フォーエバー21、閉店ラッシュは当然…デザイン&品質の“レベルの低さ”という根本的問題

Business Journal / 2019年9月19日 6時0分

 ビジネスモデルは、H&Mが商品の企画から製造、販売までを一貫して手がけるSPA(製造小売り)型なのに対し、フォーエバー21は他社が開発、生産した商品を買い付けて自社の店舗で販売する仕入れ型だ。SPA型はほかに、GAP(ギャップ)やZARA、ユニクロなどがある。仕入れ型はファッションセンターしまむらなどが有名だ。

 デザインも大きく異なる。H&Mはモノトーンをベースにしたシックなものが多い。一方、フォーエバー21はピンクやオレンジといったカラフルなものが多く、デザインはやや奇抜で派手だ。どちらも若者向けが中心だが、フォーエバー21のほうがより低年齢層向けだ。価格はどちらも手ごろだが、フォーエバー21のほうがより低価格だ。どちらも女性向け商品が多いが、フォーエバー21のほうが極端に女性向けが多く、男性向けは品揃えが少ない。

 フォーエバー21は、特にデザインにおいて大きな問題を抱えているように思える。実際の商品を見てみるとよくわかるが、ヒョウ柄のものや胸元が大きく開いたものなど、奇抜で派手なものが多い。万人受けするとはいえず、需要は限られているといえる。

 個人商店や小規模チェーンであれば問題はないだろうが、全国的に大規模に展開するとなると、かなり厳しいものがある。ファッション感度の高い原宿に立地していた原宿店でさえ閉店に追い込まれたことも考えると、デザインに問題があるといわざるを得ない。これが苦戦の大きな要因だろう。

日本ではユニクロ、ジーユーが好調

 もっとも、苦戦を強いられたのはフォーエバー21だけではない。日本から撤退に追い込まれたファストファッションはほかにもある。米国発のギャップの姉妹ブランド、Old Navy(オールドネイビー)もそうだ。オールドネイビーはギャップよりも低価格で、1万円もあれば全身コーディネートできるとして一時、人気を博した。

 オールドネイビーは12年に日本1号店をオープン。イオンモールなどショッピングセンターを中心に出店を重ね、53店にまで拡大したが、わずか4年で撤退に追い込まれた。ほかのファストファッションとの違いが打ち出せず、埋没したままで終わった。

 ギャップも厳しい状況にある。今年5月に旗艦店の原宿店が閉店したことが話題になった。ほかに、4月にイオンモール旭川西店(北海道旭川市)、5月にサンシャインシティアル パ店(東京・豊島)、京都河原町店(京都市)、8月に京都高島屋店(同)が閉店した。店舗閉鎖が相次いでいる状況だ。

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