昭和天皇のご病気のときは「玉体」という発言問題も起きたし、いろんな議論になったのは確かです。でも、病状発表についても具体的な数値が発表されたりして、やっぱり天皇も我々と同じ人間なんだと、そういうことを意識した時代だった。

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