ブックオフ、経営危機から“奇跡の蘇生”…なぜ今、多くの客を引き寄せているのか?

Business Journal / 2019年9月26日 6時0分

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 業績が低迷してきたブックオフグループホールディングス(GHD)が復調した。ブックオフGHDの堀内康隆社長は、「『メルカリ疲れ』の動きが出ている」と語る。

 8月16日付日本経済新聞も、「背景にあるのは宿敵であるフリーマーケットアプリ(フリマ)大手、メルカリからの思わぬ恩恵。中古市場が押し上げられる一方、商品発送など個人間取引の手間を嫌ってリアル店舗に回帰する消費者が増えている」と分析した。

“メルカリ疲れ”の恩恵というのは、本当なのか。

 ブックオフGHDの2019年4~6月期連結決算の売上高は208億円、営業利益9億4500万円、純利益は6億2500万円。18年10月に持ち株会社体制に移行したため、前年同期との対比は開示されていない。18年4~6月期の実績と単純比較すると、売上高は5.8%増、営業利益は3.9倍、純利益は2.9倍である。20年3月期の通期の営業利益の見込みは18億円(19年3月期比16%増)。これに対する第1四半期(4~6月)の進捗率は52.5%という好スタートを切った。

 ブックオフは18年3月期まで3期連続最終赤字に沈み、実店舗を持つ中古品買い取りビジネスの限界説が公然と囁かれていた。

 確かに、スマートフォンの普及でリアル店舗はネット通販の攻勢にさらされてきた。百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなど、国内の小売り市場全体の規模は横ばいだ。その一方で、インターネットサービス市場は右肩上がりの成長が続く。アマゾンジャパンや楽天などのネット通販に、リアル店舗の顧客を取られるという構図だ。ZOZOなど衣料品のネット通販が浸透した影響は大きい。

 中古市場も、個人間で取引できるフリマアプリ「メルカリ」の台頭で市場が拡大した。唯一の業界専門紙「リサイクル通信」の調べによると、フリマアプリ市場は毎年伸び率2桁の成長を遂げ、17年に市場規模は2兆円を突破。20年には2兆6000億円、22年には3兆円規模に拡大すると予測している。

ブランド品の買い取りに軸足を移す

 ブックオフGHDの業績回復をもたらした原因は何か。

 19年6月末現在の店舗数は直営店404店、FC加盟店403店の807店。第1四半期(4~6月期)の直営店(既存店)の売上高が4.9%増となったほか、百貨店内での買取業務を行う「ハグオール」が好調で、営業・経常・当期の各利益は前年同期に比べ大幅な増加となった。

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