財務省に操られ“消費増税を率先した張本人”=旧民主党・安住が野党共闘を仕切る茶番

Business Journal / 2019年10月2日 20時30分

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 10月4日に召集される臨時国会では、衆院総勢120人規模、参院60人規模の一大勢力の野党統一会派ができることになった。立憲民主党、国民民主党、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」、これに社民党も参加して国会で共闘することになり、衆院は「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」、参院は「立憲・国民・新緑風会・社民」という新会派を形成する。

 長ったらしい名称は各党の主導権争いの結果だろうが、それでも衆参180人という規模の野党が国会で巨大与党と対峙するのは、2012年12月の第2次安倍政権発足以来のことだ。

 統一会派の与野党対決を先導する衆院の国会対策委員長には、立憲の国対委員長でもある安住淳氏が就任する。安住氏は無所属だったが、統一会派結成が決まった直後に立憲に入党した。民主党時代など過去に国対委員長経験があるとはいえ、“新入り”の安住氏がすぐさま重要ポストに就く。実は今回の統一会派結成の立役者は、この安住氏なのだという。

「参院選後の7月末に安住さんが小沢一郎さん(国民民主党)を訪ねた。そこで、もともと野党結集が持論の小沢さんと統一会派についての話になったそうです。安住さんは無所属ながら立憲会派に所属しており、結果的に、安住さんが立憲代表の枝野幸男さんの名代を務めた形です。その後、安住・小沢の両氏に国民代表の玉木雄一郎さんや立憲幹事長の福山哲郎さんらも加わり、統一会派の結成準備を詰めたのです」(野党関係者)

 安住氏と小沢氏。長年、敵対関係にあったはずの2人が、なぜ手を結ぶことになったのか。民主党政権時代、安住氏は党を牛耳る「6人衆」(安住氏、野田佳彦氏、岡田克也氏、前原誠司氏、玄葉光一郎氏、枝野氏)の1人として、官房長官も務めたベテランの仙谷由人氏(故人)の下、「反小沢」の急先鋒だった。

 小沢グループ50人が集団離党した2012年7月の民主党分裂は、消費増税の是非をめぐる党内対立の激化がきっかけだったが、当時、安住氏は野田政権の財務相。民主党のマニフェストになかった消費税増税を、財務官僚に操られるまま率先した張本人である。目立ちたがり屋で、横柄な態度とえらそうな発言を繰り返す。当時の民主党内では「ギャング」と呼ばれてもいた。

 小沢氏に対する敵視は最近まで続いていると見られていた。というのも、「今年4月に小沢氏が率いていた自由党が国民へ合流した際、安住氏は『小沢氏と一緒になったら終わりだ』と言って、国民の若手議員を立憲会派へ引き抜こうとしていた」(国民関係者)というからだ。

 もっとも、その一方で、安住氏は実利優先の現実派の側面もある。共産や社民も含めたいわゆる野党共闘の選挙体制が本格化したのは、16年の参院選から。当時、党全体に先んじて野党共闘を率先したのは、安住氏の地元である宮城選挙区だった。その16年の参院選で、安住氏は生活の党党首だった小沢氏とも一緒に街頭演説で揃い踏みしている。

 10月からは国会対策の顏として、安住氏に再び華やかなスポットライトが当たる。元来の目立ちたがり屋の血が騒ぐことだろう。

 統一会派の先には、政党の統合も視野に入る。小沢氏は9月23日、自らが主宰する政治塾の講演で、「一番国民にわかりやすいのは単一政党になること」と発言、統一会派にとどまらず、次期衆院選に向け合併すべきだとして、「年末年始に皆で考えなきゃならない時が来る」と主張した。

 安住氏と小沢氏。この2人が再び動くことになるのか。

(文=編集部)

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