ワークマンと業務スーパー、“若い女子客”獲得で空前の好業績…タピオカブームが株価左右

Business Journal / 2019年10月16日 6時0分

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 東京株式市場でワークマン(ジャスダック上場)の株価は7営業日続伸し、9月20日には7590円となり上場来高値を更新した(株式分割を考慮)。10月11日には一時、8910円(490円高)まで上伸。上場来高値をさらに更新した。兜町では「株価1万円説」が流布し始めた。

 ワークマンの時価総額は、ジャスダック市場で首位だった日本マクドナルドホールディングスを抜いてトップに立った。ワークマンは7218億円で、マクドナルドは7138億円。東証1部上場の三菱自動車やヤマトホールディングスと肩を並べるところまで急拡大した。

 作業服と関連用品の専門チェーンを展開。8月の既存店売上高は前年同月比55%増と爆発的に伸びた。客数は34%、客単価は15%上昇した。猛暑の影響で空調ファン付き作業服など夏物商品が好調だった。アウトドアやスポーツ観戦に着用できるカジュアルなデザインの商品を増やしたことが、売上のアクセルの役割を果たした。9月はそれぞれ16%増、11%増、4%増と堅調に推移した。2019年4~6月期の単独決算の純利益は、前年同期比52%増の31億円だった。

 10月からの消費増税で慎重な見方をする小売業界で、ワークマンは強気だ。20年3月期の売上高は19年同期比10%増の733億円、純利益は同11%増の108億円を見込んでいる。

 躍進の原動力になったのが「ワークマン女子」。一昔前には考えられなかった現象だが、女性向けの商品開発や店づくりを強化したことが奏功した。女性向けの衣料品販売は19年4~6月期に前年同期比で2倍以上に増えた。「若者や女性向け商品の品揃えの充実が、既存店の客数増に直結した」(大手証券のアナリスト)との声も聞かれる。「機能と価格に新基準」というテレビCMも目立つようになった。

神戸物産

 神戸物産(東証1部上場)は、大ブームとなったタピオカの恩恵に浴している。大阪税関がまとめた19年上半期(1~6月期)のタピオカの輸入量は前年同期の21倍となるなど需要が急拡大した。タピオカとは、熱帯地域に生育するキャッサバという芋の根茎からとったでんぷんのこと。タピオカミルククティーを売る人気店には、若い女性の長蛇の列ができるほどだ。

「業務スーパー」を全国展開(8月末で838店)している神戸物産の18年11月~19年7月の連結決算は、純利益が前年同期比17%増の92億円。この期間としては過去最高となった。タピオカをプライベートブランド(PB)商品として投入したのは4年前。女性たちがタピオカミルクティーを持った写真をSNS上にアップしたことから、タピオカブームに火がついた。かつて業務スーパーに来店することがなかった女子高生が、店頭に姿を見せるようになった。

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