食べログ「年会費を払えば店の評価が上がる」疑惑の真相…揺らぐ“評価の公平性”

Business Journal / 2019年10月10日 19時20分

 考えられるのは次の2点です。例えば、営業成績が振るわない一部の社員や業務委託先などが営業トークの一環として、事実と違うことを織り交ぜて交渉した可能性です。実際問題として食べログの運営には多くの社員が携わっています。仮に評価を下げるとなると、部局横断的な対応が求められるでしょう。営業担当者だけでどうにかできるシステムだとは思えません。

 もう一つは『食べログの営業』をかたる業者が行った可能性です。食べログの評価点を外部の業者が『年会費を払わないことを理由に下げる』ことは、同サイトのシステム的に難しい気がします。一方で上げるのであれば、いわゆる『ヘビーユーザー』を一定数囲い込んでいれば月2回の評価更新日に合わせて点数を上げることも理論上は不可能ではないでしょう。

 あらかじめターゲットにした店に、業者と利害関係のあるユーザーを相当規模投入し、低い評価で口コミを投稿させてから金銭を要求します。その後、評価更新のタイミングに合わせて各ユーザーが投稿済みの口コミの評価を上げれば、店としての評価も上がります。これであれば口コミ数は変わりません。ただかかった労力のコストに利益が見合うかは疑問です」

 また、別の飲食業界関係者は次のように話す。

「カカクコムでは9月に点数の評価方式が変わりました。これにより各ジャンルでトップ10に入っている店を除いて、サイト全体で店舗の評価が0.2ポイントくらい下がったようです。今回の件は、このタイミングが重なったため飲食店経営者側にも事実誤認があったのではないでしょうか。

 一方で、有料会員になると点数は上がりやすいということは確かにあるようです。また、悪い評価などをつけられた場合は顧客サポートに直接連絡がいくので、対応もスムーズです。有料会員が有利な点は確かにあると思います」

 飲食店情報サイトの評価がすべてではない。だが、重要な情報インフラになりつつあることは間違いない。公取委の調査の推移を注視したい。

(文=編集部)

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