カワサキの正しい唯我独尊…EV化に目もくれず4気筒エンジン“バケモノ的”バイク投入

Business Journal / 2019年11月18日 7時0分

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 2019年の東京モーターショーは一昨年同様、東京・有明の「東京ビッグサイト」で開催された。トヨタ自動車のホームグラウンドである「台場MEGAWEB」を長い通路で連結したり、これまでにない趣向をさまざまに凝らしたりと、なかなか見応えのある東京モーターショーになったと、ホッと胸をなでおろした。

 というのも、数年前から下火説が消えてなくならない東京モーターショーが、ガラリとフルモデルチェンジをしていたからである。保守的だった体制を改め、革新に挑んだことは評価したい。

 クルマをめぐる環境は大きく変化しており、かつては自動車ショーの花形だった東京モーターショーも、来場者の減少が叫ばれている。国内市場のシュリンクによって、輸入メーカーの出展取りやめも目立つ。憧れの外国車を一目見ようと東京モーターショーに人が押し寄せたのも過去のこと。そんな負のオーラが漂うなか、大鉈を振るったことは大歓迎なのだ。

 ただし、出展車のほとんどは、自動運転と電気自動車(EV)化に集約されており、凡庸な空気感であることは否めない。主要な自動車メーカーが近未来のコンセプトカーを展示するものの、すべては予想の範疇であり、机上の空論のようでリアリティがない。ドキドキさせてくれる出展車は数少なかったのである。

ヤマハとカワサキの対照的な戦略

 そんななか、バイクメーカーは気を吐いていたように思う。本田技研工業(ホンダ)とスズキを除いた2輪専売メーカーの鼻息が荒く、特にヤマハ発動機と川崎重工業(カワサキ)は対比が面白い。

 ヤマハは徹頭徹尾、EV化を旗印にしていた。メインステージにはEVスクーターを展示。トライアルやモトクロスといったEVマシンを花道に並べていた。バイク競技もEV化の波が押し寄せているのだ。“史上最強のライダー”との呼び声高いバレンティーノ・ロッシが率いるロードレース世界選手権(モトGP)では、ガソリンエンジンが大活躍しているというのに、モックアップの展示すらしないという潔さである。ヤマハはあからさまにEVへのシフトを声高に叫んだのだ。

 その一方で、筆者のハートを鷲掴みにしたのがカワサキである。ヤマハの戦略に背を向けるかのように、内燃機関を徹底的に突き詰めたマシンを投入、武闘派の狼煙を上げたのだ。

 スポットライトを浴びながらターンテーブルで回るのは、EVではない激辛スーパーバイクの2台である。

「Ninja ZX-25R」は、249ccの水冷並列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載するフルカウルスーパースポーツ。スペック等の詳細は不明だが、恐ろしいパワーを炸裂させるに違いない。クオーターと呼ぶ250ccクラスに4気筒エンジンが投入されるのは、10年以上前まで生産していたホンダ「ホーネット250」が最後である。

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